報告レポート
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「ほぼ日永久紙ぶくろver.4」が洗濯機を使用して
丸洗いできないのはなぜか? |
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まず、代替品製作前に、
専門家の方や、メーカーの方にお話を伺って
判明した情報をお伝えいたします。
本来ならば、「ほぼ日永久紙ぶくろver.4」の
製作前に熟知しておくべき項目ばかりであり、
あらためて反省しております。
■「ほぼ日永久紙ぶくろver.4」に施したコート剤の
特性について。
・「ほぼ日永久紙ぶくろver.4」に仕様したコート剤は、
PUコート(ポリウレタンコート)であり、
このコート剤は、ナイロンやポリエステルなどの
化学繊維にほどこす一般的なコート剤である。 |
・コート剤を施す方法は、
液状のコート剤を、うすく均一に生地に塗り、
熱を加えて圧着、乾燥させるというものである。 |
・PUコート(ポリウレタンコート)には、
「耐洗濯性に優れる」という特性がある。
通常ならば、洗濯機で洗濯をして、
「ほぼ日永久紙ぶくろver.4」のように、
1回の洗濯により、
コート剤の剥離がおこるということはない。 |
■それならば、何故「ほぼ日永久紙ぶくろver.4」は
洗濯ができないのか。
・布地の染料とコート剤の関係で、
布地とコート剤がきちんと定着する場合と
そうでない場合とがおこる。 |
・そのため、コート剤と布地には「相性」があり、
製品の製作のたびに
化学的な実験を繰り返す必要がある。 |
※繊維製品の検査をする機関に、
「ほぼ日永久紙ぶくろver.4」を
試験した結果、
色によって剥離の度合いに差がでました。
(「ブリック(オレンジ)」「ニュースペーパー(グレー)」=剥離大
「ハトロン(白)」「クラフト(ベージュ)」=剥離小)
【結論】
今回の「ほぼ日永久紙ぶくろver.4」は、
コート剤の布地への定着が不十分だったため、
洗濯機で洗濯をすると、剥離がおこった。
2
「ほぼ日永久紙ぶくろver.4」の
内側に施したコートが剥離してしまうのはなぜか? |
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今回の「ほぼ日永久紙ぶくろver.4」は、
コート剤の布地への定着が不十分だったため、
洗濯機で洗濯をすると、
剥離してしまうことがわかりました。
コート剤(ポリウレタンコート)は以下のような工程で、
施されます。
1.液状になったポリウレタンを、
布地に塗布します。
※このときの、液状のウレタンの温度も、
剥離と大きく関係しますが、
今回は、問題のある数値ではありませんでした。
2.乾燥させる。
※乾燥させる時に、
・乾燥させる温度
・乾燥させる速度
が、関係します。
今回は、「乾燥させる温度」に関しては、
問題のない範囲の温度だったのですが、
「乾燥させる速度」が適正ではありませんでした。
【結論】
本来なら、洗濯機での洗濯で剥離することのない
性質を持つPUコート(ポリウレタンコート)が
「ほぼ日永久紙ぶくろver.4」の場合に、
剥離してしまった原因は、
コート剤を塗布してから、乾燥させる速度が
適正ではなかったために発生した。
ということがわかりました。
以上で、「ほぼ日永久紙ぶくろver.4」の
洗濯に関するご報告は全てです。
3
問題のある製品をお届けしてしまったのはなぜか? |
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製作の工程での不具合があったことと、
ほぼ日ストアが、
不良品を皆様のお手もとにお届けしてしまったこととは、
別の問題だと考えています。
今回、内側に施したコートが剥離する商品を
みなさまにお届けしてしまったのは、
「ほぼ日永久紙ぶくろ」製作チーム、担当者の、
「思いこみ」からくる「確認不足」という
商品製作上あってはならない初歩的なミスによるものです。
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まず、今回製作した、「ほぼ日永久紙ぶくろver.4」は、
「ほぼ日永久紙ぶくろ3」と素材・サイズについて
同一の仕様のものを製作することに決定しました。
このときに、製作を依頼したメーカーさんをはじめ、
工場も時期も異なるにもかかわらず、
提出されたサンプルを見て、
「ほぼ日永久紙ぶくろver.4」が、
「ほぼ日永久紙ぶくろ3」と同一であると、
思いこんでしまいました。
そして、その思いこみから、
当然行うべきモニタリングを怠り、
不備がある商品をお届けしてしまいました。
(たとえサンプルが同一であったとしても、
このモニタリングは必要不可欠であったことに
違いはなく、深く反省しています。)
以上につきまして、より詳しくご説明しますと、
下記のようになります。
1.
今回の「ほぼ日永久紙ぶくろver.4」を製作する際に、
前回販売した「ほぼ日永久紙ぶくろ3」の評判が
とても良かったので、
素材やサイズを同一にしようと考えました。
2.
製作するにあたり、「ほぼ日永久紙ぶくろver.4」は、
「ほぼ日永久紙ぶくろ3」の仕様を変えないということを
お伝えした上で、
メーカーさん数社から見積もりを提出していただきました。
その中から、納期・コスト・工場のスケジュール等の
条件が合ったメーカーさんに製作を依頼しました。
3.
そのメーカーさんに、
・ナイロン100% 420デニールの布地、
・内側に「PUコート(ポリウレタンコート)」を施す、
という素材のご提案を受けました。
コート剤を使用した理由は、
ナイロンの布地だけでは十分にハリが出ず、
「紙ぶくろ」らしいハリが実現できなかったためです。
では、どうしたらハリが出るのか、
メーカーさんに相談したところ、
コート剤の使用をすすめられ、かつ
「ほぼ日永久紙ぶくろ3」でも
コート剤を使っているとの報告をうけました。
このとき、コート剤の選択にあたって、
「PUコート(ポリウレタンコート)」に関し、
・コート剤の性質について。
・これ以外のコート剤があるのかどうか。
・「ほぼ日永久紙ぶくろ3」には
確かにコート剤がかかっているのか。
またかかっているとしたら何か。
について、全く吟味することなく、
「PUコート(ポリウレタンコート)」を採用し、
サンプル製作に取り掛かりました。
4.
完成したサンプルを見て、
「ほぼ日永久紙ぶくろ3」と
同様の風合いのものができあがったため、
「ほぼ日永久紙ぶくろver.4」は、
「ほぼ日永久紙ぶくろ3」と全く同一の性質を持つ
製品であると誤った認識を持ってしまいました。
しかし、実際は、「ほぼ日永久紙ぶくろ3」と
「ほぼ日永久紙ぶくろver.4」が、
全く同一の性質を持つわけではありませんでした。
「ほぼ日永久紙ぶくろ3」に関して、
化学的に分析してから、「ほぼ日永久紙ぶくろver.4」を
製作したわけでは無かったので、
コート剤が同一でない可能性も十分にあり得ました。
また、当然のことながら、
仮に同一のコート剤を使用していたからといって、
製作した工場が異なれば、何らかの違いがあると認識して
しかるべきだったのです。
しかし、洗濯ができるのか、ということについて、
「3と同じなのだから、当然できるだろう」と考えてしまい、
それを確認することを怠りました。
そうして、みなさまのお手もとに
洗濯機で洗うことができない
「ほぼ日永久紙ぶくろ」をお届けするに至りました。
【結論】
商品をつくる場合に必ずしなければならない、
「モニタリング」の作業を怠ったために
皆さまに多大なご迷惑をおかけすることと
なってしまいました。
お恥ずかしい限りですが、ほんとうに初歩的な、
今後二度とあってはならないミスであると
深く反省しております。
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