スナック芸大全の復活。 あんまり労せずして少しモテる技法の数々。 |
darlingの処女作は『スナック芸大全』という本だ。 その後の運命を暗示しているような気がする。 歴史は変えられないから、あきらめてここに公開する。 だけど、この本、コーネリアスも夢中になったし、 ここから世間に広まったネタもあるし、さらに、 イラストは、あのマンガ研究家の夏目房之介さんだ。 くだらない民間伝承を採集して、 深い思考のフィルターを通すことなく、 無闇に投げ出すというこの本の編集方法は、 「ほぼ日」石器時代の掘り出し物といってもいいだろう。 せいぜい、安上がりに仲間にウケたり、 努力してはガールフレンドに馬鹿にされたりしてください。 |
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ピーナッツを食べてる時は、 他のことなんか考えているヒマはない。 だが、これくらいのことなら、忙しい人てもできる。 老人問題を考えるのである。 1.ピーナッツの種子を、縦に二分割する。 2.右翼に、老人男性が存在するか、 老人女性が存在するかを判断しあうのである。 3.その際、次のような宣言で討論を開始するとよい 「どっちがオジーサンかー? オバーサンかー? 当てたらエーライッ!」 ある種の推理ゲームでは、ある。
道具は何でもいいのですが、 とりあえずマッチ箱でやってみましょう。 1.マッチ箱を適当に立てて「これは、1の型」 2.またちがう立て方をして「これが、2の型ね」 3.倒して「これで、3。以上、わかった?」 4.「じや、これは?」と、 またマッチ箱をいいかげんに置きます。 「1だよね」と自分で答えて、 相手に「なるほど」と思わせます。 5.次々に、「これは?」「これが?」 「これで?」「じゃあ、これで?」と、 いろんな場所にマッチ箱を立てたり倒したり、 つぶしたり、こわしたりしてみせます。 6.相手が迷いはじめたら、 もう、マッチ箱なんか忘れたように 「むこうの道から、象の大群がドッとやってさて、 んでもって、反対側からトラが 金髪の美女をくわえて走ってきて、 おまわりさんが魚屋の特売で シヤケの頭を仰山ってきたトコロで 正面衝突した、と。 それが?」 これは、2なんですね。 7.話をどんどんハチャメチャにして「それで?」と 質問に切り換えます。 (マッチ箱だけでやるより話を加えたほうが面白い) どれも、質問のおしりが「は」なら1、 「が」なら2、「で」なら3、と決めてあるのです。
ん!? このスナック芸で、最後です。 だから、特別大サービス (閉店前だから、気前がよくなっちゃうわけ) で、ふたっつ紹介します。 ひとつめ「欲望と成功」。 欲望は、えらいものです。 欲望のないところに成功はありません。 と、こんな話をしつつ、テーブルの上に、 10円玉を置きます。 これを、一気にてのひらでつかみとるわけです。 まれに、強欲な人間がおりまして、 コツを教えないのに バシッと、取っちゃったりするけれど、 フツーの人はうまくとれないものです。 あなたなら、簡単にできるはずです。絶対! ふたつめ「NASA遊び」 音響と、色彩がダイナミックに大衆を直撃します。 煙草のセロファンに、ガスライターのガスを貯め、 サカサにテーブルに置きます。 底の部分の、はじっこに火をつけ、 秒読みを開始します。(ほぼ3〜4秒待つ) ボッという小音響とともに、 宇宙の彼方をめざし、最大20センチほど飛びます。 危険は、もちろんありません。 |
2001-06-10-SUN
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