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ほぼ日事件簿・こんなことでした

リアル発送隊が行く!
TARO-Tお届けしました。

芸術は爆発だ~~~~!!!

みなさんはじめまして。
ほぼ日刊イトイ新聞の西田です。
「ほぼ日」ストアのメンバーのひとりとして、
ふだんは、みなさまからのご質問に
メールでおこたえしたり
発送の準備をしたりしています。

ちなみに、ゴールデンウィークスペシャル企画
「ヘタうま」では西田画伯として大活躍しました。
ぼくの手長男、見ていただけました? いいい~ん。

「ほぼ日」のグッズは、そのつど
販売のしくみや方法が個性的なのですが
「伊賀大介presents
 TARO-T岡本太郎TributeTシャツ展」

のTシャツは、なんたって、
抽選販売ののちに、実物が
前代未聞の全国行脚の旅をいたしました。
Tシャツをご購入いただいたオーナーのみなさまには、
たいへん長らくお待たせしました。
やっとTシャツがみなさんの手に戻ってゆきます。
ぼくたちも、Tシャツ達と共に歩んだ約1年間の旅に
思いを巡らしながらひとつずつ心を込めて
梱包をしてゆこうと、ゆこうと、ゆこうと、
思ったのですが、なんじゃこりゃ~~!

本当にTシャツか?と思うような、
色んな形をしている岡本太郎トリビュートTシャツ達、
さすがは岡本太郎を引き継ぐ方々が作るものだな~。
「梱包を拒否する」とか、いわんばかりやわ。
でも、やってやろうじゃないの!
可愛い子ほど手がかかるっていうじゃないの!!
いざ、ほぼ日ストアの力を発揮!!
梱包できぬものなんぞない!

セッセッセッセッセッセッセッセッセッセッセ


田島貴男さんもなんのその。

セッセッセッセッセッセッセッセッセッセッセ


高橋ラムダさんもなんのその。

セッセッセッセッセッセッセッセッセッセッセ

ほぼ日ヤング乗組員の西田と斉藤ヒーゲで挑めば
梱包できぬものなしっっっ!


よし! これですべての梱包を終了した!
と、思ったその時!
ず~~~~~~~~ん
目の前にたちはだかったのは、、、


ず~~~~ん


ずず~~~~~ん

一青窈さんと片桐仁さんのTシャツです。

こりゃ無理だ~。
なぜって?
一青窈さんの作品は、女の人が着ている形を
石膏でそのまま固めてあるのです!
おっきいし形が崩れそうで
怖くて梱包できません。

そして、もうひとつのラーメンズ片桐仁さんの
Tシャツに至っては・・・・・
蝋で絵を描くなんて・・・・。
少しでも触ったらパリパリいって崩れちゃいそう。
顔が怖いし~。
雰囲気も怖いですよ~。

絶対梱包無理!発送無理!

ほぼ日ストアのメンバーみんなで
あ~だこ~だど~だそ~だと
途方にくれているときに、誰かが言ったのです。
「直接持ってっちゃえば」

そうだ!
どうせなら直接持ってった方が面白いね!
とゆーか、梱包できないし持っていくしかないね!

ということで、このふたつのTシャツを
ほぼ日乗組員であるぼくたちが直接
お届けに行くことにしたのです。

「リアル発送隊」に行ってきます!

===4月某日===

いや~いい天気だなあ。雲ひとつない。


手前にある車が
リアル発送隊の専用車(西田カー・自前)です。


これが俗にいう「太郎晴れ」ってやつですね!
岡本太郎さんは凄い晴れ男で、行く所は
いつも快晴だったのだそうです。

本日お届けするのは、
片桐仁さんのTシャツのオーナーであります、
東京近郊に在住のNさんのお宅です。

休日の朝はやくからお邪魔することを
こころよくご了解くださったSさん。
お会いするのにとてもドキドキしました。

万が一のことがあっても大丈夫なように、
Tシャツはばっちり補強しています。


少しの衝撃でも蝋がはがれ落ちるので、こんなふうに、
プラスティックの板で挟んで固定しています。
この梱包方法をあみ出すのに
なんと2時間を費やしました。

「最初になんて言おうかな~、ああドキドキ」
などと考えながら、Sさんのお家を探していると、
おお、いらっしゃいました!
お家の前でお待ちいただいていました!

おはようございます~。
お互いに緊張しながら世間話をちらほら。
さっそくTシャツをお渡しします。


お待たせいたしました!

すごく喜んでくださったNさんに
ぼくも嬉しくなりました。
しかもNさんはなんと、
この日が誕生日だったとのこと。
うれしくて、ハッピーバースデーの歌を
玄関先で声をそろえて唄ってしまいました。
ご近所迷惑にならなかったかなあ。


「お部屋に飾りますー!」

それにしてもTシャツの顔がこえ~~~。
このTシャツ、部屋に飾っておいたら
ご家族のみなさんがビックリしてしまいそうですよね。
魔除けにもなりそう。

===さらに後日の4月某日===

さてさて、お次は一青窈さんのTシャツです。
もちろん本日も快晴です!!


さ、これをどうやって運びましょうか。

誰かが着てるようですけれども
中は空洞なんですよこれ!!
すごいな~どうやってつくったんだろうな~。
なんてことを考えながら梱包をしていきます。


しんちょ~うにしんちょうに
段ボールに入れていきます。
胸についている羽がとれちゃわないように、
そ~っとそ~~~~っといれます。

本日は一青窈さんのTシャツのオーナーであります、
東京都内にお住まいのSさんのご自宅にお邪魔します。


こんなおおきい箱になっちゃいましたが
行ってきま~す。

よし、梱包終了!
れっつごー!&到着!!!
Sさんのお住まいは「ほぼ日」のある明るいビルから
すぐのところにあるのです。


すぐに着きましたよ。フフフ~ン。

「おとどけもので~す」
2回目なのでリアル発送隊にも余裕があります。


Sさんもご自宅のドアの前で
お待ちいただいていました!
みなさん、やさしい!! ほろりっっ。

「おおっ」
驚かれていたSさんに、
リアル発送隊のぼくも思わずにやりっ。


どう考えても着ることのできないTシャツですね。

これですべてのTシャツを
無事お届けすることができました。
岡本太郎さんの遺伝子を持った人たちが
集まって作ったTシャツが
みなさんの元に送られていって、
またそこから太郎遺伝子が
広がっていくんですね!!


「Be TARO!(気合い!)」
みなさんのところにお届けにいく
リアル発送がクセになりそうな西田でした。

このページへの激励や感想などは、
メールの表題に「ほぼ日事件簿を読んで」と書いて
postman@1101.comに送ろう。

2005-05-11-WED

TORIGOOE
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