谷川 |
Tシャツって、同じようなかたちに見えて、
じつは、ひとつひとつ、
すごく細かい違いがあるじゃないですか。 |
ボーズ |
うん、ありますね。 |
谷川 |
裁断の仕方とか、縫製の仕方とか、
木綿の質の違いとか、染め方とかさ。
そういうのによって、
Tシャツってひとくちに言うけども、
繊細微妙なものだって僕は思ってるんですよ。 |
ボーズ |
そうですよね。うん。 |
谷川 |
で、そんなことあまり意識しないでも自然にね、
自分の好きなものに手が出てますね。
だからぼく、一時期、
イッセイ・ミヤケのTシャツがすごく好きで
よく着てたんだけど、
やっぱりほかとどっか違うんですよ。 |
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ボーズ |
ああ、違いますね、やっぱりね。
しっくりくるかたちがあるんですよね。 |
谷川 |
そう。で、そういうのはなんか、
古くなっても捨てらんない。 |
ボーズ |
そうそうそう。あの、ほんとに、
ちょっと長さが違うだけで
ぜんぜん違いますよね。
袖の長さでも、丈でも。 |
谷川 |
違うんですよね。そうそうそうそう。 |
ボーズ |
みんな同じように、デザイナーの人が
気を遣ってつくってるんだろうけど、
自分にぴったりくるのは、
やっぱり1種類くらいしかなくて。 |
谷川 |
そう、そうそうそうそう。そうなんです。 |
ボーズ |
あの、友だちに洋服屋が多いんで、
その人たちから聞いた話なんですけど、
Tシャツって、なにしろ、
胴体のまわりの「筒の部分」が
いちばん重要なんですって。
だから、いかに自分にぴったりくる
「筒」を見つけるかなんですよね。 |
谷川 |
なるほど、「筒」ね。
身体の「筒」の大きさって
人によってぜんぜん違うからね。 |
ボーズ |
ええ。身体の「筒」の大きさも違うし、
「筒」の好みもぜんぜん違いますよね。
ぼくとかは、Lサイズの、
ちょっと大きめを着るけど、
同じ体型でもぴたっと着る人もいるし。
女の子なんかは、子ども用のサイズが
ちょうどいいっていう人もいるし。 |
谷川 |
同じLサイズでも違うでしょう? |
ボーズ |
違いますねー!
ぼくはよくエイプっていう
友だちがやってるブランドの
Tシャツを着るんですけど、
同じエイプのLでも「筒」が
シーズンごとに微妙に変わるんですよ。
で、今回の「筒」がすごくぴったりで、
「これだよ!」って感じだから、
変えないでくれないかなあって思うんです(笑)。 |
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谷川 |
「筒」なんですねえ。
あの、Tシャツをあつらえて
つくってる人って、いるのかな? |
ボーズ |
あ、オートクチュールの
Tシャツってことですか。
あつらえてつくれるのかなあ。 |
谷川 |
ブランドもののTシャツは
いっぱいあるけども、
自分の体型をちゃんと測ってもらって
あつらえたTシャツって、
少なくとも僕のまわりじゃ聞いたことない。 |
ボーズ |
そうですね。
でも、つくろうと思ったら、
つくれるのかもしれないですよね。 |
谷川 |
ねえ。こんどプラダとかアルマーニとかで、
Tシャツあつらえてみようかしら。
どのぐらいのお金でできるか、
興味あるじゃん。ねぇ? |
ボーズ |
うん、ちょっとおもしろい(笑)。
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(明 日 に つ づ き ま す) |
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