糸井 |
ももちゃんって、
もともとものぐさで、
しかも働き者って、
すごい矛盾した人ですよね。
意外に、こつこつやることは
ぜんぶやってるんですよね。 |
さくら |
やってるんですよ。
でも、なんか面倒臭いんですよね、
いろいろ(笑)。 |
糸井 |
面倒臭いっていうことについては
もう、ずっと一貫してますよね。
できることならなんにもしたくないのに、
そのわりには海外に
出かけていったりもしてるし。 |
さくら |
海外も、出かけた中で8割くらいは、
そんなにべつに行く気が
してなかったんですよ(笑)。 |
糸井 |
そのわりには、
本になったら面白かったりして。 |
さくら |
また、出版社の人も、
私がズッコケたりすればいいと
思ってるんですよ(笑)。
なるたけそういうとこに、
行ったほうがいいと
思ってるんですよね。 |
糸井 |
犬も歩けば棒に当たるで、
犬は外に出せっていうことですよね。
必ず棒が待ってますからね。 |
さくら |
待ってるんですよ、ほんとに。 |
糸井 |
棒だらけですからね(笑)。 |
さくら |
で、すぐつまづくんですよね。 |
糸井 |
とくにそういう場所を選んで
行ってるところもあるしね。
インドとかね。 |
さくら |
インド、行きたくなかったんですよ、私。 |
糸井 |
棒だらけですからね。 |
さくら |
うん。ほんっとに。もうね、
なんだってこんな目に?(笑)。 |
糸井 |
そんなさ、外に行けば
野良牛がいるようなところにだよ、
ももちゃんを置いたら、もう変だよ。
インド人のほとんどがB型だっていう
素敵な話は知ってる? |
さくら |
え、ほんとに?
すごい納得する。
あんな人数でそうなんだ。 |
糸井 |
うちの奥さんB型なんだけど、
すっごい喜んでたよ(笑)。 |
さくら |
インド行かれたことあります? |
糸井 |
あります。で、いる間に、
文句ばっかり言ってたはずなのに、
妙に懐かしいです。 |
さくら |
私、2度も行ったんですよ。
1回目もぜんぜん行きたくなくて、
ほんとはポルトガルとかスペインに
行きたいなと思ってたのが、
インドに行くことになって(笑)。
そんで、もう行きたくないなと
思っていたのに、
もう1回自分の意志と、
すごい強い力で行くことになって。
あんまり行きたくないんだけど
しょうがないっていう感じで行って、
やっぱりものすごい疲れて、
なんだ、やっぱりそうだったのか、
と思って(笑)。 |
糸井 |
立ち直れないくらい疲れて? |
さくら |
すっごい疲れたんですよ。
インドのマハラジャの家にも
行かなきゃならなくって。
だって嫌じゃないですか、
マハラジャに会うなんてね。
すごいね、面倒臭いじゃないですか。 |
糸井 |
行ってみれば大したこと
ないはずだって?
つまり、ルーブル博物館とかより
立派な家とかに住んでる、
‥‥わけじゃないんだよね。 |
さくら |
広さだけは広いの。
「今から会いに行く人はね、
あんたたちの国のいちばん偉い人と
同じくらいの人だ」っていうの。 |
糸井 |
偉いんだ! |
さくら |
「インドでもいちばん偉い
マハラジャだから、
ほんとに気をつけてください」
とか言われてね。
そそうのないように、みたいな。
そしたらゾウとか、いるんですよ、急に! |
糸井 |
パオォ〜ン! |
さくら |
そう、でも、なんか2匹‥‥、
数はちょっと少ないかな? |
糸井 |
8匹以上いないとね。 |
さくら |
両方に4匹ずつくらいは
いてもらわないとね。
宮殿もね、薄暗くって、階段が細いの。
ロココ調みたいな
大きな階段じゃないのよ。 |
糸井 |
中世のお城も狭いよ、階段が。
かがんで上る感じだよ。
お城ってほら、戦争に使われたから。 |
さくら |
あ、それでか。 |
糸井 |
でも、マハラジャの家は
階段が広いとうれしいね。
大金持ちなはずなのに、
なんかびんぼうな感じがしちゃうものね。 |
さくら |
そうだよ。大金持ちな感じを味わいたいのに。
それで、中庭のテラスで歓迎パーティーを
してくれるっていうんで待ってたんです。
インド人の女性が果物を持ってきて。 |
糸井 |
楽器とか演奏してるわけ? |
さくら |
楽器、タブラとかもね、
隅のほうでちょっと演奏、
楽団も2、3人‥‥。 |
糸井 |
2、3人‥‥。 |
さくら |
あとは、火を吹く男とか! |
糸井 |
火を吹くやつはいるんだ!
じゃあ、剣をチャカチャカは?
首を横にクックッてする女の人がさ、
おヘソを出して近寄ってくるの? |
さくら |
あ、それはね、ありましたよ。
3人くらい、なんかね、ヘソを。 |
糸井 |
少ないね、全体的に(笑)。 |
さくら |
少ない。全体的にね‥‥。 |
糸井 |
大盛りじゃないね。
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