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ほぼ日事件簿・こんなことでした

焼きいも釜当選者発表!
(遅くなってごめんなさい)

&みなさまからの焼きいも便りご紹介。

みなさま、ほぼにちわ。
2003年最後の「ほぼ日事件簿」です。
今年1年、みなさんはどんな年でしたか?
わたくし、新人ナカバヤシは、
毎日が師走のような慌ただしい1年でした。
とくにほぼ日に入社してからの2か月。
会社の雰囲気にゆっくりなれる‥‥なんて
のんびり言っている暇もなく
「智慧の実を食べよう。」の書籍、DVD発売、
「オトナ語の謎。」増刷につぐ増刷、
11月からの手帳、ハラマキなどの
販売ラッシュ‥‥いろんなことがあり過ぎて、
もうすでに何があったのか忘れそうです。

えっ?
忘れてもらっては困ることがある?

うーん、なんでしょうか、
おいしい讃岐うどんの話ですか?
えーっと、冷凍のうどんをゆでて、
たまごをちゃちゃっとまぜて頂いて‥‥
チガーウ?

えーっとえーっと 
すみません、やっぱりわかりません。
よしっ!
こんなときは、やはりdarlingに聞いてみるべし。

「あのさ、ナカバヤシ君。
 焼きいも釜って当選者発表したっけ?」

あわわ、す、すみません!!!

11月の終わり頃、darlingが2個買った焼きいも釜。
そのうちの1個を「今日のダーリン」で告知して
読者の方へプレゼントさせて頂いたんでした。
たいへんお待たせ致しました。
それでは、当選者発表です。

ドロロロロロロロロロ‥‥‥‥(ドラムロール)

見事にご当選されましたのは
岩手県のmihokinさんです。
おめでとうございま〜す!

mihokinさん、いまのお気持ちを聞かせて下さい。
(メールでお訊ねしました)

=
あぁ! ほんとうですか? 私なんですか?
たくさん応募者がいるんじゃなかったのですか?
この喜びを家族や友達や職場のみんなに
焼き芋をつくって食べさせることで
返させていただきたいと思います。
ありがとうございます。
夢のようです。

ああ、そんなに感動して頂けるなんて
こちらもうれしい限りです。
あ、マスカラがとれてしまいます。
さあどうぞ、涙をふいて、顔を上げて下さい。
さっそく「ほぼ日」から宅配便でお送りした焼きいも釜。
数日後、こんなにうれしいご報告まで頂きました。

=
岩手県のmihokinです。
「焼き芋土鍋」無事に届きました。
そして焼き芋、食べました。
私は今、大船渡市立図書館というところに
蔵書整理のバイトに行っているのですが、
焼き芋を作って食べさせる第一弾として
職場を選びました。
午後のお茶の時間に間に合わせようと作っている間中
図書館全体が焼き芋のにおいに包まれ‥‥

「何、この良いにおい!」
「石焼芋っぽい!」
「食べたいようー」
「くんくんくん」

など利用者の方々が
玄関を開けて入って来る度に
すごい反応をしめします。
利用者の方には申し訳無いことをしました。

一緒の仕事をしている女5人と、
他の職員の方達にも差し入れをして、
みなさんとても喜んで食べてくださいました。
特に普段は毎日顔を合わせていても
プライベートなことは全くわからない職員の方達が
にこにこ受け取ってくださったのが良かったです
(それまでさんざん芋が焼けるにおいを
 嗅いでいたので
 「来たっ!」という表情をされてました)

darlingありがとー、
そしてほぼ日のスタッフのみなさんありがとー。
おかげさまでおいしい焼き芋が食べられました。
今週は朝職場に向かう車の中で
darlingがゲストで出ているラジオを聞きながら
「ありがとう! ありがとう!」を
心の中で連呼していました。
良い1週間だったな。

今日から友達が徳島に行っていて
「記念に鳴門金時送ってやる」と言っているので、
今度の休みの日には
第二弾として家族に食べさせてみたいと思っています。
本当にありがとうございました(感謝)。

ありがとうございます。
くんくんくんくん、
焼きいもの香ばしいにおい、
メールからもただよってきそうです。
こんなに大勢の方に焼きいもをつくってわけて
さしあげるなんてあなたなんていい人なんだ〜。
やっぱり、みんなおいもは好きなんですね〜。
いつもはプライベートなことを話さない
職員の方も一緒に食べるなんて、心温まる光景です。
やきいもに限らず、寒い日の温かいものって
なんだか人の心をつなげてしまう
不思議な効果がありますね。
mihokinさん、これからも焼きいも釜
楽しんで使って下さい。

今回は、たくさんのかたにご応募頂きまして
ほんとうにありがとうございました。
残念ながら、焼きいも釜を
お届けできなかった方ほんとうにごめんなさい。
いただいたメールに
焼きいもにまつわるたのしいお話が
たくさんありましたので
ここでほんの少しご紹介させて頂きます。

まずは、
スピーカーから流れるあの声が
懐かしい石焼きいも屋さん話。

=
小学校3年の時、当時北陸に住んでいた私は、
聞こえてくる焼きいも屋の声を頼りに、
雪の夜道を屋台を追いかけたことがあります。
屋台を見付け、お使いのイモを買い、
さあ帰ろうとしたんですが、
そもそも声の方向に直進してきたものですから、
道がわからなくなりました。
心細いのと寒いのとで泣き出した私を
屋台のお兄さんは車に乗せて、
公園だとかの目印を頼りに送ってくれ、
イモもおまけしてくれたと記憶しています。
(YEN)

