O2 BETTER THAN ONE
SPRING & SUMMER & ANYTIME

持っているのも忘れてしまう、 あの超軽量傘を、 街に溶け込むオツなカラーで つくりました。

mont-bell×O2

予告04

わたしたちが「mont-bell トラベルアンブレラ」と
出会ったのは、2017年の「第1回生活のたのしみ展」。
持ってみると「わあ!」と驚く超軽量タイプで、
連日お求めになる方がつづき、本当に大人気でした。
重量はLサイズのたまご1つよりも軽い86gですから、
バッグに入れっぱなしにしてもまったく気になりません。
わたしたちも、みんなすっかりに気に入って
喜んで愛用しているアイテムです。
今回、念願かなって〈O2〉とのコラボレーションカラーを
つくっていただけることに!

今回の「トラベルアンブレラ」について、
株式会社モンベルの渡辺さん、武藤さんに
お話をうかがいました。

mont-bell(モンベル)

日本の総合アウトドアブランド。1975年創業。
「function is beauty®」と「Light&Fast®」をコンセプトに、
“自分たちが本当にほしいもの”をとことん追求して
テント、バックパック、寝袋、登山靴、レインウェアなどの
各種アウトドア商品を製造・販売しています。

〈O2〉チーム
(以下O2)
今回はコラボアイテムが実現して、
ほんとうにうれしいです。
ありがとうございます。

「第1回生活のたのしみ展」にご出店いただく前、
そもそもは、糸井が気に入って使っていました。
それで、その軽さとコンパクトさに
わたしたちもおどろかされたんですけれど、
モンベルさんが「傘」を作っておられることにも
実はそのとき、おどろいたんですよ。
渡辺
ああ、そうだったんですね。
モンベルでは1980年代の後半から「傘」の開発が
はじまっていたんですけれど、
ご説明がないと、おどろかれるかもしれませんね。
O2
そんなに前からご開発を。
渡辺
はい。もちろん登山のためのものでした。
両手をフリーにするためにも、登山家には
着るタイプの雨具が重宝されそうなものですよね。
でも、実際は公共交通機関なんかを使って登山に
出かけたりすることも多い。
ビショビショの雨具で電車やバスに乗るというのも
あまりスマートじゃありませんし、
山のふもとの林間や風があまり吹かないような場所では、
かえって傘の方が快適なことも多いんですよ。
O2
なんと、そういうものですか。 汗ばんだり蒸れたり……といったことですか?
渡辺
はい、外気がちょうどいいこともありますね。
ですが、それまで、アウトドアの世界で「傘」という
発想はどこにもなかったのか、販売していたメーカーは
ありませんでした。
O2
では「登山用の傘」というのはモンベル製がはじめて
だったんですね。
渡辺
そういうアイテムは実は多いですね。
「これをつくったら売れるだろう」という
考え方は、モンベルではしません。
「自分たちが本当に欲しいもの」をつくる。
というところから考えるので、はじめてのものが出てきます。
また、みんな「自然」と遊ぶ人ばかりなので、
そこからアイデアが出てきます。
O2
つぎつぎと新しいカテゴリを開拓されるアイデアは
みんな、アウトドアが大好きな「自分」が
起点になってるんですね。
おもしろい。

ではきっと「傘」の開発も登山がお好きなスタッフさんの
「欲しい」から生まれたものなんですね。
渡辺
そうですね。そこから
「旅行に持っていったりしたい」
「カバンのなかに入れていても苦にならない」
という意見が社内で集まってきまして、
生まれたのが軽さを追求した
「トラベルアンブレラ」です。
O2
なるほど。
それにしても、どうしてこんなに軽いのでしょうか。
まさに毎日かばんに入れていることを、
忘れて「傘がない」と嘆いてしまうことも
あるぐらいです(笑)。

