志の輔 |
また、糸井さん、
仕掛けるんですね。
これは、にせ金づくりですか?! |
糸井 |
まあ、そうとらえてもらっても‥‥
気持ちのうえでのやりとりのできる、
にせ金ですね。 |
志の輔 |
この利益が、この『明日の神話』の
修復や展示の費用に寄付される、と。
この大きな壁画、37年間も
ずっと取ってあったんでしょ?
しかも、メキシコで。
こんなことを言うのはあれだけど、
まずは、よく捨てられなかったよね?! |
糸井 |
捨てられなかったんでしょうねぇ。 |
志の輔 |
これはやっぱり、
ちょっと、捨てられないですよね。 |
糸井 |
『太陽の塔』だって
大阪万博の建造物の中で
唯一残っていますから。
「芸術」を、人は、捨てられないんですよ。
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志の輔 |
で、この『明日の神話』は
まず日本に帰ってくることから
はじまって‥‥。 |
糸井 |
大きな絵ですから、修復をはじめ
運搬のちょっとしたところにまで
大きなお金が要ります。
その費用の一部を負担したい、
という気持ちが、まずありました。
そして、7月8日から、
この絵は汐留で
公開されるんですけど、
みんなが
「俺、あれに寄付したんだよ!」
って、自慢できるようにしたかったんです。 |
志の輔 |
それは、いい!
だからTARO MONEYという
お金みたいなかたちをしているんですね。 |
糸井 |
すでに、最初の寄付が
壁画を運搬する木箱になりましたから。 |
志の輔 |
ええ、そうなんですか!
はああ。
あのね、テレビの収録で糸井さんといっしょに
岡本太郎記念館にうかがったでしょ?
あそこの売店で
岡本太郎さんの講演会のCDが売ってるから
買ってけ、って糸井さんに言われました。
あのCDね、すごい。
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糸井 |
ねー?
あれは、岡本太郎記念館と岡本太郎美術館にしか
売っていないんだから。 |
志の輔 |
岡本さんのしゃべり、
たどたどしいけど、
ぜんっっぶ、入ってくるんです。
私なんかね、
しゃべりについて
考えこんじゃったですよ。
しゃべりって、
伝わるってなんだ、ということが
ちょっとわかなくなるくらいまで。
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岡本太郎の話しぶりが衝撃的だった、
とおっしゃる志の輔さんは、
このあと、番組「志の輔ラジオ 土曜がいい」のなかで
TARO MONEY5セットぶんを
視聴者のみなさまへのプレゼントにしてくださいました。
ということは、志の輔さん、
5セットお買い上げ‥‥んん? いやいや、
もっと協力したい、と?
売り子‥‥?!
なんだか、すごいことになってきました。
次回はこのようすをお伝えします。
志の輔師匠の新作CDつきの本が
6月23日に発売されました!
ふしあなから見た
志の輔らくご的こころ
立川志の輔 著
価格:1,680円(税込み)
発行:主婦と生活社
毎日新聞社で、2002年より志の輔さんが
連載しているエッセイ
『ピーピング しのすけのふしあなから世間』から
おもしろネタを厳選ピックアップしてまとめた本です。
自分のまわりの出来事、政治、経済、事件を
志の輔さんの切り口で語ります。
この中から志の輔落語のまくらのヒントになったネタも
たくさんあり、考えさせられる問題や、
抱腹絶倒の出来事が104話満載されていて、
ファンのみならず、
学生からお年寄りまで楽しめる1冊です。
新作落語『買い物ぶぎ』のCDも付いてきます!
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