おきがる寝グルメマガジンねむれないくまのために

ほぼ日オリジナルの入浴剤
							ねむくまの森のおふろができるまで
工場見学編
PÄÄAIHEITA

特集

別府の「湯の花エキス(基剤)」とは

「ねむれないくまのために」から
オリジナルの入浴剤が誕生しました。
「ねむくまの森のおふろ」です。

ヤングビーナスさんの
湯の花成分配合の入浴剤「湯躍」に、
リラックスできる香りをあわせた、
いい眠りの時間にするための入浴剤です。

前回のマガジンでは、
入浴剤の成分である「湯の花」をつくる、
別府温泉の「湯の花小屋」を見学したようすを
おとどけしました。

今号は、
収穫された湯の花が、
入浴剤「ねむくまの森のおふろ」になるまでを、
ご紹介します。

案内してくださったのは、
ヤングビーナス薬品工業株式会社の
佐分利清さん、田中努さん、佐藤真一さんです。

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別府温泉の「湯の花小屋」を見学してから
1ヶ月くらいたったころ、
私たちねむくま編集部は、
岐阜県にある
「ヤングビーナス薬品工業坂祝工場」へやってきました。

──

先日は湯の花小屋を案内していただいて、
ありがとうございました。
ほんとうに、貴重な体験をさせていただきました。

田中

いえいえ、
こちらこそ、ありがとうございました。

佐分利

本日は、
先日見ていただいた湯の花が、
入浴剤になるまでのようすを
ご紹介します。

──

よろしくお願いします。

ひとつのタライから
はじまった
入浴剤づくり

田中

どうぞ、こちらへ。

──

おじゃまします。
入口をはいってすぐにあるこちらは‥‥、
タライでしょうか?

田中

はい。
創業当時に使っていたタライです。
このなかに材料をいれ、
手で混ぜて入浴剤を作っていました。

──

手で!
実際の、当時のものですか。

佐分利

そうです。
このタライを自転車にのせて、
1軒1軒をまわり、
入浴剤の量り売りをしていました。

──

なんと。
ヤングビーナスさんは、
この、タライからはじまったんですね。

温泉成分を
まるごと抽出した
「湯の花エキス(基剤)」

田中

ここからは、
製造を担当している佐藤がご案内します。

佐藤

こんにちは。
実際に「湯躍」を製造している、
工場をご紹介しますね。

──

よろしくお願いします。

佐藤

まずこちらが、「湯躍」の原料です。

佐藤

このなかでも、
いちばん重要なのが
こちらの「湯の花エキス」です。

──

湯の花エキス?

佐藤

先日見学していただいた、
湯の花小屋で収穫した湯の花の成分を、
抽出したものです。

──

あの白い結晶が、この液体に。

佐藤

はい。
とくべつな製法でつくっていますから、
あまりくわしくはお話できないのですが、
別府の湯の花をていねいに精製し、
こちらのエキスにしています。
こうすることで、
温泉の独自成分をあますところなく、
入浴剤として使うことができるんです。

──

なるほど。
ん、あれ?
湯の花小屋でかいだような、
香りはしないんですね。

佐藤

エキスを抽出する際に、
温泉の香りのもととなる、
イオウを取り除いているので、香りはしません。
ご家庭の風呂釜を傷めるイオウを含まないので、
入浴剤としてお使いいただけるようになります。

ゆっくり、じっくり、
寝かせてつくる

佐藤

あちらに見えるのが、
入浴剤を撹拌するミキサーです。

──

お、大きい!

