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ほぼ日事件簿・こんなことでした

ズームイン・おせっかい☆


ほぼにちわ、あややです。
あらかじめ、みなさんに宣言しておきますっ。
はっきり言って、きょうの事件簿は長いですわよ!!
わたしたち(ゆーないと&あやや)の
テレビからでは伝わりにくかった虚しい、いえ熱い体験を
あますところなくレポートしようと思ったら、
とんでもない長さになってしまいました。
出演時間がとっても短かったので、
そのありあまるパワーをこのレポートにぶつけましたわっ。
覚悟してくださいませっ!!


●何と言っても『ズームイン!朝』っしょ。

「サルのおせっかい」の発売開始前夜。
darlingはじめ、「ほぼ日」編集部のみんなは
発売の前に、明るいビルの食卓で、
“おせっかいラーメン”をずるずる食しておりました。
ほんとうにおいしいんです、これが。
“おせっかいぶくろ”の
スパイスを入れておいしいのはもちろん、
入れないでそのまんま食べても、
すんごく相当おいしいです〜!!
「1度で2度おいしい」って
こういうことを言うんだと実感しましたわ〜〜。
そして、みんなで「うまいうまい」とわきわきしながら、
「これ、いろんなところでおすすめしたいよねえ」
という話で盛り上がっておりました。

そこにROCK西本の何気ない一言。

「よくさー、新番組がはじまるときに、
 出演者がその局の番組に朝から晩まで出る、
 “テレビジャック”ってやつあるよねえ。
 あんなふうに“おせっかいラーメン”が
 テレビに出れたらいいのにねえ」

たしかに「笑っていいとも」でdarlingが
“サルのおせっかい”を告知したときは、
反響がすごかったもんなあ。
でも、「サルのおせっかい」がテレビに出る予定は
いまのところ、ない。
うん、テレビは残念だけどないな、
別の場所で宣伝することを考えよう! というのは、
ごくごくふつうの思考回路です。

が、しかし、ここ(ほぼ日)には、
これであきらめないお人が、
一人、いや、二人、三人・・・・
とにかく、わんさかいるんです!

「呼ばれてなくても行っちゃえばいいんだよ」
「あっ、そうだ、テレビ局の前でレポーターが
 中継してたりすんじゃん。
 そのうしろで、おせっかいラーメンを食べるってのは?」

そんな冗談をみんなで言い合っていました。
でも、その冗談がどんどん具体性を帯びていったのです。

「それだったら、何と言っても
 『ズームイン!朝』っしょ。
 俺、高校3年のとき、出たことあんだけど、
 インパクトあるよ、あれ。
 学校のヒーローになったもん。」
「ウイッキーさんにもすすめられるし・・・」

また、いつもの冗談で盛り上がっているのだと
思いましたよ、てっきり。
が、darlingの一言で一気にその冗談が現実になりました。

「なんか、ここまで具体的になってくると、
 現実にしたくなるなあ・・・
 あやや、行ってみるか!
 実は、オレ、売れないんじゃないかって心配が、
 まだ色濃くあるんだよ・・・」

わかります。たしかに、売れるかもしれないけど、
売れないかもしれない。
できることは何でもやってみて売れ残るなら
あきらめもつくというものです。
またそれに、みんな乗る乗る。
「おおっ、そうだそうだ。何でもやるべきだ。
 行ってきなよ、あやや。
 全国ネットだよ! アイドルになれるかもよ!?」
「しかも、おひなさまみたいにさー、
 頭におせっかいラーメンのパッケージを乗っけて
 ラーメン食うの!」
「面白いっ!! あやや、行くしかないよ!」

な、な、何を言いだすのかこの人たちは!?
他人事だと思って・・・。
これまでの人生、数々の恥をさらしてきたわたくしも
ひとりで、ラーメンのカップを頭に乗っけて、
ラーメンをすすりながら、“ズームイン!”は、
さすがに、ちょっとね・・・一応、乙女だしー。
でも、ノリノリの「ほぼ日」編集部のみんなは、
「たのむ、ワシには声をかけてくれるな、あやや」
というオーラを出しまくってるし。
ひとりで行くしかないのか・・・・でもそれはイヤだわ。

そのとき、キラりん!
いましたわっ、このおバカな企画にノリノリで
参加してくれそうなお人が、約一名。
ふふふふふっ、あのお方なら、必ずや乗ってくれるはず!

