バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


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「騎士グッズは
 観光地に欠かせない?!」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
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「騎士グッズは
 観光地に欠かせない?!」

バブー

日本でいう「戦隊モノ」ならぬ、
「中世の騎士団モノ」に夢中になる子供たち。
いや、大人も子供に負けないくらい
楽しそうに夢中になっている。

パリから足を伸ばして、
フランスの地方を旅すると
必ず目にするおきまりの光景だよ!

とのまりこ

フランスの地方には
『古城』とか『中世』という単語が
キーワードになる観光地がとっても多い。

映画のロケ地のような、
はたまた中世をテーマにした
ディズニーの新しいテーマパークのような
そんな思わずタイムスリップしたと
錯覚するような場所があちこちにあるのです。

だからそれに伴って、その観光地では
必ず『古城モノ』『中世モノ』の
グッズがたくさん売られています。

その中でも目立って多いのが
子供用の仮装グッズとでも言うのでしょうか、
「剣」とか「鎧」とか「盾」とか「弓矢」とか
中世を舞台にする場面で登場するようなもの。

バブー
日本で例えるなら、
古いお城の「姫と殿グッズ」なのか?!
「サムライグッズ」なのか?!


▲子供雑貨だからといって当たっても痛くないとかそういうものは少ない。
 この斧もいっちょまえに重く叩かれたらめちゃめちゃ痛い‥‥。
 この国では安全面ももちろん自己責任。

でも実際そんなグッズや
それを身につけている子供達を
目にすることってほぼないよね。


▲兵士の鎧セット。
 下の子供達も兄弟揃って買ってもらってうれしそうに抱えてます♪


何かに例えることができないほど
フランス中のあちこちで目にするこの光景。
子供達がみんな夢中になっちゃうあたり、
そしてハロウィンやお誕生会の
仮装でもよく使われる感じなんかが
あえて言えば「戦隊モノ」に当たるのかなあ‥‥。
と思ったんだけどさ。

ちょっとフランス独特かもしれないね?!

とのまりこ
中世の町と呼ばれるような場所では
学校が休みになるバカンス中や、
週末などは『騎士団ショー』
『ワシタカショー』などなど
中世をテーマにした
日本でいう『イルカショー』?!的な存在の
出し物もいっぱい。


▲中世の村などでよくある「ワシタカショー」。
 頭すれすれを飛んで行ったり、たまに髪の毛に触れたりとけっこう危ないシーンも普通♪
 これまた安全第一の日本ではありえない光景がみられます。

町全体が中世の姿に仮装した人で
いっぱいになり、
中世の世界を再現したような
世界が広がる『中世祭り』なども
日本のお祭りくらい数が多い。

フランスどこにいっても
目にするイベントなんです。


▲こんな「騎士団ショー」みたいなものも多く子供達の憧れ。
 こんなショーを見た後はみんな「騎士団グッズ」が欲しくなる。

バブー
こんなに『中世』が身近なだけに、
『中世グッズ』が子供達に大人気なんだよね。


▲中世の城をテーマにしたフィギュアの豊富。
 こういうグッズは大人を対象にしたかなり本格的なものも多いのです。

今年の夏、僕たちは
南フランスの方にある
世界遺産「カルカッソンヌ」を旅したんだけど
ヨーロッパ最大の城塞都市という
「カルカッソンヌ」。
さすがにこの「騎士団グッズ」も
見たことがないほどいっぱいあったよ。

男の子はもちろん、女の子まで
グッズを買ってもらう子でいっぱい。
あっちにもこっちにも
剣を振り回し、鎧を身にまとうちびっこが
たくさん歩いていたよ。

旅先ではこんな中世の村や町を訪れるのが
とても人気なコースのフランス。
小さな頃から歴史的なものが身近にあるって
本当に素晴らしいことだよね!

 

 

 

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
【地図】 【駅からの道順はこちら】

 

2017-09-05-TUE


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illustration:Jérôme Cointre