▲今回コラボレーションした
 mont-bell×O2 トラベルアンブレラ(グレージュ)。

武藤
「Light&Fast®」といって、
軽量でコンパクトなものづくりをしよう、
というのはモンベルの大事なコンセプトなんですよ。
今回で言うと、そこに一番寄与しているのは、
骨部分に使っているカーボンという材質かもしれませんね。
ただ、あらゆるところにカーボンを使用したら
すぐにバキバキと潰れちゃいました。
カーボンは軽くて強いんですが、全部が全部強いパーツに
してしまうと、負荷の逃げ場がなくなってしまうんです。
ですから、バランスを見ながら、アルミや鉄、樹脂など
細かくパーツの素材もわけています。
渡辺
やっぱり使用する素材は本当に重要ですね。
生地は生地で、また工夫しています。
モンベルの本社が大阪にあるのももともとは理由があって、
日本の生地の開発は本当に進んでいるんですけど、
中でも大阪の船場(せんば)に自転車で行ける距離に
あった方が便利だったからです。
O2
船場の生地屋さんや紡績の現場と
密にコミュニケーションを取ってらっしゃる。
渡辺
そうですね。この傘の生地も、
ただ薄くするだけというわけにはいかないので、
どこまで強度を担保するかという部分で、
ものすごく凌ぎを削ってるんです。
武藤
具体的には、ナイロンの7デニールという
極細の糸を使っています。
ですから、非常に軽くて小さく収まるんですが、
「リップストップ」という格子状の目を持たせる織り方や
特殊な加工を使って、しっかりと強度も備えた
生地を開発することができました。
O2
触ってみるとわかりますが、
ここまで薄いのにくちゃくちゃっとならずに
スベスベですごく上質な印象を受けますよね。
それも技術のなせる技ですか。
武藤
そうですね。テクスチャーも上手く表現できたかな、と
思いますし、発色性も非常に良いものになりました。
O2
通常、カラー展開はどのように考えているんですか?
渡辺
それは非常に大切で、モンベルの考え方として
「Light&Fast®」と、さらにもうひとつ
「Function is Beauty®(機能美)」
というものがあるんです。
まずは機能を優先させる、ということなんですね。
そして、この「色」というのも機能のひとつなんですよ。
O2
「色」が「機能」。
渡辺
はい。大きくは2つあるんですが、
「自然のなかで溶けこむ色」と
「自然のなかで目立つ色」です。
たとえば魚釣りや野鳥観察のときに目立った色のものを
持っていたら、逃げられてしまいますから。
O2
たしかに!
渡辺
逆に、登山なんかだと雲が出てきたり人とはぐれたり
したときに、目立たない色だと不便なんですね。
万が一遭難でもすれば、ヘリコプターから
見つけてもらうには目立った色でないといけない。
「色」は、命を守ってくれる機能でもあるわけです。
O2
はあ、とても重要な基本の機能だったんですね。
そういったカラー展開とは思ってもみませんでした。

今回ご一緒させていただいたコラボの
「グレージュ」ははじめてのカラーですよね。
渡辺
そうですね。いい色に仕上がりましたね。
O2
本当に。
〈O2〉のコンセプトが「日常生活のなかの新しい定番」
ですので、普段づかい用のこの「トラベルアンブレラ」は
街中で馴染んでくれるような、日常にすっと溶けこむような
そんな色味を実現できたんじゃないかと思います。
「mont-bell×〈O2〉」のロゴも
入れていただいてるんですよね。
今回は、これにハンカチをおつけすることにしました。
ぜひ雨水をささっと拭いて仕舞っていただければ。
渡辺
拭いていただくだけで、乾きも違いますし、
ケアとしていいことです。
O2
仕舞うときも、持ち手からカバーに入れるという
おもしろい構造ですよね。
武藤
そのほうが収めるときにクイックにできるということで
そうしていまして。骨が集まる先端部分にループが
付いていますから、それをザックやバックに
カラビナなどを使って取りつけておくと素早く出せるし、
無くならなくて良い、ということですね。
O2
本当に軽いので普段からそうして持ち歩いておくと、
急な雨のときに慌てなくて済みますね。
渡辺
そうですね。
軽くてコンパクトというのは「備え」として
本当に勝手がいいんですよね。
傘もそうですし、アウトドアも楽しむ道具なんかも
災害のときに役に立ちます。
O2
そういうことも普段から考えておきたい
ことですけれど、キャンプの道具であれば
楽しみながら「いつかのために」と備えておけますね。
渡辺
そうなんです。
モンベルは防災用品にも力を入れているんですが、
普段から「自然」と遊んでいただけると、
きっとそれ自体も備えになると思いますしね。
O2
モンベルさんの幅広いアイテムの展開と、
その追求心の源になっている「自然」との距離が
本当によくわかりました。
ありがとうございました!

(次回はレインウェアのご紹介です)

mont-bell ×O2 トラベルアンブレラ
(ハンカチ付き)
¥6,286(税込)

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