ほぼ日 |
この句はすばらしいと思います。 |
戦車 |
うん。この5・7・5が
ぴったり決まったときは気持ちよかった。
「徘徊す」っていう。 |
ほぼ日 |
見事です。
雄大さと生活感の同居というか、
マクロとミクロの渾然とする感じ、
そしてそこで「生きている」という
たしかなリアリティーがあります。 |
戦車 |
ほめすぎじゃないですか。 |
ほぼ日 |
月の大きさは世界の大きさ、
そして月下を徘徊する
ちっぽけな自分のちっぽけな菌が、
その途方もない世界に
なんらかの影響を及ぼすのではないかという
じわじわとした怖さ。
あるいはそれは個としての存在の宣言。 |
戦車 |
ほめすぎじゃないですか。 |
ほぼ日 |
視野の大きさをもって
現実的な風景を切り取るさまは、
芭蕉の「佐渡に横たふ天の川」に
匹敵するのではないかと。 |
戦車 |
ほめすぎじゃないですか。 |
ほぼ日 |
あと、率直にいって、大丈夫なのかと。
家で寝てたほうがいいんじゃねぇかと。 |
戦車 |
そうですね。徘徊してないでね。 |
ほぼ日 |
ちなみに、これは実話ですよね? |
戦車 |
うん。まぁ、徘徊っていうか、
買い物程度ですけどね。 |