佐藤

だいたい、
6トンくらいの材料を撹拌することができます。

──

6トン。
しかも、そのミキサーが6台もある。
えーっと、
入浴剤の1袋が60グラムだから‥‥、
も、ものすごい量です。

佐藤

そうですね(笑)。
創業当時のタライから考えると、
ずいぶん大きな規模になりました。

──

タライと手でまぜあわせていたのが、
今では、このミキサーでできるように
なったんですね。

佐藤

はい。
ミキサーでは温度や成分を、
細かく管理することができますから、
より安定した品質のよいものを、
つくれるようになりました。

佐藤

このミキサーの中にさきほどの材料をいれ、
温めながら、撹拌します。
だいたい、50度くらいまで温度を上げます。

──

あたためるんですね。

佐藤

ええ。
この時点で加熱をしておかないと、
入浴剤として梱包したあとに、
粉が固まってしまうことがあるんです。
お客さまが、使おうと思った時に
カチカチに固まっているといけませんから、
50度まで温度を上げて
成分を安定させておきます。

──

なるほど、
いつでもサラサラで、使いやすくなる。

佐藤

その後、
温度を下げて香料を入れます。
しっかりと温度を管理することで、
香りを入浴剤に定着させることができます。



佐藤

ミキサーでまぜあわせたら、
このまましばらく寝かせます。

──

あ、寝かせるんですか。

佐藤

ええ、最低でも3日。
もうすこし寝かせる場合もあります。

──

まぜあわせて、
すぐ完成ではないんですね。

佐藤

ええ。
じっくりと寝かせて、
混ぜ合わせた材料を安定させます。
そうすることで、
温泉の成分を安定した状態で、
みなさまのもとへお届けすることができます。

──

もともとは湯の花の、自然の成分ですものね。
それをきがるに、
自宅でも使えるのはうれしいです。

佐藤

寝かせおわったら、
こちらの倉庫に運びます。

──

すごい広さです。
この袋、すべて入浴剤ですか?

佐藤

もちろんそうです。
ここでさらに、寝かせています。

──

さらに‥‥!
ほんとうに、
じっくりと時間をかけて
作っていらっしゃるんですね。

佐藤

ええ。
最後にこちらで、
きちんと「湯躍」が仕上がっているか、
成分の検査します。
みなさまに使っていただくまえの、
最終チェックです。

佐藤

さまざまな検査に合格したら、
梱包をします。



佐藤

完成した「湯躍」は、この工場から
直接全国へおとどけします。
ここ岐阜県は、
日本列島のなかでだいたい真ん中の位置にある場所です。
この場所からならば、
北海道から沖縄まで、安定してお届けできます。

──

なるほど。
製造からお届けまで、
ぜんぶ一貫してやっていらっしゃるんですね。

佐藤

はい、そうです。
工場での作業は、これで以上です。

──

くわしく教えてくださって、
どうも、ありがとうございました。

いい眠りのための入浴剤
「ねむくまの森のおふろ」

田中

出来上がったのが、こちらです。

──

おおー!
か、かわいい。
すてきに仕上げてくださって、
ありがとうございます。

佐分利

こちらこそ、
ありがとうございます。

──

入浴は、
いい眠りのため欠かせないことです。
私たちの顧問である、
快眠セラピストの三橋美穂さんに、
その大切さをたくさん教えてもらっていましたから
オリジナルの「湯躍」をお届けすることができて、
ほんとうにうれしいです。

佐分利

私たちも、
多くの方の健康づくりに役立ちたいと考えて、
「湯躍」をつくっています。
ご一緒できて、うれしいです。

田中

香りも、ほんとうにいい香りです。

──

三橋さんに、
眠りにいい香りを監修していただきました。
リラックス気分になる、
ヒノキ、シダーウッド、ラベンダーの香りを
ブレンドしています。
森の中で深ーくリラックスするようなイメージです。

佐分利

いいですね、
パッケージのねむくまさんも、
森の中で、きもちよさそう‥‥。

田中

まさに、
「ねむくまの森のおふろ」ですね。

──

ふふふ、そうですね。
今回は、
この入浴剤を7包1セットでご用意していただきました。

佐分利

温泉で体を癒やす「湯治」にもとづいて、
7包入にしています。
湯治は一巡りが7日間とされていますから。

──

はー、なるほど。
ほんとうに、
温泉に行ったようなここちになれそうです。

田中

ええ。
ぜひたくさんの方に、
「ねむくまの森のおふろ」をとおして、
別府の温泉気分を体験していただきたいです。

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