O2 BETTER THAN ONE
AUTUMN & WINTER & ANYTIME

自信作の「O2の、あのパンツ」。 今季はサテンとウール、ふたつの素材で。

〈O2〉PANTS

予告03

家の中で過ごすときも、お出かけするときも
「穿き替えなくてよいパンツ」として
この春うまれた〈O2〉スキッパーパンツ。
リラックスできる穿き心地と
気分があがるうつくしいシルエットに
たいへん好評をいただきました。
この着心地のよいパンツを、肌寒い季節にもたのしみたい。
そう思ったわたしたちは、
デザイン監修をしてくださった
加藤さん・宇和川さん夫妻にふたたび相談しました。

加藤 博(かとう ひろし)

自身の名前をブランド名にした「KATO’」 の創設デザイナーであり、
株式会社チームキットジャパン代表取締役社長。
これまで様々な国内外の商品の企画開発に携わるだけでなく、
生地開発や、 日本生地の海外輸出の際のディレクションなど
幅広く活躍する。
フランスの 「ET.VOUS」 のメンズライン開設時の
デザイナーとして活躍した後、
アドリアーノ・ ゴールドシュミット氏との仕事や、
RRLの商品企画開発・イタリア「Legra」の 生地開発など
世界のブランドで様々な役割を果たしてきた。

宇和川 恵美子(うわがわ えみこ)

セレクトショップの店長、バイヤーを皮切りに、
海外ブランド向け素材の企画・プロデュース、
アパレルブランド製品の企画・生産などの業務を経て、
2010年、
自身のブランド GRANDMA MAMA DAUGHTER を設立。
祖母から母へ、娘へと受け継がれていく
洋服作りをコンセプトに、
ユーザー目線を反映したゆきとどいた製品づくりで
人気を博している。

――
ことしの春に〈O2〉では初となる
オリジナルのパンツをデザインしていただきましたが、
おかげさまですごく評判がよかったです!
待ってましたとばかりにお求めくださるお客様も多くて、
数が足りないぐらいでした。
加藤
自信作でしたし、
買ってくださった方は
満足していただけているんじゃないかなって思います。
僕らふたりも追加購入したいと思って
〈O2〉のサイトをのぞいたらもうなかった(笑)
――
そうだったんですね!
もっと多く作ればよかったと本当に後悔しました。
宇和川
ほしかったです(笑)
何にでも誰でも合わせやすい万能なパンツですもんね。
――
みなさんの定番パンツになっていったらいいなと
思っています。
今回は、形とデザインはそのままで、
秋冬向けの素材にのせかえたモデルができました。
加藤
ひとつが、ワークパンツによく使われる
クラシックワーカーサテン生地を使ったもの。
表と裏の両面にきめ細かい起毛がかかっていることで、
サテン本来の光沢がほどよく抑えられて、
触ってもふっくらしていてぬめり感もあって気もちいい。

▲左からカカオブラウン、アイボリーホワイト

宇和川
肉厚なのにかたくなく、やわらかさも感じる生地ですね。
加藤
サテンなので生地の打ち込みがよく、
密度は高めなんですが、不思議なほどにやわらかい。
宇和川
ワークっぽさはあるんですけど上品な感じにも見えるという、
ワークとドレスのいいとこ取りみたいな雰囲気に
仕上がったかなと思います。
どんな方でも穿いていただきやすい佇まいに
なっているような気がします。
加藤
共地のベルトはついていますが、
ベルトを外してもらって
お手持ちの革ベルトを着用してもらうこともできて、
チノパン感覚でさらっと穿いていただけるかなと。
この綿100%の生地で作ることができて、
ほんとによかったなぁ。
――
もうひとつは、
チェックパターンのウール素材で作っていただきました。

▲シャドーチェック

加藤
シャドーチェックのシェットランドウールですね。
スコットランド北部にあるシェットランド諸島産の羊毛です。
セーターの素材でよく聞くかもしれませんね。
宇和川
羊たちが厳しい冬の寒さの中で育つので、
弾力性と耐久性があって軽くてあたたかい。
加藤
シェットランドウールのニットは良く見かけるけれども
シェットランドウールのツイード織物というのは
なかなかめずらしいですね。
――
ニットは伸縮性がありますが、
布帛の生地ということでしっかりしたハリを感じますね。
加藤
糸も梳毛(そもう)引きっていう、
くしで繊維をとくように一方向にそろえて撚った糸ですが、
シェットランドウールのような繊維の短い毛を
梳毛で引くには高い技術が必要なんです。
それが出来るというのはすごいことで、
毛織物の産地で知られる尾州でないとなかなかできません。
素晴らしい技術ですよね。
――
ウールパンツと聞くと、
もっとシュッとした上品顔のパンツを想像しますが、
これは素朴であたたかみもありますよね。
加藤
ほどよく肉厚で表情のあるウール生地だからかもしれません。
裏地が全体にはられているので、
穿いてもチクチクする感じもありません。
宇和川
このシャドーチェックの色合いも、
品があってかわいい。
加藤
伝統的な柄のブラックウォッチに近いですが、
色のコントラストを抑えて
遠目からは無地にも見える深い色合い。
宇和川
パンツの柄が目立つと
合わせるものも限られてくると思うんですけど、
これは控えめなチェックなのでトップスの幅も広がります。
着かた次第でいろいろな楽しみ方ができる
チェックパンツだと思います。
――
コーディネートの想像がふくらむパンツができましたね。
秋から冬、春まで長く活躍しそうです。
今回も、加藤さんと宇和川さんが
おすすめのスタイリングをたっぷり組んでくださいました。

