AUTUMN & WINTER & ANYTIME

かっこよさ穿き心地のよさもあきらめない。 この秋冬おひろめとなる新定番パンツは、 はじめてのベロア素材

コンフォートドレスパンツ

予告5 〈O2〉BOTTOM

秋冬、スウェットやニットなど リラックスしたトップスを着るとき、 どんなパンツを合わせていますか? デニムやチノ、スラックス、それともコーデュロイパンツ? 穿き心地のよさを取ると ちょっとカジュアル見えしてしまったり、 かっこよく着たいと思うと ウエストが苦しかったり動きづらかったり‥‥。 「かっこよさ」も「穿き心地のよさ」もあきらめない、 2つが両立した秋冬のパンツをつくりたい! と思い、 「GRANDMA MAMA DAUGHTER」デザイナーの 宇和川恵美子さんにご相談しました。 わたしたちの「こうだったらいいな」というイメージを 宇和川さんがすてきなかたちにしてくださり、 できあがったのがベロア素材のドレスパンツ! ほどよくゆったりとしたシルエットと 総ゴム+紐のウエスト仕様で、着心地はストレスフリー。 生地の落ち感とちょうどいい光沢、 そして美しく揺れるドレープのおかげで、 上品で大人っぽい見た目に。 快適な穿き心地とかっこよさを兼ね備えたさまから、 「コンフォートドレスパンツ」と名付けました。 秋冬の新定番になるにちがいないと 自信を持っておすすめできる1本。 宇和川さんと、身長の異なる乗組員5名に 着てもらったようすも、ぜひ参考にしてくださいね。

宇和川 恵美子(うわがわ えみこ)

セレクトショップの店長、バイヤーを皮切りに、 海外ブランド向け素材の企画・プロデュース、 アパレルブランド製品の企画・生産などの業務を経て、 2010年、 自身のブランド GRANDMA MAMA DAUGHTER を設立。 祖母から母へ、娘へと受け継がれていく 洋服作りをコンセプトに、 ユーザー目線を反映したゆきとどいた製品づくりで 人気を博している。

―― らくちんな穿き心地だけど、それでいてかっこよく、 上品に見える冬のパンツがあったらいいなって ずっと考えていました。 そこで思いついたのがベロア素材。 ベロアなら、落ち感やドレープがきれいに出て、 きっとすてきになるんじゃないかと思って 宇和川さんに相談させてもらいました。

〈O2〉コンフォートドレスパンツ

宇和川 ベロアって、ドレッシーなイメージがありますよね。 ツヤっとした感じがかっこいいんだけど、 光りすぎるとゴージャスになってしまう。 カジュアルに着られるように、 ちょうどいい光沢感にしたいなと思いました。 そのためにどうしたらいいかを考えて思いついたのが、 ベロアの生地を「逆毛(さかげ)使い」すること。 ベロアには並毛(なみげ)と逆毛があるんですが、 並毛は毛が下を向いているので、 光を反射しすこし白っぽく見えます。 これがゴージャス感につながっている要因。 逆毛だと毛が上を向いているので、 光を吸収し深みのある色に見えるんです。

並毛(なみげ)だと、すこし白っぽく見えます。
逆毛(さかげ)だと、光を吸収し深みのある色に。

―― なるほど。 たしかに、パンツを逆さまにして逆方向から見てみると、 すこし白っぽいというか、光沢感がつよいように感じます。

宇和川 毛流れは逆なので、 手ざわりに関しては並毛のほうがサラリとしていますが、 光沢をおさえることを優先したかったので 今回は逆毛でいこう!と。

―― そんな理由があったんですね。 実際に穿いてみると、さりげない光沢感が上品で、 ドレッシーなんだけどいきすぎていない感じが 気楽に穿けそうでした。

宇和川 光沢を出すことが目的でつくられた生地だから、 本来の使い方ではないかもしれませんが、 ちょうどいい感じになりましたね。

―― そんな上品見えするベロアパンツですが、 ウエストが総ゴム+紐の仕様で イージーに穿けるというのがポイント。

宇和川 ウエストがゴムのパンツって、 ゴムが中でひっくり返るのが苦手だったんです。

―― わかります。 ずっとひねったままの状態になっちゃったり‥‥。

宇和川 そうそう。 どうしても元に戻らなくて、もうイヤー!って(笑) だから、ゴムがひっくり返らないよう 3か所に押さえステッチをさりげなく入れたんです。 バックのセンター位置と両脇に。 ややひっくり返ることもあるかもしれませんが、 グッと引っ張ってもらうとすぐ直ります。

―― それはうれしいポイントです。

宇和川 かたちは、左右に深いタックを1本ずつ入れて、 足先に向かってややテーパードしたシルエット。 スニーカーでもレザーシューズでも、 どんな靴でも合わせやすいかなって思います。

―― スウェットやニット、スニーカーのような カジュアルなアイテムに合わせても かっこよく上品にまとまるし、 シャツやジャケット、レザーシューズなどと合わせれば ちょっとフォーマルな場所にもいけそうです。 ウエストが隠れればゴムだとわからないし。

宇和川 この素材だからイージータイプも合ったんだと思います。 コットンだったりすると 部屋着っぽくも見えてしまいますからね。

―― “ドレスカジュアル”なパンツって まさにこれのことかもしれません。 たくさんの人に穿いていただけそうです。

宇和川 さいごに、あまり価格のことで推したくないんですが、 ふつうなら3〜4万円するところをこの価格。 正直おどろきました。 中間業者がいないからこそできる価格。 はじめての方でもトライしやすいです。 みなさん、買うべきです。

宇和川さんに着ていただきました。

身長162cm・TALLサイズ着用

パンツに存在感があって、 なにもしなくてもかっこよくなるので、 あまり奇をてらったことはしていません。 毎冬着ているお気に入りの カシミヤのタートルネックニットを合わせて、 素材感のちがいをたのしんでみました。 細いレザーのネックレスや 半透明なアクリルのバングルなどの アクセサリーを足して、表情をつけて。

もっと寒くなったら、 この上にコートをはおっておでかけしたいですね。

ほぼ日乗組員に着てもらいました。

もりっこ(身長148cm・SHORTサイズ着用)

りか(身長152cm・SHORTサイズ着用)

杉本(身長158cm・SHORTサイズ着用)

みり(身長162cm・TALLサイズ着用)

しらと(身長165cm・TALLサイズ着用)

〈O2〉コンフォートドレスパンツ ¥15,400(税込)