「はしごの下を 通るのは、不吉?!」
ねえねえ、知ってる?! フランスでは梯子の下を通るのは 不吉だって言われて みんなよけて通ること!
どうやらヨーロッパやアメリカなど けっこう広い地域で言われるらしい 迷信シリーズ。 「梯子の下を通るのはよくない」 という日常生活でちょっと気になる迷信。
私はずっと、 「工事現場の下を通ると不吉」 という話を聞いていたのですが、 これは元はと言えば 「梯子」のことだったみたい。 「梯子」の話が大きくなって、 「工事現場」にもつながったようです。
梯子を壁にかけるとね。 壁と、地面と、梯子で 三角形ができるでしょ?
これがキリスト教における三位一体 (=神と子と聖霊が一体であることとする教え)の 象徴である三角形とつながって、 バランスを崩してしまうから、 三角形の中をくぐることは 縁起が悪いとされるんだって!
だから工事現場の下を通るのも、 フランス人はとってもいやがるんだね。
工事現場はどちらかといえば、 三角形ではなくて四角形だけど。 迷信のおおもとは同じようで、 見ているとみんなけっこう避けて通ります。
ま、梯子や工事現場の下を通るのは、 かなり危険だからという現実的な理由も もちろんあります。
なにしろ「適当大王国」の工事現場ですから、 その適当具合もけっこう驚くほど。
工事現場の足場、 一応ビニールシートで覆われているものの、 上から粉塵は落ちてくるし 水洗いしていると思われる水は じゃばじゃば通行人にふりかかってくるし‥‥。
もちろん、日本だったらちょっとでも 工事をしていたらある 「ご迷惑をおかけしています」看板とか、 安全に誘導する誘導灯とか係の人とか そんなものはもちろんありません。
工事現場を目撃するたびに、 日本だったら一発で苦情の嵐。 「安全管理」の責任問題になって 謝罪会見だろうな~ なんて思ってしまう適当具合の現場です。
と、そんなわけで、迷信というよりは、 現実的にちょっと危険で 運悪く自分の上に 何かが降りかかってこないように。 工事現場や梯子の下は避けたいかな。
梯子を見つけたら。 下を通る? 通らない?!
フランス人がけっこう気にする迷信なんだ。
2014-04-22-TUE