その名は・・・・ゆーないと☆
ゆーないとさんの性格から言って、
このおバカ企画に乗らないわけがないわっ。
わたくし、お誘いする前から、そう確信しておりました。
そんなわけで、さっそく、
ゆーないとさんに電話をかけてみたところ、
「ねえ、ねえ、明日、“サルのおせっかい”持って
 ズームイン朝に一緒に行かない?」
「おおっ、ナンすか、それ!?
 よくわかんないけど、いいっすねえ。行く行く!!」
やはり、即オッケーでした。
さすが、“この人”と見込んだだけのことはあるわっ。

「で、あややさん、うちらの出演は何時からですか?」

・・・・・・・。
ゆ、ゆ、ゆーないとさん。
妄想が拡がっているところでなんなのですが・・・、
全国ネットでうちらが
いきなりゲストとして呼ばれるわけないでしょうがっ!!
ダメよ、ゆーなちゃん、デビューを焦っちゃ。
一歩一歩地道にスター☆への階段を上がって行くのよ。


●えっ!? ウイッキーさんって、もういないの??


そんなわけで、darlingいわく、
2馬鹿大将である、ゆーないと&あややは、
『ズームイン!朝』を放送してる日本テレビに
いそいそと出かけていきました。
それにしても、『ズームイン!朝』、早すぎっ!
わたくしも、ゆーないとさんも朝がとっても苦手なんです。
でも、きょうは、“サルのおせっかい”が
全国放送されるかもしれない大事な日。
「アイドルはみんな眠くてもがんばってるんだわっ」
と、おそらく2人にとっては
何の関係もないこの事実を励みに、
わたしたちにしては驚異的な早起きをして、
気合い十分で出かけてゆきました。

いざ日本テレビに到着。
「あれっ!?」
ずいぶん閑散とした空気が・・・・。
なんだか、いやな予感がするのは気のせいかしら。
いや、これは気のせいなんかではないわっ。
うちら以外で外にいるのは、
スタッフと警備員さん、つまり関係者だけではないか!
おそる、おそる、近くにいたADさんに尋ねてみました。

「あのー、『ズームイン!朝』で、
 司会者の人のうしろとかで小学生が
 わいわいやってるのって、
 どこに行けばいいんですか〜??」
 
ああ、それは、『ズームイン!サタデー』だよ。

サ、サ、サタデー!!??
土曜日かよっ!今日じゃねーよ!(三村風)
“サルのおせっかい”の全国放送デビューという
野望はどうなってしまうの!?
この信じがたい事実を前に
しばし、茫然とするわたくしたち。
が、しかし、ここまで来たからには、
もうあとには引けないわっ。
不利な条件の中でも、最高の結果を残すのが
“ビッグ”への第1歩。
放送スタジオは、ガラス1枚で仕切られているのね。
だったら、ガラス越しでも何でも、
とにかく映ればいいんだわっ!!

が、不幸にも、出演者の後ろ側には
花が置いてあって、ガラス越しに中を覗こうとする
やじ馬たちが映らないように対策がなされてました。
敵もなかなかやるなあ・・・・。
それでも、負けてはいられないわっ!
なんとか、少しでも
“おせっかいラーメン”を映してもらおうと、
花と花の微妙な隙間のところに立って、
“サルのおせっかい”を食べ続けましたっ!


日テレ前で、“さるのおせっかい”を食べ続ける
ゆーないとさん


そんな、涙ぐましい努力を続けるわたしたちに
スタッフのお兄さんの一言が。

「きみたち、どこの子たち?
 もしかして、“家出人”!?
 いやいやいや、ダメだよお〜〜」

たしかに、朝6時半からテレビ局の前で
カップラーメンを食べている女2人は、
家出人にしか見えなかったのかもしれない・・・・。
で、でもっ!!

