バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


2 9 5

「小学校では『ポエジー』が
だいじなお勉強?!」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
2 9 5
「小学校では『ポエジー』が
だいじなお勉強?!」

バブー

日本で小学校に入ったら‥‥
で思い出すお勉強はなんだろう??

「あいうえお」のお勉強?
それとも「漢字」のお勉強?!

フランスの小学校に入ったら‥‥といえば、
「ポエジー」。
みんなが「今日もポエジー」
「明日もポエジー」と口にする
「ポエジーの暗誦」。
=「詩の暗誦」のお勉強だよ。

とのまりこ

今までも何度か話題にしてきた
フランスの学校のお勉強。

基本的に、多くの学校で
日々の宿題はほとんどなく、
6週間行ったら2週間のバカンスが入り、
バカンス中も宿題はほぼなし。
(こちらも一部の学校をのぞいてだけど、
2ヶ月以上の夏休みにだって、
宿題はほとんどないのだ!)
その影響なのか、
フランス人ってとてつもなく計算に弱かったりする。
(フランス人さんごめんなさい)
一体いつお勉強しているのだろう?!

なんてことを思ってしまうことも多い
フランスの学校ですが‥‥。

この、小学校に入るとやたらみんなが口にする
「ポエジー」に関してだけは、
「おおおおお~」と思うのがフランスのお勉強。

1年生になったとたん、
必ずやたらさせられるお勉強です。

バブー
ちびっこ達に、
「学校のお勉強のノート見せて」
なんてお願いすると、
みんなが必ず持ってくる筆頭も
この「ポエジー」のノートだよ。

課題となる詩をきれいに写し、
その詩に合った絵を描いて
覚えては先生の前で暗誦し、
発音、正しさ、イラスト、写しなど
色々な面からチェックされるんだって。

詩の内容に合わせた
イラストを描くというのが
とっても素敵なやり方だよね。

とのまりこ
そういえば、小さいころ夢中になった
ふたご姉妹の寮生活を描いた
イギリスが舞台の本の中で、
とても厳しいフランス人先生から
「詩の暗誦」の課題が出るたびに
みんながヒーヒー苦しむなんていう
お決まりのシーンがあったけれど、
昔も今も変わらぬ
「フランス語」(=つまり日本でいう「国語」)の
勉強の基礎となっていくのが
この「詩の暗誦」なんだなあ‥‥と
あらためて思いました。

バブー
主語ごとに変わる動詞の活用、
ただひたすら覚えるしかない
男性形と女性形 etc‥‥

「詩の暗誦」という課題を通して、
難しいフランス語を小さいころから
少しずつ少しずつ勉強していくんだね。

さて、今週7日(水)から13日(火)まで、
大阪うめだ阪急百貨店の「フランスフェア」に
ボクたちのお店「ぼわっと」が参加します。

9階の「祝祭広場」。
大きな吹き抜けになっている
パリが再現される広場に
「ぼわっと」が登場するんだよ!

日本でもっとも大きい
ものすごく楽しいお祭り状態の「フランスフェア」。
ボクは残念ながら百貨店なのでお店番できず、
お留守番チームなんだけど、
まりこちゃんはずっとお店番をしているので
関西のみなさんはぜひ遊びにいってね!


▲2016年の「フランスフェア」の様子です。

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
【地図】 【駅からの道順はこちら】

 

2018-03-06-TUE


まえへ
トップへ
つぎへ
illustration:Jérôme Cointre