ほぼ日刊イトイ新聞

本日は「やさしいタオル」のやわらかさや吸水性を保ち、
よりよい状態で、
できるだけ長くお楽しみいただけるように、
おすすめの洗濯とお手入れ方法をご紹介いたしますね。
「やさしいタオル」をすでにお使いのかたは
ご存知のことも多いと思いますが、
ぜひ、ご一読くださいね。

(1)洗う前の準備

・パイルの飛び出した糸は、はさみで切る。
※セーターのように切ったところから
 ほどけてくるようなことはございませんので、
 ご安心ください。

・汚れているところを確認する。
・濃い色のタオルと薄い色のタオルを分ける。
・蛍光増白剤が入った洗剤は使わない。

最近は、洗剤も多機能化して、
あらかじめ蛍光増白剤や柔軟剤が
入っている洗剤も多くあるので、
洗剤を選ぶときは、
洗剤のパッケージの表示を見て
「無蛍光」という記載があるかどうか、
「柔軟剤」が入っていないかどうかを
確認してくださいね。
※中性洗剤(おしゃれ着洗い用洗剤)や
 せっけん、一部の液体洗剤や粉末洗剤には、
 蛍光増白剤は入っておりません。

(2)目立つ汚れの処理

・漂白剤を使うときは、液体酸素系漂白剤を使う。
※塩素系漂白剤は脱色や色あせるので使わないこと。

(3)洗う

・洗濯機のコースは標準コースで。
・洗剤は多すぎるとムダになり、
 少なすぎると洗浄効果が不十分となるので、
 標準使用量を計量する。
・すすぎすぎると水道中の塩素で色あせするので、
 注意する。
・他の洗濯物の繊維の毛羽がつくのがいやなときは、
 目の細かい洗濯ネットに入れる。
・パイルをひっかけるような金具がついた衣類と
 一緒に洗うことは避ける。

柔軟剤をお使いの場合

「やさしいタオル」のパイル面には
LA加工という特殊な加工をほどこした
超長繊維綿のスーピマコットンを使っています。
LA加工は繊維の細胞一つ一つをふっくらとさせ、
その風合いを長く保つ効果があるため、
特に柔軟剤を使っていただかなくても
十分にやわらかい仕上がりになります。

とはいえ、柔軟剤が生む独特のやわらかさを
お好みのかたもいらっしゃると思います。
さらなる柔らかさをお望みの場合には、
吸水性のよい柔軟剤を選んでお使いください。
以前は柔軟剤を使用することで吸水性が落ちると
いわれてきましたが、
最近発売されている透明タイプの柔軟剤は
吸水性があまり落ちないように改良されています。



「せっけん」をお使いの場合

「やさしいタオル」のパイル面は
「LA加工」という特殊な加工をしているため、
やわらかさを保ってくれるのですが、
一般的に、綿の繊維は使用や洗濯を繰り返していると、
繊維自身がつぶれたり、繊維がからまるなどして、
ごわごわとかたく感じるようになります。
また、洗濯の際の水にも影響を受けます。

よく「軟水」「硬水」という言葉を耳にしますが、
Ca(カルシウム)や
Mg(マグネシウム)の割合が少ない水を軟水、
多い水を硬水と呼びます。
ちなみに欧米では日本の約7倍程度の
カルシウムやマグネシウム分が含まれていると
言われています。
日本は基本的に軟水ですが、
ヨーロッパの硬水ほどではないとはいえ、
CaやMgを含んでいます。
硬水中のカルシウム、マグネシウムは洗濯中に、
水に溶けない、かたい物質(炭酸カルシウムなど)に
変化してしまい、洗濯物に付着します。

タオルがゴワゴワする原因は
洗濯を繰り返すことによりこの物質が
蓄積されてしまうことにあります。
合成洗剤には水中からカルシウム、マグネシウム等を
とりのぞく成分が入っているので
ゴワゴワしにくくなっておりますが、
「せっけん」にはその成分が含まれておりません。
「せっけん」を洗濯にお使いの場合、 
はじめのうちはやわらかく仕上がるのですが、
何度も洗濯を繰り返すうちに、
ゴワゴワしてきます。
また、質の良くないせっけんを使うと、
せっけんカスとして衣料に蓄積し、
その後に酸化してべたついてきたり、
黄ばみや異臭の原因にもなることがあります。
そのため、「せっけん」を洗濯にお使いの場合は、

・念入りにすすぐ。
・時々、無蛍光の合成洗剤を使って、
 せっけんカスを取り除く。
 
ようになさってください。
また、「せっけん」は水に溶けにくいので、
洗濯にはぬるま湯をお使いくださいね。



ドラム式洗濯機をご利用の場合

ドラム式は、洗濯物を上から下に打ちつけて
汚れを落とすしくみです。
そのため、打ちつけられているうちに、
タオルのパイルの目は
ぎゅっと固まるような状態になります。
気になるようでしたら、
柔軟剤と乾燥機をお使いになった方がよいでしょう。
柔軟剤は洗濯中に
パイルの目が固まっていくのを防いでくれます。
また、乾燥機は乾燥する途中で回転して、
パイルに空気を含ませ、
ふっくら仕上げてくれます。
なお、ドラム式専用の洗剤には、
あらかじめ柔軟剤が含まれていることが多いです。
柔軟剤をお使いの場合は、
洗剤のパッケージの表示を確認して、
柔軟剤が含まれてないときにお使いくださいね。


(4)乾燥

自然乾燥の場合
・タオルを振って広げ、斜めにひっぱり、
 次に四方をひっぱり、形を整える。
・直射日光に当てて干すと色あせしやすいので、
 日陰干しにする。
・梅雨など乾きにくいときに室内干しするときは、
 バスタオルなど大きなものは、
 じゃばら干しすると早く乾く。

乾燥機の場合
乾燥機は問題なくお使いいただけます。

なお、自然乾燥のときよりも
若干、縮み率が大きくなることをご了承ください。
具体的には、
バスタオルは、縦・約5センチ、横・約2センチ、
フェイスタオルとフェイス+28は、
縦・約3センチ、横・約1センチ、
ハンドタオルは、
縦・約1センチ、横・約1センチほど縮みます。
ハンドよこながは、
縦・約0.5センチ、横・約1センチほど縮みます。
(新品を1回洗濯機で洗濯をし、
 乾燥機で乾かしたもの。)

「やさしいタオル」は長持ちするように
糸や織りから工夫を重ねておりますが、
やわらかさや吸水性をできるだけ長く保てるように、
上記のように取り扱ってくださるとうれしいです。

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