カカオブラウンのコーディネート

宇和川
パンツのボリューム感を生かして、
上はあえて細身のニットを選んで
フェミニンな印象を加えてみました。
そのままでは物足りないので、
茶色のレザーバッグに革のネックレスと
ブレスレットを投入して季節感と共に女性らしさを演出。
さらに女性らしさを強調したいときには
ドレッシーな靴でもいいですが、
ぽてっとしたベージュのスニーカーも、
やさしくなじんでくれます。
宇和川
冬のイメージは思いきって、
“おじガール”をイメージしました。
クラシックなベージュのトレンチコートを主役に、
濃い目のブラウンチェックのストールと、
履き込んだブーツをトッピング。
ブラウン~ベージュとトーンを揃えているので、
複数のアイテムを加えてもまとまりやすいです。
つば付きのニットキャップをかぶると
フェミニンな雰囲気が出るので、
おじさんぽさもあるメンズライクな装いを
ソフトに女性らしく見せてくれます。
加藤
最近また久しぶりにシャンブレーシャツを着たい気分で、
このブルーだったらブラウンとも相性もいいなぁと思って
1枚で合わせてみました。
スタンドカラーでリラックス感もあって、
くるくるっと袖まくりしてラフに。
土臭さもある色みのパンツなので、
ダークブラウンのモカシンシューズや
ベージュのキャップとも好相性。
アムステルダムの市立美術館のエコバッグが
ワークスタイルのいいアクセントになってくれますね。
加藤
冷え込んできても、このパンツならほどよく肉厚で
起毛もかかっているので
寒すぎるということはないと思います。
上にニットのパーカー、
ノーカラーのダウンジャケットを重ねて、
首元から体をあたたかく。
足元のレッドウィングのレザーブーツを含め、
ウォーム感のある茶色のアイテムでそろえたのも
ポイントです。

アイボリーホワイトのコーディネート

宇和川
黒と白のボーダーニットをメインに、
スリッポン型のバレエシューズを合わせてみました。
モノトーンでまとめているので大人っぽくも見えますが、
それぞれのアイテムがカジュアルなのでかわいさもあります。
共地のベルトを垂らして見せてもかわいいですよ。
バッグはカカオブラウンの
メンズコーディネートにも出てきた
アムステルダムの美術館のエコバッグです。
あちらは市立美術館ですが、こちらは国立美術館(笑)。
キャッチーなアクセントに。
宇和川
白コーデは夏の専売特許ではないように思うんです。
たとえば、こんな優しい雰囲気の白でまとめるなら
冬でもぬくもりを感じます。
ニットキャップからタートルニット、スニーカーまで
すべてトーンの異なる白を合わせてみました。
表情のあるケーブル編みのニットも
ふくふくしたあたたかみを感じさせてくれますよね。
サイズ感を変えれば、冬のホワイトコーディネートは
男性でもすてきに見えますよ。
加藤
やさしい色合いのパンツと同調させるように、
ペールピンクのプルオーバーパーカを合わせた
淡い色みのワントーンコーディネート。
手数をかけず、シンプルに。
カジュアルに寄りすぎないよう、
足元にクラークスのサンドベージュのデザートブーツ、
手元にはブラウンスエードのトートバッグを携えています。
色数を絞ったり、
小物で色を揃えたりするとまとまりやすくなります。
加藤
冬を迎えたら、ブルーグレーのセーターの中に
モックネックのカットソーを入れてあたたかく。
トップスと小物で色をリンクさせると品よくまとまります。
ニットキャップからニット、
ニューバランスのスニーカーまで
グレーのグラデーションをつけるように。
パンツがニュアンスのある白なので、
ちょっとくすんだようなダークトーンを合わせると
おしゃれに見えると思います。

シャドーチェックのコーディネート

宇和川
ウールのパンツは、
キリッとかっこいい感じで穿きたいです。
深めのVネックニットにペンダントをさらりと身に着けて。
ゴールドのペンダントは
母から譲り受けたアンティークのもので、
ペンダントトップに犬のモチーフが付いている
キュートなアイテムです。
深めに開いたハイゲージニットの大人っぽさを、
ちょっとファニーなアイテムを差し込むことで
抜け感をプラスしてみました。
カッコいい感じの女性らしさを加えたかったので、
ヒールのブーツを合わせています。
宇和川
着こなしも色みも重くなりがちな冬こそ、
映える色を使ってみてはどうでしょう。
ネイビーのPコート風のジャケットに
赤のニットを挿しました。
真っ赤なミニバッグは
これも母が若い頃に使っていた
ハンドバッグを譲り受けたもの。
ニットとカラーがシンクロしているので、
強い色ですが全体で見た時のカラーにまとまりが出て
良いスパイスになってくれます。
パンツの柄がシックで前に出ないので、
あざやかな色を入れてもまとまりますね。
加藤
パンツと同じシェットランドウールのニットを合わせ、
中にブルーのシャツを挿しました。
夜にちょっといいお店で
ご飯を食べに行きたいなっていうシーンを想定して、
こぎれいな感じにまとめました。
足元もサイドゴアブーツで大人っぽく。
少し背伸びするようなお店に行くときは
ジャケットをはおるのもいいですが、
気負わずこれくらい肩の力が抜けててもいいかなあーって。
リムの細い黒眼鏡もさらっと取り入れて知的にも。
――
これからの季節、たくさん活躍しそうですね。
加藤さん、宇和川さん、ありがとうございました!

〈O2〉ジェンダーレス
スキッパーパンツ
シャドーチェック
¥19,800(税込)
アイボリーホワイト・カカオブラウン
¥16,500(税込)

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