小雨の金曜日です。
人がまばらな小部屋ゾーンで
が
「永田さん、この原稿を見て いただきたいんですけど」
とおもむろに。
「こういう商品の販売に 先駆けての原稿なんですけど、 あ、その商品っていうのはこれでして。
ちなみにいつ発売かは決まっていなくて、 価格もちょっとわかりません。 大きさとかもちょっと。」
‥‥。
近くに居たメンバーも このただならぬ展開に 思わず身を乗り出しまして。
平野くんがしごく常識的に話すから、 常識的な構えで聞いてたけど、 これなかなかだよ。 さすがに価格は知っておいたほうのでは。
「確かにそうですよね、 聞いてきます。」
いくらだった?
「いっても、◯◯円だそうです。」
‥‥いっても。
平野くんの静かな物腰のイントロからは まったく予期せぬ展開で、 小部屋メンバーは ひたすら笑い転げておりました。
これだけ手がかりが少ない中で 原稿を書き上げた
がむしろすごい。 |