いつも不思議だなあって、思うんです。
CACUMAの洋服を着ている人を
偶然、街で見かけたりすると
ちょっと「どきっ!」とするんですが(笑)、
それ以上に
「ああ、とっても似合ってるなあ」と思います。
そのことが
とても不思議で、とてもうれしい。
年代だって、バラバラなんですよ。
試着会をやったりすると
もう、はたらいている年齢の娘さんと
そのお母さんとで
連れ立って来てくださったりもするので。
年齢だけでなく、雰囲気や体型なんかも、
その人それぞれなのに、
みなさん、どの人も「いい感じ!」なんです。
そのことに、びっくりします。
今回の秋冬コレクションは
これまでよりも「かっこいい」イメージです。
ユリ、スイセン、ビオラ、つるバラ‥‥。
デザインのモチーフとしては
やはり今回も「植物」が多くなりました。
ジャンパースカートや薄手のブラウスなど
定番アイテムの新作に加えて
襟付きの白シャツやキルティングのスカート、
ツイードのロングジャケットなど、
あたらしいアイテムにも挑戦しています。
前後どちらでも着られるワンピースや
「ホールガーメント」という
特殊な製法で編まれたニットカーディガンなど
たくさん着ていただいて、
意見を聞かせてほしいアイテムもあります。
でも「クールでかっこいい」と言っても、
「誰にでも似合って
気軽に着られる上質な日常着」という
コンセプトには変わりありません。
今回も、着たときの綺麗さと着やすさ、
その両方を追求しています。
そのために、
素材やパターンを、すごく考えました。
どれも、少しずつ主張のある服なので
合わせるものは
シンプルなほうがいいかなと思います。
CACUMAの2014秋冬コレクション、
たくさんの人に着てもらえたら、嬉しいです。
‥‥CACUMAをはじめてからというもの、
自宅のワードローブに
CACUMAの服が、どんどん増えています。
身近な人たちはよく知っていることですが、
CACUMAの服、
私、本当にほとんど毎日、着ているんです。
だから、この前も「ほぼ日」のスタッフに
「今回の秋冬コレクションで、
良重さんは
どれをいちばん着そうですか?」って
聞かれたんですが‥‥。
いまは「ぜんぶ着そう」と思ってます(笑)。
2014.10 渡邉良重