家がわからなくなるまで追いかけるなんて
ほんとうにいもに夢中だったんですね。
石焼きいも屋さん、最近ではあまり見かけなくなりましたが
わたしも小さい頃、外から
「いーしやーきいもー」の声が聞こえると
「おなかすいたー、おなかすいたー」連呼しておりました。

=
うちは父が自営業(職人)をしており
工場には冬になるとダルマストーブがありました。
父はそのストーブの上で
鉄の鍋(かなり分厚く重い)の中に
中位の石を引いてその上で焼き芋を作ってくれたんです。
いまは、エアコンになってしまって
ストーブを出さなくなってしまってのですが‥‥。
子供ながらに父の作ってくれる焼き芋が美味しくって
よく、友達を連れて父の工場に行ってものでした。
(K.H)

ダルマストーブ‥‥
南国育ちなものでいまひとつピンとこなかったんですが
あの、あれですね、
煙突や空気穴がついてたりする
高倉健さんの映画とかに出てきそうなストーブ。
エアコンと違って、そこにあるだけで
ほーんとにあったかそうですねよね。
寒いところなんかでは、列車の中にも
ダルマストーブあったんですって〜。

=
我が家ではやきいもを
オーブントースターで焼いていますが、
焼いている間は他の電化製品が使えません。
ブレーカーが落ちるからです。
だから、やきいもが焼けるまでは
ストーブが使えないので寒いです。
やきいもを焼いている間も
あったかいなんて夢のようですね。
ガスで焼く発想がありませんでした。
昔は焚き火で焼いていましたが、
近所からクレームがあって以来、
やっていません。
葉っぱがたくさん落ちているのに
もったいないです。
(めみ)

もったいないです。(たしかに)
ダイオキシン何かの問題で
たき火、なかなかできなくなりましたけど
堂々と外で火を使ってもよい機会に恵まれましたら
ぜひ、こちらの方法をご参考に!

=
先日、バーべキューをしたとき、
メンバーに幼稚園のせんせいがいまして、
幼稚園では、毎年いも掘りがあるそうで、
焚き火でのおいしい焼きいもの作り方、
伝授してくれました。
皆さんにも是非お知らせしたいと思います。
おいしくつくれますよ。

1、おいもを洗って新聞紙で、
丸のままくるっと包みます。
2、新聞紙がびちゃっと濡れるぐらい
水にくぐらせます。
3、アルミホイルで包みます。
4、焚き火の中にぽいっと放り込み
20分〜30分ぐらいでしょうか、
(その間、飲んで騒いでいたので
 どのくらいたったのか忘れちゃいましたけど‥‥
 それぐらいです)
ホクホクの焼いも出来上がりです。

とってもとっても熱いので、
焚き火からの取出しには十分注意してください。
秋冬のバーベキューの〆には焼きいもいいですよ。
(むめも)

バーベキューのたびに、焼きいもに挑戦するんですが
毎回、すすのようになってしまうのです。
いいことを教えて頂きました。
焚火ができなくっても焼きいも釜がなくっても
おうちの中でおいしく焼きいも作れる方法が!

=
焼きいも、わざわざ釜を買うまでもなく作れますよ。
古くなったヤカン
‥‥焦げたりでこぼこしてるのがいい。
小石
‥‥3センチから5センチくらいの大きさで
ヤカンの「底」に敷き詰めます。
その上にさつまいもをいれてガスにかけ、
約30分から一時間。
良い匂いがしてきますよ。お試しください。
(久美子)


=
焼き芋大好きです。
毎年おじいちゃんが作ってくれる
焼き芋がほんとにおいしい!
ふつうのやかんに線路から拾ってきた
大きめな石を入れてコンロにかけるんです。
焼き芋釜とどっちがおいしいか食べ比べてみたいです。
(YUKI)

線路から石ころひろってきちゃうと
ちょっと問題がありますが
やかんを使っておうちでも手軽においしくできるなんて
これは朗報ですね〜。
もっともっと手間をかけてもよいというかたには
こんな方法もあります。

=
このところ“1日1本”が習慣づいている私が
最近気に入っているのは、紫いもの焼き芋です。
蒸し器で蒸した後、
またゆっくりオーブンで40分焼きますが、
なんとお芋の香りを残しつつ、ココア味になります。
オーブンで焼いてひっくり返す時に、糖分が流れて出て、
飴状のつららが下がっているのには感動しました。
まるでチョコレート系の洋菓子を食べているような
そんな香りに包まれ幸せなのですが、
主人は分からないといいます。
是非、試してみてください。
他のさつま芋とは格段の差なんです!!
(kaoruko)

飴状のつらら‥‥‥‥
想像しただけでうっとりします。

さて、とりはこんな年末の風景をご紹介しましょう。

=
焼き芋釜をめぐるお話を読んでいたら、
子供の頃、年に1度だけ食べた焼き芋のことを
思い出しました。
大晦日の日、我が家は家族で餅つきをするのが
慣わしでした。
まずはもち米を簡易釜で炊くんですけど、
父は必ず、この炭の中に芋を(こっそり)
仕込んで焼き芋にするんです。
もち米のあまい湯気の中で、
小柄な父が臼と杵でもちをつく。
横から大柄な母が手を出し、
もちをひっくり返していく。

母より背の低い、無口な父が
その日はとても男らしく見えました。

そして最後はこっそり父に呼ばれて、
二人で焼き芋を食べるんです。
今でも焼き芋を買うたびに、
あの時の味とくらべてしまう私です。
(A.O)

年末のお買い物やお掃除や
それからまだまだお仕事で忙しいみなさん
消化がよく、栄養満点の焼きいもをつくって
ほっこり一息ついて下さい。

今年も一年ありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。
よいお年を〜。

2003-12-30-TUE
TORIGOOE
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