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ほぼ日事件簿・こんなことでした

おでんのなかの玉子は、
一体どのくらい大切なのか?
〜おでんのなかの玉子問題〜

ほぼにちわ。ほぼ日手集計部長のモギモギコです。
「節分の豆が大豆なのか、落花生なのか。」
「O型はさみしいのか、さみしくないのか。」
など、コツコツと手作業してまいりました。
“記入フォームをつかってアンケート、
  集計はエクセルで”
なんてのは、「は?なんのこっちゃ?」
くらいなもんですよ。
と、くどくどしい自己紹介はもうよろし。

さて、今回もかなり強敵、全部で、469通のメール。
『おでんなかの玉子問題』です。

「今日のダーリン」に『おでんなかの玉子問題』が
掲載されたのは9月の2日のこと。
(なにをいってるんだ?という方は、こちらを)
質実剛健に申し上げると、
「おでんの中の玉子は、
 なべの中の宝なのかそうでないのか。」


自分のメーラーを見てみると、
「おでんのなかの玉子」という、
このご時世にまったくもって暢気なタイトルのメールが、
箱いっぱいぎっしりですよ。
その光景みてみます?



一瞬、鍋の中にぎっしりゆで卵がつまってる光景が
白昼夢のように目の前をよぎりました。
このメールたちを、「玉子大事派」「玉子そうでもない派」に
コツコツと分類していくわけです。

読み進めていってみると、 どうやら、darlingは、
「ぼくにとっては、玉子は、
 おでんだねのひとつです。」

という一文によって、
踏んではならぬ、おでん界の地雷を踏んだようです。
鼻息も荒く、口角に泡をとばしつつ、
玉子大事派のみなさん、いきりたっております。

大事に決まってます(P)

■「卵抜きのおでんなんぞ、邪道だ」ぐらいの勢いです。
(ヨウコ)

■おでんの玉子は、具としてだけの存在ではありません!
(シロ)

■コンビニでおでんを買ってきて、
一個しかない玉子をダンナが食べたらキレます。
(ef)

■めっちゃ大事にきまってるじゃないですか。
てか、メインです。
卵にはじまって、卵に終わるんです。
(めぐみ)

■玉子と大根はおでん鍋のなかのアイドルです。
(みけこ)

■すっごいすっごいすっごい大事です!!
あたりまえじゃないですか!!
(さんだ)

■玉子の入っていないおでんなんて、3流のおでんです。
(玉子大好き主婦)

■確かにおでんの玉子は「大事です」。
「好き」ではなく「大事」
「恋」ではなく「愛」
(白髪)

■うちの父は、おじいちゃんの遺言で
「おでんの卵は最後に食べろ」と言われたと言って、
大事そうにおでんのシメに食べます。
(ちはや)

■おでんのなかの玉子が大事じゃない人がいたなんて
オドロキです!
(US)

■大事大事!!玉子大事。
(YM)

■マストです!
(YR)

■たまご命っ。大事です。
(わりと若い21歳)

■おでんと言えば絶対に玉子です。
玉子がないとおでんを食べた気がしません。
(ks)

■卵の無いおでんなんて
糸こんにゃくの無いスキヤキと同じだ!
それぐらい必要なんだ!
(um)

■大事です!もうこの際うずらでもいいです。
(yoshio)

■深刻に大事です。
(ぐりん)

■大事です、愛しています!
(sm)

■私にとって玉子とは決して
「ワンノブゼム」ではありません。
むしろ「キングオブおでん」です。
玉子あってこそのしらたきです。
とにかく玉子さまさまなんですっ!
(こゆみ)

■大事でしょ。理屈じゃないから。
(BN)

■これ程、美味しいものはない!
おでんの中の宝物。
(ky)

■むしろ玉子の入っていないおでんには
何の興味もわかないくらいに大事です!
(T)

■当っっっったり前じゃあないですか。
大事?コラっ!!!失敬な!
(ヨシノナ)

■おでんの中の玉子、大事です!!
だって、点を取ったら王子ですよ!プリンスですよ!
(るん)

じいさまの遺言から、おでん界のプリンス説まで。
その見幕におどろかされましたよ。

さらに、どう大事であるかを説いたのちに、
食べ方インストラクションを書いてくださる方も。

■私はまず半分に割って、半分分の黄身をダシに溶き、
残りの黄身はダシでゆるめて具とともに食べます。
また、白身は時に「しろごはん」の役割も果たします。
具と共に食べると、具の食感も損ねず、
黄身の溶けたダシともマッチ。
おでんにおいて玉子は、
調味料にもなり具のおいしさもひきたてる、影の主役。
(シロ)

■卵はご飯のうえで お箸で割って 
辛子とおでんのおつゆをかけて 
ぐちゃぐちゃにして食べるのが大好きです。
(YO)

■おでんにちょっと飽きてきた時に、
マヨネーズかけて、スプーンの裏で
つぶして食べたりします。
だしが効いてておいしいです。
(hm)

■「最初ははんぺんで最後は玉子」
(うにに)

■玉子は最後に食べて締めくくります。
(ちよ)

■黄身がつゆに溶けると濁って嫌なので、
少しづつかじりながら黄身だけ先に食べて、
白身をスプーンみたいにして、
つゆを飲むのが好きです。
(83)

