タモリ先生の午後 2008。 「スロー人」のすすめ。


糸井 タモリさん、こんにちは。
タモリ ああ、どうもどうも。

糸井 えー、すっかり
恒例になってしまったかのような。
タモリ はいはい、来年のね。
糸井 ええ、来年の。
タモリ こんどは、なにやりましょうかねぇ。
糸井 ジャズ、終わったばかりで恐縮ですが。
次は、なにして
遊びましょうかというご相談を。
タモリ うん‥‥今年(2007年)は
いろいろやったけど。
糸井 カレーも煮ましたし。
タモリ ええ、煮ました。
糸井 このあいだのジャズも、おもしろかったし。
タモリ ええ、あれは、おもしろかったですよ。
糸井 タモリさんも、
やってて楽しかったですか?
タモリ うん、テンポもよかったし。
見てるほうからも
評判よかったみたいですよ、あれ。

糸井 そうですか。
タモリ 爆笑問題の太田(光)くんが来てたんですけど、
次に会ったときに
ひとこと「楽しかったなあ」っつって。
糸井 ああ、それはよかった。
タモリ あの太田が、ああいうふうに言うんだから、
ホントにおもしろかったんだろうと。
糸井 高平(哲郎)さんも言ってたけど、
なにしろ、フリージャズの山下(洋輔)さんに
いつもと違うスタイルで
いろんなジャズをやってもらうっていうのは‥‥。
タモリ 以前じゃ、考えられなかったですよね。
糸井 そうですよねぇ。
タモリ 山下さんにとっても、新鮮だったでしょう。
糸井 タモリさんにいたっては、
あの伝説の「中洲産業大学・タモリ教授」
熱演してくださいまして‥‥。
タモリ うーん、ノセられまして‥‥。
糸井 まんまと(笑)。
タモリ 自分でノセたんじゃないか。
糸井 いやいや、その‥‥。
タモリ 逆毛まで立てたんですよわたしは。

糸井 ええ、ヅラでなく、地毛で。しかも(笑)。
タモリ いや、でもね、今回はやっぱり、
やっといたほうがいいかなと思った、あれは。
糸井 あ、そうですか。
タモリ ネタ自体、最近の若い人は知らないだろうし、
インパクトもありますからねぇ。

それに、どうせ知らないんだったら
どんなことやっても
ああ、そういうもんかっつって見るだろうと。
糸井 昔のほうがよかったとか、ないし(笑)。
タモリ そう、そう。ないし(笑)。



<つづきます>


2007-12-28-FRI