谷川 |
いままでに着たなかで、
記憶に残ってるTシャツとかあります? |
ボーズ |
ええと、ずいぶんまえに、
友だちといっしょに、
初めて自分たちでつくって
売ったTシャツがあって、
それはすごく憶えてますね。 |
谷川 |
ああ、なるほどね。 |
ボーズ |
それはまあ、冗談っぽい
Tシャツだったんですけど、
ラップのレコードのレーベルで
トミーボーイっていうのがあって、
それのロゴが、3人くらいの人が
踊ってるシルエットのやつだったんですね。
で、それを元ネタにして、
ぼく、ドリフターズがすごく好きなので、
そのシルエットを、ドリフのメンバー、
いかりや長介と加トちゃんとかにして、
それが踊ってる姿をプリントしたんです。
もう、10何年まえの話ですけど、
つくってゲラゲラ笑ってたりして。
なんていうのかな、
「Tシャツって、つくっていいんだ?!」
っていう感じがあって。
谷川さんは、なにかありますか。 |
谷川 |
ぼくはなんだろうなー。
ずっとまえのことだけど、
骸骨のTシャツを見つけたんですよね。 |
ボーズ |
あああ。 |
谷川 |
そのとき、すーごくうれしくてさ。
それ、だいぶ着てましたね。
黒地に白で、こうぜんぶ骨になってる。
そしたら、そのあとで、
今度は、「身体のツボ」が
描いてあるTシャツを見つけてね。
「経絡」っていうの? あるじゃない? |
ボーズ |
「身体のツボ」が
バーッと描いてあるんですか? |
谷川 |
そうそう、ツボが描いてある。
なんだか、骸骨のTシャツと
セットのような気がしてね。
それもずいぶん着てて、
もう古くなったから
いまは着ないんだけどね。
捨てられなくてとってあるんだよね。 |
ボーズ |
へぇー。
それ、インパクトありそうですねえ。 |
谷川 |
うん、なんかちょっと怖い、みたいな。 |
ボーズ |
そっか、そういうのがあるんだな。 |
谷川 |
それからね、まえに、
舞台の仕事をやって、
その打ち上げのときに、
主催者の女の人のひとりが、
あの、
チャーリー・ブラウンの
Tシャツを着てたんですよ。 |
ボーズ |
『スヌーピー』っていうか、
『ピーナッツ』の? |
谷川 |
そうそう。っていっても、
チャーリー・ブラウンの絵が
描いてあるわけじゃなくて、
『ピーナッツ』のなかで、
チャーリー・ブラウンが
着ているものと同じ柄のTシャツなの。 |
ボーズ |
え? ああ、こういう、
ジグザグの線が横に一本入ったやつ? |
谷川 |
そうそうそう。
『ピーナッツ』関係のTシャツって、
いっぱい出てるじゃないですか。
でも、チャーリー・ブラウンが
マンガの中で着てる、
そのもののTシャツってのは
ぼく、初めてみたんですよ。 |
ボーズ |
なるほどなるほど(笑)。 |
谷川 |
それで、その場で、ぼく、
自分の着てるTシャツ脱いで、
その人のTシャツと、
交換しちゃったんだ(笑)。 |
ボーズ |
えええええ(笑)!
その場でですか? |
谷川 |
その人、交換に応じてくれたんだよ。
もちろん彼女は、
その場で脱いだわけじゃなかったけど(笑)。 |
ボーズ |
それ、すっごいですね。 |
谷川 |
うん。すごいうれしかった。 |
ボーズ |
あ! でも、サッカーって、
ユニフォーム交換するじゃないですか。 |
谷川 |
あーーー、そうか(笑)。 |
ボーズ |
そういうのに似てますよね。
あ、でもそれ、おもしろい風習に
なるかもしれないですね。
「そのTシャツいいな、
交換しようぜ」って(笑)。 |
谷川 |
あ、なるね。ねぇ、うん。
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