はじめまして、川辺千恵美と申します。
この夏、左右反転メガネ生活を始めます。
８月８日から22日までの２週間。
左右反転メガネとは、字の通り、
左右が反転して見えるメガネです。
直角プリズム２個を使い、
光を反射させて、左右を反転させます。
左右反転した世界は一見、普通に見えます。
でも右手を前に出すと左手に見えます。
右に見えるドアに向かって行っても
一向にたどり着きません
（ドアは左にあるからです）。
横になると、天地が逆さまに見えます。
かつて、上下反転メガネをかけて
15日間過ごしたことがありました。
上下反転メガネとは、字の通り、
上下が反転して見えるメガネです。
地面が頭上の方に見えます。
空が足の下の方に見えます。
長くかけていると、
日常の空間が、自分の体が、
奇妙に歪んで感じられます。
苦悩と、味わったことのない感覚に満ちた、
新鮮な15日間でした。
さて、左右反転メガネは、上下反転メガネほど
見た目に劇的な変化はありませんが、
一見普通に見えるために、
尚更だまされてしまうのだそうです。
左右反転した空間で、
自分の脳と体と感覚で、遊ぼうと思います。
そしてこの期間、ほぼ毎日、日記を書く予定です。
左手に見える右手で。
このメガネ生活には、
心理学で逆さメガネの研究をしている
吉村浩一先生が付き添ってくれます。
付き添いなしでは危ないそうです。
車を避けようとして、
逆に車に飛び込んで行ってしまうらしいです。
心理学の研究では、
右・左・上・下・奥・手前などの表現を
大変慎重に使うそうです。
この日記は論文ではないので、適当に、
私の感じた言葉で書きますのでご容赦下さい。
スタートは８日夜、群馬県の友人宅です。