うちらは、ただ、この“サルのおせっかい”が
全国放送でデビューすることを夢みただけなんですっ!!
(そして、あわよくば、自分たちにも声とかかかって、
 ビッグへの第一歩になったら、とってもうれしい。)


●映るか!?“サルのおせっかい”

この壮大な“野望”を持っている以上、
そう簡単には引き下がれないわっ。
なんとか、テレビ画面に映らなければっ。
そんなわたくしたちに根負けしたスタッフさんが
「最後、8時半のエンディングで、
 出演者が全員外に出てくるから、
 そんときに一緒に映れるようにしてあげるよ。
 だから8時半まで、おとなしく待ってるんだよ。
 いいね、8時半まで何もしないでおとなしくね」
それを聞いて、
「ありがとうございまーす。
 8時半まで待ってまーす!!」
と一見、おとなしくその場をあとにしたわたしたち。
そんなわたしたちを見て、またスタッフの人も安心して、
スタジオに戻っていきました。

「ふふふふっ、彼もまだまだ甘いわね・・・・」
と、曲がり角を曲ったところで
不敵な笑みを浮かべるゆーないと&あやや。
スタッフさんがスタジオに戻ったところを見届けて、
「では、まいりますか・・・・」
そして、頭には、パッケージを乗せ、
できあがった“サルのおせっかい”を手に持ち、
ほぼホフク前進でスタジオにそーっと近づいていきました。
また、運のよいことに、
うしろのガラス越しがよりはっきりと見えるところに
出演者のみなさんが移動しているではないかっ!
モニターが見える位置まで行って、
VTRが終わるタイミングで、
立ち上がれば、全国ネットで堂々と映るわっ。
これは、一斉一大のビックチャンス到来だわっ。
ゆーないと&あややの鼻息が荒くなりました。

とそこへ、またもや、さきほどのスタッフさんが・・・

「だーかーらーさー、8時半って言ったじゃんよっ!
 ダメだってー。ほんとうに、しょうがないなあ」

だって、チャンスだと思ったんだもん。
怒られちゃったよ、しゅん・・・・。


●感動のエンディング!!

そんなスタッフの人との心温まる交流(温まんねーよ!)を
くりかえしながら、8時半のエンディングを迎えました。
エンディングは、出演者全員が外に並ぶ設定でした。
「一切、手に物を持たない、身に付けない。」
ということを条件に、わたしたちは、
な、な、なんとっ
メイン司会の福澤(朗)アナウンサーのうしろで、
全出演者のみなさんと一緒に片手を突き出す例のポーズ、
「ズームイン!」コールをしちゃいましたっ!!!
感激〜〜〜っ。
さらに、放送終了後、福澤アナから
「きみたち、がんばってね」
という励ましのお言葉までいただきましたわっ。
ありがとう、福澤アナ!!
でもね・・・福澤アナ。
あんたは気づかなかったかもしれないけど、
あたいたちは、あんたの後ろで
怒られたりしながらも、 がんばっていたんだよ!
あんたの背中を2時間見続けながら、
必死でチャンスを窺っていたさっ。
そんな言葉を心に秘めつつ、わたしたちは、
「がんばってくださーい。応援してまーす」
とまるで、いても立ってもいられなくて
思わずズームインを見に来てしまった
福澤アナファンのような2人になってました。

最後にうちらの対応をしていたスタッフさんから
笑顔でダメ押しの一言が。
「気をつけて帰るんだよ。
 でも、もう来ないでね。



そして、来るなと言われ、“おせっかいラーメン”の
お役にも立てなかったわたしたちは、
いつか、テレビ局の方から
 あたいたちを呼ばさせてみせるわっ。

という新たな野望をもってその場を去っていきました。

まあ、とにかくそんなこともありましたが、
言いたかったことは、

おせっかいラーメンはうまいっ!

ということでしたっ。
おせっかいラーメンをよろしくねん。
と書こうと思ったら、
たったいま(5日22時)見事、売り切れましたっ!
おっ、もしや、ズームイン効果が!?
(んなわけないだろ!)

でもねー、寒かったし、つらかったのよ〜〜〜。

2002-03-06-TUE

TORIGOOE
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