黄身は汁に溶く。玉子は締めの一具。
この二つのご意見が多くみうけられました。
「おでん汁が、黄身で穢れない?」なんて言ったら、
フクロになるかも、しれない。気をつけよう。

ほかに、食べるときの組み合わせ派も。

■それは「大根」とワンセットです。
(HARI)

■表面が着色して、黄身が変色して
ちょっと硫黄くさくなった卵 を
とろとろにとろけそうになった大根と一緒に、
いっしょにで
すよ、口に入れるんです。やってみてください。
(さねよし)

■汁のしみた大根とセットで食べることに
大きな意味がある。
柿の種とピーナッツをセットで食べるのと
同じ位の重要性がある。
(EC)

「え?しみしみの大根と
 玉子の黄身&白身って歯ごたえ違うじゃん?」
なんていったら、
みぞおちにケリかも、しれない。気をつけよう。

さらに、玉子派にとっての位置づけは、
ナニとくらべられるのか?

■中華丼のウズラの玉子くらい重要です!
(るん)

■給食の「中華うま煮」なんかに入っている
うずらの玉子と同じ感覚かもしれません。
(やまと)

■「中華丼の
うずらの玉子」もはずせないです。
(maki)

■八宝菜のなかの鶉の玉子もものすご〜く大切です。
(ツナ美)

■ただ、おでんの中の玉子も大事ですが
中華丼の中の「ウズラの玉子」は
もっと大事です。
(ちくわぶ、って何?)

■五目あんかけ焼そばとかに入っている
うずらの玉子も、おでんと同じくらいに
「宝もの」感があったりします。
(Fabia)

■ラーメンの中の煮玉子‥‥
角煮のとなりにたたづむ煮玉子‥‥
そしてそしておでんのなかの玉子!
(ようこす)

■ブルボンのスナック・ピーパンに
数個だけ入っているカシューナッツや、
おつまみのピーナツに極少量
入ってるアーモンドくらい大事です。
(いお)

■玉子の無いおでんなんて、
立回りの無い時代劇の様な物
もしくはピンボケの写真の様な物です。
(ヨコちゃん)

つまり、それは、おでん界の輝けるスタアであると。
そして、いわゆるこれは、
「コーヒーとクリープ」の関係だそうなんです。
「数がすくないからってそんなに貴重かよ。」
なんていったら、
ほんとうに、足下をすくわれて階段から落下、
かもしれない。気をつけよう。
というか、わたくしも、口を慎むべきかもしれません。

玉子大事派の熱のこもりようからすると、
玉子そうでもない派は、
妙に、気弱です。

■私も「おでんのなかの玉子」は、
そんなに重要なポイントではありません。
私の中の最重要たねは、大根!!大根です。
鍋なら、白菜。
バーベキューなら、キャベツ。
を、こよなく愛する私は、
周りから「遠慮がちな人」だと思われています。
そうじゃないのに。
(りかお)

■ちなみに私にとっての玉子は、「大根」です!
あの味のしみこんだ大根ほど、
おでんで美味しいものはない!!と
常々思っています。美味しいですよね?
(ねこ娘)

■私のおでんの大事は、大根です。
はんぺん、がんもも‥‥
甲乙付けがたいですな。
(め)

■おでんのアイドルは「大根」だと、
ついさっきまで固く固く信じていましたが、
いまちょっと自信が揺らいできました‥‥。
(匿名)

万事控えめな、そんな姿が浮かびます。
で、そんなみなさんの好きな具リストの
トップは、「大根」でした。
そして、玉子大事派から寝返った方もいらっしゃる。

■20歳をすぎたら、
こんにゃくや大根なども多少大事に思えるようになって、
「大人になった」と実感しています。
(あさっこ・晴れて東京都民・22歳女子)

■大学に入学した頃から10年ほどの間は、
「玉子こそおでん!」と思っていました
が、今はもう思いません。
今は、断然、大根です。
(kosaka)

もう、「玉子大事派」「そうでもない派」の
どちらが多いのか、ということは、
おわかりかもしれません。

集計の結果を申し上げましょう。
口三味線ならぬ、
口ドラムロールは、各自でご用意ください。


玉子大事派:玉子そうでもない派=324:145
またまた質実剛健な表現で恐縮ですが、
昔懐かしい、割合の式にして表現してみました。
で、つまりですね。
69%の方が、おでんの玉子を大事にしている。
ということが判明いたしました。

darling曰くの、いわゆる
「あっと驚くはずもない結果報告」なんでありますが、
この結果から教訓は得ることができますね。
つまり、「おでんの玉子にゃ気をつけろ。」
ということ。
玉子ひとつで、大げんかに発展しかねない、
ということが、多少なりともわかりました。
処世術の一つとして、覚えておきましょう。
おでん鍋を囲むときは、
どんなに少人数であっても 、
「玉子、たべてもいい?」
と聞くべきです。



それでは、みなさま、
たくさんのメールをくださって
ありがとうございました!

では、またいつか!

おまけ:
プティコラム
あつまれ、ちくわぶの同志。

このページへの激励や感想などは、
メールの表題に「ほぼ日事件簿を読んで」と書いて
postman@1101.comに送ろう。

2004-09-14-TUE

TORIGOOE
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