1101
ほぼ日事件簿・こんなことでした

<上野動物園に、
 「ほぼ日」のおサルが参加してる!>




これ、今日、9月7日に除幕される(っていうのかな?)
「ほぼ日」の看板なんです。

場所は、
東京は、上野の森の、上野動物園!



この看板を実現するために、2ヶ月も前に申し込んで、
ずっと楽しみに待っていたんです。
そして、やっと、今日が発表の日。
待ちきれずに、朝イチで行ってきちゃいました。

あ、申し遅れました。総務のモトキです。
原稿を書く仕事は、これがはじめてです。
突然なので、総務ってなに?
モトキさんは「ほぼ日」でなにしてるの?
という声が聞こえてきそうなのですが、
うーん、なんでしょうねぇ‥‥。

つまり、ほぼ日乗組員たちの毎日の動きとか、
会社全体の動きに目を配って、
何かありそうだったら心配をして、
危なくないような、
みんなにとって働きやすいような環境を作るのが、
総務の役目なんじゃないかと思います。
あ、けっこうきれいにまとまった気がしますね。
でも今日は総務の話は、あんまり関係ないので、
また機会があればお話しさせていただきますー。

さぁ、本題です。


うう、そそるなぁ。
上野動物園の広告募集の話。

7月初めの暑い暑い日曜日の昼間に、
こんな内容のメールが飛び込んできました。
差出人は社長です。糸井darling重里社長です。

=
うう、そそるなぁ。
上野動物園が、民間企業から
広告主を募集するそうです。

申込書を取り寄せたいのですが、
メールが戻ってきてしまいます。
どうやら、まだ窓口が開いてないようでもあります。
月曜になったら上野動物園に電話して、
とにかく申し込み書類を受け取ってください。
すぐに申し込めば、なんとかなると思うのです。

サル山の前という場所を、とりたいです。
サル山とか、チンパンジーの前に、
おサルのマークを入れた
「ほぼ日刊イトイ新聞」https://www.1101.com/
の看板がある、というイメージです。
darling


ネットのニュースを見ていて、
またいつものように悪いクセが、いや、
またいつものようにナイスアイデアを
思いついてしまったんですね。
しかも、すでに、
社長自ら申込書を取り寄せようとしています‥‥。
一時も目を離せません。日曜日でも油断なりません。

今回のことについて、のちに、
darling社長はこう言っています。

なんだかさ、上野動物園というのは、
ぼく自身の子ども時代の夢みたいなものなんですよ。
どこに連れていってもらいたいか、と言えば、
迷わず上野動物園だったわけです。
ほんとにうれしかったよ、動物を自分の目で見るのって。
そのせいか、ぼくは、テレビの企画でも
テーマを動物園で1本やらせてもらったりもしてるしね。
婦人公論井戸端会議でも、
ペットをテーマにした回があって、
杉浦宏先生に動物園の話を聞かせていただいたりね。
これは泣けたよー。

あと、ぼくの大好きな鮨屋のご夫婦が、動物園好きでね。
その話を1998年の、「ほぼ日」はじめたばっかりのころに、
『ダーリンコラム』に書いたこともありますね。

とにかくさ、動物園と「ほぼ日」が、
いっしょに何かできることがあるとわかったら、
いても立ってもいられなくなってね、
うずうずしちゃって、すぐに動き出したんですよ。
それに、「ほぼ日」がはじめて出す広告が、
動物園の案内板だなんて、いいじゃない。
ついでにそれを見るために、上野動物園に行く人だって、
でてくるかもしれないしさ。


ということで、急いで月曜日の朝に申し込みました。
総務なので、いろいろやります。


要するに、こういう募集でした。

ここまで読んでも、なんだかよくわからないですよね?
すみません。もうちょっと説明が必要のようです。
「ほぼ日」が初めての広告を出すという看板が、
どんなものなのか、あらためて説明します。
パンダ前とかゴリラ前とか、動物の前って
必ず解説を書いてあるボードがありますよね。
あの解説の下にスペースをつくって、
その空間を宣伝媒体として民間の企業に提供する。
集めた広告料で、園内にある
「サル山はあちら」、「出口はこちら」といった
案内・誘導サインを整備しようという試みです。

来園されたお客さんに、
快適に動物園を楽しんでいただくために、なんて、
すばらしいじゃないですか!


サル山前の看板は、
抽選になりました。

ダーリン社長のメールを読んだ乗組員たちは、
そろって「ぜったいサル山前〜!!」と
意気込んでいたのですが、
老若男女問わず、みんなが大好きな
「上野動物園」の看板ということで、
やっぱりすごい人気になっていたんです。
申し込んだからと言って、
すぐに出せると決まらないのが看板界の常です。
(すみません。看板界のことはよく知りません。
 総務です。モトキです)

申し込み多数につき、抽選会が
上野動物園にある事務局で
行われるという連絡が入りました。

私が行くことにしました。
(なんでもやります。総務なので)

番号が書かれた紙を茶色い封筒に入れて、
きちんとのりで閉じて、シャッフルして、
動物園協会の理事長さんが引く、という
単純なくじ引きだったんですが、
このドキドキの瞬間を
写真に収めようとしていたとき、

動物園の人:「当選は1番です!!」

え? なに?
1番ってなに?
うちじゃないの?
っていうか、うちって何番だったの??

