バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


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「フランスのタバコ事情が
 変わり始めている?!」

 
     

バブー

今日はね、タバコのお話だよ!
喫煙率がとても高いフランスだけど、
ここ数年街中に急増中なのが
電子タバコ専門店。

お店がつぶれて工事しているなと思ってると、
「あら、ここも電子タバコ店になったね。」
なんていうことがすごく多いんだ。

とのまりこ

つまりフランスの電子タバコ利用者が
いかに増え続けているかということ!

パリジェンヌもパリジャンも。
カフェのサービス係のムッシューも。
お店の店員さんも、警察官も。
街を見渡せば、み〜んな電子タバコ。

電子タバコは
この2〜3年で急激に広まっていて、
私の身近な喫煙者を思い浮かべても
全員が電子タバコを持っているくらい。

 

バブー
理由は、タバコよりは体によくて
はるかに経済的だということ。
(体にいい悪いの議論は色々なされていて、
 本当に正しいかどうかは
 ここではさておき、
 みんなが電子タバコに変えていくという
 理由としてね!)

なにしろ普通のタバコ、フランスでは
1箱のお値段が、現在銘柄によって
6.5ユーロ(約890円)から
9.7ユーロ(約1328円)
くらいだからね!
吸う人にとっては
けっこうなお値段でしょ?!

とのまりこ
電子タバコは電気で発熱して発生した
水蒸気を吸い込むもので、
液体のカートリッジを入れ替えて使います。

吐き出されるのは水蒸気なので、
副流煙などの心配もないし、
あのタバコの匂いは一切なし!
だから(有害性の賛否は別として)、
周りにいる方も
電子タバコだと全然嫌じゃない。

詰め替え用の液体カートリッジには、
どんな味わいなのか
ちょっと気になってしまう味が
ものすごい種類!

バニラ、キャラメル、ライチ、パッション、
パイナップル、イチゴ、フランボワーズ、
アップルパイ、焼きバナナ、
コーラ、レッドブルetc‥‥という
おいしそうなものから、
グリーンキス、ピンクドラゴン、
ハリウッドetc‥‥
といった、一体どんな味なのかしら?!
とわからない命名のもの。
世の中で売られているタバコの銘柄の
それぞれの味を再現してあるらしいものまで。

好みの味に加え、ニコチンの量が多いものから
少ないものまで、
もしくはニコチンなしのもの、と
お好みのニコチン量を選ぶんだそう。

電子タバコは禁煙目的の人もかなり利用していて、
少しずつニコチンの量を減らしていって
最終的にはニコチンなしのもので禁煙を‥‥
という人も多いみたいです。
(日本ではニコチン入りの液体カートリッジは
 発売禁止されているようです。)

バブー
フランスは2007年から、
公共の場での室内禁煙が禁止されているからね、
室内で吸う人がいない代わりに
歩きタバコとかをする人は
ものすご〜く多いんだ。

だからそういう面でもね、
電子タバコだと後ろを歩いていても危なくないし
煙がかかってこないし。

ボク的にも、普通のタバコから
電子タバコに乗り換える人が
どんどん増えてくれるのは大歓迎なんだ!

 

 


※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!

 

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
【地図】 【駅からの道順はこちら】

 

2015-10-13-TUE


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