ただいま製作中!ただいま製作中!

2018/09/10 22:36
akiko.kusaoi

2歳で歌舞伎に恋した
少年の20年の歩み

伝統芸能の世界にこんな若者がいる!
そんな驚きが教室に
満ちたような気がしました。

ほぼ日の学校Hayano歌舞伎ゼミ
第3回の今夜は、
歌舞伎役者の中村梅丸さんを
お迎えしました。

編集者のお母さんに連れられて
2歳のときに初めて観た歌舞伎。
ことばも十分わからないのに、
その魅力にひきこまれ、
縁あって日本舞踊を習い始め、
8歳で歌舞伎の初舞台を踏んだ梅丸さん。
10歳のときには太刀持ちの役で
35分間、ひたすら舞台で座り続けました。
「好きじゃないとできませんよね」
と、笑いながら話してくれましたが、
最初から舞台が好きで好きで
たまらなかった様子がよくわかります。

小学生のとき、
大きくなったらなりたいものは、
ウルトラマンか電車の運転士、
あるいは歌舞伎役者だったそうです。
その夢を現実のものとし、
さらに師匠・中村梅玉さんの
後ろ姿を追って精進をつづける
若き役者のことばからは、
伝統を背負う誇りとともに、
本当に舞台に立つことが好きだという
純粋な喜びがあふれていました。

8月には、漫画を原作とした新作歌舞伎
NARUTOにサクラ役で出演するなど
役の幅を広げて活躍する梅丸さんですが、
やはり大切にしたいのは古典演目で、
師匠の得意な義経をやってみたいと
抱負も語っていらっしゃいました。

落ち着いた口調で、しっかりと
自分の考えを語る梅丸さんはまだ21歳。
これからのさらなる活躍が楽しみです。
もうすぐお誕生日なので、
最後に、受講生のみなさんと
ちょっと早いお祝いをしました。