第94芸
謎のテレパシー少年 |
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霊感ネタは、ひきあげる時のいさぎよさが
なければいけません。
驚かされる側の人は、
「もうすぐシカケがわかる。わかりたい」と、
目を皿のよーにしてあなたを見つめているのです。
ちょっとウケたからといって、イイ気になって続けると、
「な−んだ」という声が突如聞こえてきます。
この「スナック芸」は、サクラ(a kind of cherry)と
組んでやるものです。
大切なのは、あなたとサクラとの関係です。
あんまり深そ−だと、はじめから怪しいムードが漂うので、
まわりがシラけるのです。
恋人どーしなんてのは、最悪です。
「自分の友人で、他の人とは初対面」なんて人が、
コンビには最適です。
友人たちと、まだうちとけてないその友人のことを、
唐突に語りはじめるのです。
「そ−そ−、こいつって、なんか霊感が強いんだよな。
スプーン曲げなんかも、むかしはよくやっててサー、
こいつンちのスプーン、みんなダメになっちゃつたんだ。
おまえ、いまもやってるの?」
「いや、この頃しないから、曲がらないよ」
などと、「超能力者」のように紹介するのです。
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