犬のことを、思い出す犬のことを、思い出す

第1回 ドアを開ける50秒前。
──
はなちゃんは、ポメラニアンの
3歳半の女の子なんですね。
フワフワで元気いっぱいです。
ちいさい~。からだが軽そう~。
佐藤
体重は2.8kgぐらいです。
トリミングはたいてい
この「柴犬カット」というのにしてるんですが、
トリマーさんが決まっているわけじゃないので
カットごとにようすがちょっとずつ違って
おもしろいんですよ。
──
はなちゃんは、
栞里さんがお仕事で自宅にいらっしゃらないとき、
お家でどうしてるんですか?
佐藤
うちは、母と父と私、
親子3人暮らしなんです。
──
えっ、そうなんですか!
てっきりひとり暮らしかと‥‥。
佐藤
だけど、みんなそれぞれ仕事をしているので、
はなひとりでお留守番をする時間も
けっこうあるんです。
── 
ふだんお散歩に行っているのは?
佐藤
いちばん行くのは母です。
私も父も散歩するけど、
やっぱりいちばん世話をしているのは母です。
だから、はなもおかあさんが
いちばん好きみたいで、
私と父が2位と3位を争っている状態です。
家にいるとき、すきをみて
「はなー」とかいってなでたりして(笑)。
── 
ふふふふ。
佐藤
誰もいない時間、
はながお留守番をするときは
いつもケージに入れています。
私が最初に帰宅する日は
「ああ、寝てたんだねー」とわかるようなかんじで
ケージからボケボケして迎えてくれます。

でも、私が遅く戻る日は、
父や母といっしょに
はなもリビングに出ているので、
私が玄関のドアをあける50秒くらい前から、
ドアのほうを見はじめるんだそうです。
──
なにか、栞里さんの気配がするんでしょうか?
佐藤
どうなんでしょうね?
リビングで、父や母といっしょに
ワーッとよろこんで遊んでいても、
ふとドアを気にするそぶりを見せるから、
親も「ああ、栞里が帰ってくるんだな」と
わかるようです。
──
栞里さんがテレビに映ってるとき、
はなちゃんはいったい
どういう反応ですか?
佐藤
そのときも、まず
ドアのほうを見るらしいです。
──
かわいいなぁ。
佐藤
やっぱり足音とか声で
わかるのかなぁ。
かわいいなぁ(笑)。
──
そんな、はなちゃんとの出会いについて、
教えてください。
はなちゃんはいま3歳半ということなので、
やってきたのは3年前くらいでしょうか。
佐藤
うちには、はなの前に、
私が5歳のときからいっしょにいた
犬がいました。
ケンといいます。
ケンは私が21歳になるまで、
17年生きてくれた犬です。