バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
2003年、フランスに単身で渡り、 現在はパリを拠点にヘアメイク&フォトエッセイストとして 活躍しているとのまりこさんが、 愛犬のバブーくん(アイルランド出身)を相棒に、 パリ暮らしのちょっとびっくりな出来事や、 へぇ〜っと感心する習慣などなど(*)をお届けします。 *もちろんすべてのフランス人やフランス全土に共通しないこともあります。 週に1回、でも気まぐれにもっと更新するかも? すてきな写真とともに、おたのしみください。 Amusez-vous bien!

 
とのまりこさんと バブーくんのプロフィール
 




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「秋は
ほおずきの季節?!」

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「秋はほおずきの季節?!」

バブー

今日から10月。
なんとあと3ヶ月で2024年も終わりだね!
パリはすっかり秋が深まり
先週末は最低気温が4度なんていう日も‥‥。
通常10月下旬につく
アパートの中央暖房が週末ついていたくらい。

寒さで震える日も多くなってきたけれど、
美味しいかわいい秋探しも楽しい季節。
キノコにカボチャに色づいた葉っぱに。
黄色やオレンジ色のものが増えてきたよ。


▲パリはキノコに色づいた葉っぱに。秋色がいっぱいの季節です。

そんな街で目にする
黄色&オレンジのもののひとつで、
毎回立ち止まって見ちゃうのが
コロコロかわいいほおずきの実だよ。

とのまりこ
『ほおずき(鬼灯)』。
日本では有名な「ほおずき市」があったり
そして雑貨などのモチーフになっていたりと
なんとなく和風なイメージを持っていたほおずき。
実は原産国は南米と言われているらしく、
フランスでもよく見かけるお馴染みの植物。

秋が深まってくる9月以降になると
オレンジ色に色づいたほおずきが
花屋の前に並ぶので、
私個人的には夏というよりは
秋のイメージのあるほおずき。
今年もいっぱい並んでいます。


▲今の季節、花屋の店頭にはオレンジ色に色づいたほおずきの姿が。
フランスでお花の仕事をしている友人に聞いてみたところ、
やっぱりほおずきはフランスでは秋冬のイメージだそうです。

バブー
フランス語では
「Physalis」(フィサリス)っていうんだけどね、
ほおずきにはもうひとつフランスでよく言われる
「通称名」があるんだよ。

「Amour en cage」(アムール・オン・カージュ)
=「カゴの中のアムール(愛)」
っていう名前なんだよ。
鳥籠の中にハートが入っているイメージかな⁈
日本でほおずきの実といえば提灯に例えられるように
フランスではカゴの中の愛なんだね。
ロマンチックで素敵だよね。

とのまりこ
ちなみに、
「カゴの中のアムール」という言葉で検索してみると、
まさにほおずき型のカゴのようなデザインの中に
ハートがチロチロ揺れるペンダントを
発売しているブランドが出てきました。

一般的なものは毒性があり
食用不可となっているほおずきですが、
フランスでは食用のほおずきも出回っていて、
実際お店に並ぶケーキの上に飾りとして
乗せられていたり、
お料理の横に飾りとして添えられて出てきたり、
という姿もよく見かけます。

食用のほおずきを使った
食品(ジャムやお酒やチョコレートetc)
の商品名にも「カゴの中のアムール」
という言葉が使われていたりするのも見かけます。


▲秋色いっぱいのパーティーのテーブルコーディネートにも
オレンジ色のほおずきが。
これはいつ行ってもセンス抜群の友人の家で‥‥。

バブー
日本でもほおずきって
食べる機会もけっこうあったりするのかな?!

それではみなさん
2024年の終わりまであと3ヶ月。
10月もみなさんにとって楽しい月になりますように。
日本はまだまだ暖かそう(を通り越して暑そう)だけど
気温の変化に気をつけて風邪などひきませんように!


▲ガイコツ好きな友人の家のインテリア。
いつも9月新年度が始まってから花屋にオレンジ色に色づいたほおずきが並ぶので、
私の中ではなんとなく秋のイメージがあるほおずき。
フランスでもよく見かける植物です。

 

 

 

 

 

 

 

*とのまりこさんの新刊が出版されました*


「シンプルシックで心地よい暮らし
パリの小さなアパルトマンで楽しむおうち時間」
出版社 : 世界文化社
発売日 : 2021/5/29

 

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
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