私は、この銘仙着物を「早川さん」と呼んでいます。
1917年大阪生まれ、日本を代表する
グラフィックデザイナー早川良雄さんの作品
「文信堂包装紙(1951)」が
「赤・白・黒で構成された抽象」という点で、
この模様とよく似ているからです。
「この図案は、着物の図案家さんのもののではなく、
当時のグラフィックデザイナーの作品かも。」
などと考えると、楽しくなってきます。
モチーフになった銘仙は横方向の図案ですが、
ハラマキとブランケットの柄にするために、
図案をタテ方向にしています。
そうすることによって、身につけて伸びたときにも、
ヘンに間延びせず素敵だと思います。
ちなみに、ブランケットは、着物の反物の幅を意識して、
あえて4段に分割したデザインになっています。 |