ほぼ日事件簿・こんなことでした |
地獄・オア・アライブ2004! 今年も捨てます、捨てさせます! 事務所の大掃除を無意味にご報告! はじまりの挨拶は、地獄! やあ、みなさん、ほぼにちわ。 1年ぶりのご無沙汰でございました。 ほぼ日刊イトイ新聞の永田と申します。 今年も大掃除の季節がやってまいりました。 昨年に引き続き、その様子を 無意味にだらだらとお伝えしようと思います。 さて、ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、 「ほぼ日」では、昨年より、 大掃除のことを「地獄」と呼ぶようになっています。 「地獄」というのは略称で、 正式名称を「地獄・オア・アライブ」といいます。 なにがなんやらさっぱりわからんわい、 という方は、どうぞこちらをお読みください。 簡単にいうと、「地獄・オア・アライブ」とは、 身のまわりのものをすべて一度見直し、 捨てるものと捨てないものに分け、 捨てるものは、フロアーの中央に設けられた 「地獄」と呼ばれるスペースへ どんどん捨てていくという行いのことなのです。 わかりやすくいうと、 「気合を入れた大掃除」ということなのです。 捨てるものは「地獄」へ。 捨てないものは「アライブ」。 そんなこんなの東京糸井重里事務所、 ときに12月15日午後2時過ぎ、 いよいよ今年の「地獄・オア・アライブ」が はじまるようです! 押さないでください、押さないでください! 2時開始予定でしたが、少々遅れてスタートです。 さあ、みんな、捨てようぜ! 地獄の海へみんなでくり出そうぜ! おおっと、乗組員が一斉に立ちあがって ガサガサやりはじめました。あちこちで 「これ地獄かなあ?」「地獄っしょ!」 といったわけのわからない会話がかわされています。 ご紹介しましょう。ここが「地獄」です。 まだなにもありません。いずれゴミで満ちます。 んん? なにか地獄に注意書きがしてありますね? どれどれ、なんて書いてあるんでしょうか‥‥? 「燃える地獄」! そんなことばあるのか! 「燃えない地獄」! こっちのほうが違和感! 「地獄のフリーマーケット」なんてのもあるようです。 要するに、欲しい人は持ってってね、っていう場所。 さあ、棚の整理もはじまりました! どんどん捨てよう! 今年の地獄、今年のうちに! うわーーー、ひどいことになってきた。 まさに阿鼻叫喚の地獄絵図! なぐごはいねがー、なぐごはいねがー。 糸井重里も捨てております。 意外にも、うちの事務所において、 社長の席はフロアーのど真ん中にあります。 棚を前にして座り込み、 しばし途方に暮れているのは、りかさん。 電気的なものに官能的な喜びを感じる彼女は しばしば不要なものを溜め込んでしまうのです。 「箱が‥‥」というひとりごとが聞こえました。 おおお、来たっ! 木村俊介、始動! 誰よりも速く、誰よりも効率的に、 なにもかもをあっという間にこなしてしまう男! 『MOTHER2』を1日でクリアーした男! 引越をタクシーで済ませたことがある男! 「木村くん、あれおもしろいよ」と言ったら、 翌日には「読みましたよ」と必ず言う男! 本を数冊抱えて奥の部屋に1時間ほどこもり、 出てきたときにはすべて読んでる男! 去年はぶっちぎりの速さで掃除を終えていた! こちらの机には各種のマスクが用意されています。 大掃除にホコリ対策、重要です。 マスクを装備してナカバヤシが捨てる! その眼前に、書類の山、山、山。 尋常ならざる量の書類を管理する人です。 スカートよりはジーンズを好む人です。 スイーツよりはラーメンを好む人です。 ときどきおかしな色の靴下をはいている人です。 おっと、ぼちぼち、 地獄にものが捨てられはじめました。 まだまだ地獄にも余裕がありますね。 大物が来ました。これは何かの棚でしょうか。 さて、ここで注釈しておきます。 昨年、いろんなものを捨てることを書いたところ、 「それをください!」「フリマに出して!」 「とりにうかがうので売ってください!」 といった意見をいただきました。 誤解がないよう極端なことを言っておきましょう。 