こちらのシャツには
胸にホンマタカシさんが
いらっしゃいます。
縫い目が山の斜面になっている、と
いうことですね？！

ホンマさん、こんにちは、
はじめまして。

そして私は、
ホンマさんのために作られたという
iPhoneのカバーを
ホンマさんじゃないのに
がまんできずに
買ってしまいました。

すみません、中継中に！

BEAMS HARAJUKUの２階にあがると
BEAMSの青野賢一さんが
待っていてくれました。

「ホンマさんの写真の
　クッションやストール、
　バッグを販売中なんですよ」

わー、ステキです、どれもこれも。
私は今日
iPhoneのカメラしかもっていないので‥‥
青野さんのブログで
ごらんいただいたほうが
それぞれの商品の詳細を
おわかりいただけると思います。

クッションは
プリントじゃなくて
ジャカード織りなんですよ。

コーヒーを飲みつつ
てくてく歩いて
次のサテライト会場は‥‥
ええっ？
原宿のBEAMSですか！

入口から見上げると
そこには、ホンマさんの作品が刷られた
タペストリーがずらーっと。

PAPIER LABO.さんでも
ものすごくじっくりお話を
聞いてしまったので、
もうまったく時間がありません。

でも伊藤総研さんが
「おいしいコーヒー屋さんが
　あるんですよー」
とのん気におっしゃるので
立ち寄りました。

たしかに、おいしかった。
中継でテンパっていたわたくしも
ここで日常を取り戻しました。

さらに
「このサンドイッチもおいしいんですよ。
　モカサンドなんですけどね、
　はんぶんこしませんか？」
とさわやかに提案してくださいました。

その、ちいさな、
サンドイッチ伯爵が食べるような
サンドイッチいっこを、ですか？

と迷っているあいだに
とても怖く２等分してくださったので
遠慮なく頂戴しました。

これも、おいしかったです。

さすがブルータスの
カルチャーページ担当。
もっと教えてください、私に東京を。

この「グラデーション」の作品は
オフセット印刷になって
（といっても、スミで八版使った
　ページもあるそうです）
ぜんぶ綴じられて販売されています。

総研さんはそれを
お買い上げになりまして‥‥
ふたつめのスタンプをガチャン。

この「活版のグラデーション」は
機械の微調整をくりかえして
気の遠くなるような作業を経て
完成したものだそうです。
最後の「漆黒の山」は
特に難しかったのだとか。

ホンマタカシさんの展覧会の
サテライト会場、という
私の勝手で安直なイメージに対し、
変化球のような展示だったので
少々驚きつつ、
どうしてこの山の写真を
飾ることになったのか
聞いてみました。
これはホンマタカシさんの指示ですか？

「いえ、ホンマさんは
　写真はいくらでもあげるから、
　好きなことしていいよ、と
　おっしゃいました。
　ぼくらもそんなことを言われるのは
　はじめてだったので、
　どうしたものか、と。
　で、ぼくらの活版印刷を使って
　一枚の写真でやりたいです、と
　提案したんです。
　まさかこんな妙な案が
　通るとも思ってなかったのですが、
　いいよとおっしゃってくださって。
　こうして実現しました」

まず、もとになった写真は
車に乗せてくれない伊藤総研さんの右にある
ホンマタカシさんの山の写真。

それを、PAPIER LABO.の方が
うすくかすれたような印刷から
漆黒に近い印刷まで、
活版を使って
刷られたのだそうです。

活版印刷というのは、刷る際に
圧力をかけたり（紙が盛り上がったりする）
インクの量を調整したりして
いろんな表情を
出すことができるのだそうです。

ふつうの印刷より
紙面に情報量が多くて
見ごたえが出てきます。

お店の入口に
例のスタンプが置いてあったので
さっそく押しちゃおう、と思ったら、
壁にすごい雰囲気の
金属が飾られていたので
吸い込まれるように写真を撮りました。

「それね、活版印刷の
　版なんですよ。
　ホンマさんの撮った
　山の写真の」

と、PAPIER LABO.の
江藤さんが
教えてくれました。

車に乗せてくれない人、
伊藤総研さんに連れられて
ホンマタカシ
ニュー・ドキュメンタリーの
ひとつめのサテライト会場に到着しました。

千駄ヶ谷にあるPAPEIR LABO.さんです。
ドキドキするなぁ。

「あ、今日って、
あれの発売日じゃない？？」

「そうか、そうだそうだ」

「俺、買ってくる。いま」

「え、いま！？」

「うん」

「いってらっしゃい！」

思い立ったが吉日。
傘とか持ったのかなぁ、彼…。

わたしは、今日の帰り道に買いますよ！

詳しいおはなしは、またのちほど。