糸井さんも、壇上であいさつしました。 とてもうれしそうです。
「前橋のテーマ『めぶく』にぴったりの季節になりましたね。 いま世間から、それぞれの町々は、 ちょっと元気がないな、と言われている のかもしれません。 だったらそれぞれが、 芽を出そうじゃないか、 とぼくは思っていました。 でも、芽を出そうと心で思ってるだけでは見えないです。 見えるかたちで芽が出たものはないかなぁ、 芽が出るには太陽が必要だ、と思って 太陽の鐘のことを思いつきました。
岡本太郎は、絵や彫刻を 売ることはしなかったけど、 しぶんの芸術を見て、 なんかへんな気分になってほしいという考えを 持っていました。
この鐘をみたこの町の子どもたちが 大きくなってほかの地方の人たちと話をするとき ちいさいころからなんだかへんな形の鐘があったよね、 みんなでいっしょにしかつけない鐘だったんだ、 だから僕は妙なパワーをもらって こうなったんだよね、 という自慢話をしたらおもしろいなぁ」 |