ここで捨てられるすべてのものには、 ムシが湧いています! カビがはえています! ふたたび使うことは、ムリなのです! さあ、それではここで、 おもしろゴミをさがしてみましょう。 ‥‥にしもっちゃん、なにそれ? トラックスーツ? キルビル風の? なんに使ったんだよ、そんなもん。 ああっ、あれだ! 智慧の実イベントのとき、 これを着てパンフレットを売り歩いたんだった! さっき途方に暮れていたりかさん。 うわ! 箱! 箱! 箱! キーボードにメモリにケーブル、LANカード‥‥。 ほんとにこの人は機械が好きだなあ。 りかさんシリーズ第2弾。 ええと、おびただしい量のDVD−R。 ‥‥ほんとにこの人は。 りかさんシリーズ完結編。 ‥‥熊力Z? なんだこりゃ? 栄養ドリンク? 「そう。どうしても力尽きそうなときは、 最後の手段でこれを飲むんです」 もう若くないんだから、徹夜はひかえてください。 棚を空けたら洗面用具がありました。 こちらはハリーの持ち物です。 もう若くないんだから、徹夜はひかえてください。 なぜか出てきたキャンベルスープの缶。 先日、アンディ・ウォーホルさんが いらっしゃったときに置いていったのです。 ウソです。亡くなっています。 おおっと、これはレア! 企画段階のほぼ日おさる! みうらじゅんさんのお面がポツンと。 すいません、十分にたのしみましたので、 捨てさせていただきます。 ややや、ゆーないとがカツラを見つけました! カツラを見つけたゆーないとは いったいそれをどうするのでしょうか? まったくもって見当がつきませんねえ‥‥。 ‥‥ハイ、かぶるんですね。 もういいから、遊んでねえで捨てろよ。 モノをまき散らしちゃった人、その1。 ハリーが商品に入れるお手紙を 床にバラバラーっと。慌てて拾います。 モノをまき散らしちゃった人、その2。 バイトの斎藤くんが、 出前用のチラシを床にバラバラーっと。 さあ、地獄にも、モノがあふれてきたー。 本棚を整理する糸井社長。 今回大掃除は大量の本を整理することが テーマのひとつなのです。 アルバイト斎藤、 あちこちから本を集めます。 ふだん、事務所の書籍を 管理しているのが、あささん。 うわっ、すげー。 雑誌とか、すごいことになってるね。 残すもの、捨てるもの、棚に戻すもの。 とりあえず、いっさいの本を一度集めるのだ! いやあ、すげーな、これ。 本が集まれば、自然とはじまるのが立ち読みです。 立ち読みというのは、 弥生時代から日本に存在する文化だといいます。 ウソです。弥生時代には本がありません。 ていうか、オイオイ! 人、集まりすぎ! 読んでないで掃除を! 読んでないで掃除を! おかげで本棚はすっきり。 辞書以外はほとんど抜かれてしまった。 どれ、木村くんの席は‥‥ああっ! やっぱり終わってる! ていうかもういない! なんなんだ、この机は。なにもないぞ。 え? パソコンまでないじゃないか。 んん? パソコンは収納されてるって? なにそれ、どういうことよ。 うわっ! いちばん薄い引き出しに、 ぴったりの厚さでパワーブックが! そこまで、ムダをはぶくか! いかに木村くんの掃除が速いかということを、 この写真で感じてください。 奥が木村くんの席、手前はりかさんの席です。 木村くんはすでに姿を消しています。 は、速い‥‥。 ていうか、オレも自分の席、掃除しなきゃなあ。 ‥‥あああっ! このCD! 誰かに貸したまま行方不明になってたやつだ! 誰だ! CDをこっそりオレに返したのは誰だ! このイラストとか、どうしようかなあ。 もう、絶対つかわないんだけど、 思い入れがあって捨てられないんだよなあ。 ちなみにこのトラックのイラストは、 このコンテンツでつかったものです。 「永田さん、永田さん!」 なんですかなんですか。 「パスネットみつけた! もうけた!」 ‥‥後半、行ってみよう、後半。 次のページへ続く。 |
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2004-12-16-THU
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