第111芸
冷やヤッコ |
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「スナック芸」も、退廃してくると
少々ヤケッパチなものまで登場してきます。
ある店では、
あらゆる「スナック芸」をきわめたと自称する男が、
ついに、「冷やヤッコ」の薬味を、
図のよーな紙の小皿に乗せて客に出しました。
よろこぶ人は、よろこんだ。怒る人は、怒った。
しかし、これは、何度もやる芸ではありません。
十年一日、同じ冗談を言って
「ユーモアのある人」なんて言われることが、
なにより恥ずかしいものなのです。
いま時の「ユーモア」などというものは、
『フジ三大郎』程度なのですから……。
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