動物園の人:「糸井事務所さんは2番です」

ぼーっとしている間に、
番号はきまっていたようです。

それはそれはショックでした。
アシカも「オォウオォウ」と
園内にひびきわたるくらいの声で
一緒に泣いてくれました。
私のくじ運のせいだったらごめんね、みんな。
なんとなく、そのまま帰れなかったので、
パンダを観にいきました。
ごろんごろんしてるパンダをながめていたら、
気持ちが落ち着いてきたので戻ることにしました。

「あの‥‥サル山、ダメでした。」

「がーーーん!」
「ええーー。残念ーー。」

って、みんな落ち込む落ち込む。

「でもサイ舎前ならあいてるみたいなんです。
 サルの前にサイでいきませんか?」

「来年まで持ち越しかなー。」

しかも、サイのこと聞いてないみたい。

おーーい。
動物園にいるのはサルだけじゃないよー。
パンダかわいかったよー。
サイ舎前なら抽選なしでいけるみたいだから、
そっちでいきましょうよー!
ほら、サイだってステキですよ。
大きくて勇敢でかっこいいし。



見方によっちゃかわいいし。



ほらほら、いいじゃないですか!!
なんておすすめしてみたものの、
みんなの心はサルでいっぱい。
こりゃ来年まで持ち越しか‥‥と思っていたら。

「じゃあ、サイでもいいか。サイでもいいや。
 いや、サイがいい。サイのほうがいいくらいだ。
 うん、サイだ! サイにしよう!
 サイでなくちゃイケナイ!」

突然、「サイ、サイ」とうるサイのは、
ダーリン社長です。

「サイの前に、サルがいるのもおもしろいじゃないか。
 どっちもサではじまるし。
 『再見(サイチェン)。』とか、書いちゃおう!」

わ! ダジャレ!
はじめましての人にも、
いつも来ていただいてるかたにも「再見。」。
この看板をみたら、https://www.1101.com/にアクセスして、
「インターネットでまた会いましょうね」
というわけですね。
にくいですねー。
総務、こういうとき、ホッとするのです。総務なので。

ということで、サイ舎前に看板を出すことに決まりました。
サル山落選で落ち込んでいた乗組員たちも、
突然ダジャレを聞いて煙に巻かれてしまい、
「いいねいいね」ということになりました。


看板デザインを、
もったいつけずに、
じっくり見せちゃいます!

どうです? じゃっかん派手でしょう!!



派手なので、動物園、東京都での審査に
時間がかかりましたよ!
なんというか、ラスタなイメージって感じかもしれない。

バックのカラフルなグラデーションは、
サイのシルエット!
かっこいいーー。
意外とリアルーー。

デザインをしていただいたのは、
「ほぼ日」でもおなじみの
デイリー・フレッシュのアッキィさんこと、
秋山具義さん。
またまたやってくださいました!
さすが「ちよこの父」さすが『アミノサプリ』
(パッケージデザイン)ですね!


いざ!上野動物園へ!

ちょっと楽しくないですか?
実物、見てみたいですよね?
サイとカバ、似ているものどうし、ご近所にいるらしいし。

ちょうど季節もすごしやすくなってきましたし、
秋の行楽やデートのお出かけ先を考えてたかたは、
ぜひ上野動物園へ足を運んでみてください!
サイと「ほぼ日の『再見。』看板」をさがしながら、
世界の動物めぐり、きっと楽しいと思いますよ〜。

上野動物園の情報はこちら!

恩賜上野動物園

開園時間

 午前9時30分〜午後5時
 (入園券の発売及び入園は午後4時まで)

休園日
 毎週月曜日(ただし、月曜日が祝休日、
   都民の日にあたる場合は、その翌日に休園)

交通のご案内
 JR:「上野」駅下車 公園口より徒歩5分(表門へ)
 京成:「上野」駅下車 徒歩5分(表門へ)
 地下鉄千代田線:「根津」駅下車
          南口より徒歩5分(池之端門へ)
 都営大江戸線:「上野御徒町」駅下車 徒歩10分

お問い合わせ
 〒110-8711 東京都台東区上野公園9-83
 Tel:03-3828-5171


あと、この看板の掲示は、
平成16年9月7日〜平成17年9月6日までの
1年間なんです。
この期間中「ほぼ日」は、上野動物園さんと一緒に
おもしろいイベントをしようと計画中。
乞うご期待!!
では、またそのときに「ほぼ日事件簿」で
お会いしましょう。
今日は長々とおつきあいいただき、
ありがとうございました。
担当は、総務のモトキでした。
再見!

このページへの激励や感想などは、
メールの表題に「ほぼ日事件簿を読んで」と書いて
postman@1101.comに送ろう。

2004-09-07-TUE

TORIGOOE
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