第35芸
眼力テスト |
|
むかしは、縁日などで香師が「デンスケ賭博」
としてやっていたものですが、現在ではちょっと
器用なバーテンなどがお客への「サービス」でや
ったりしています。
単純で、巧妙で、だから逆に「飽きない」という
芸ですから、これは「スナック芸のお手本」み
たいなものです。
「見ている側」としては、図のようにやっているのだな
と思えぼ、かなり的中できるようになりますが、
いざ実際に自分で「演じる側」に立とうとすると、
なかなか簡単にはいきません。
それでも、「あれれ、うまくいかないぞ」なんて
経験を二度ほど味わえは、もう大丈夫。
マッチ箱のひとつに、柏手の名前を書いてもらって、
それを当てさせるのが一般的ですが、
何かストーリーをつくって、それにあわせてドラマ仕
立てにするのも楽しいでしょう。
例えば「ちょっと古いけど、怪人二十面相をデパート
のトイレに追いつめました。女性用の方なので、
明智探偵、一歩踏みとどまってしまったのがマズかった。
三つある小部屋のまんなかに、
二十面相は入ってしまったんです。
まんなか! と思ってドアを開くと、仕切りを乗り越えて、
トナリに移った。トナリにも一人先客がおりましたから、
キャーッと悲鳴。二十面相もキャーッと叫ぶから、
どっちがどっちか・・・」
|