バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


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「子どもの大好物
コルドン・ブルーって?!」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
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「子どもの大好物コルドン・ブルーって?!」

バブー

バカンス中のパリからボンジュール。
フランスは3回目の(ゆる〜い、ゆるすぎる)
ロックダウン真っ最中で、
学校を閉鎖+イースターの2週間のバカンス、
となったので、ただいまバカンスの真っ最中。

自宅から10km圏内より外へは基本NG。
県をまたいでの移動などもダメなはずだけど、
なぜか見事にみんな
バカンスに行ってしまった‥‥。

とのまりこ
「別荘が水漏れだから
 どうしても行かなくちゃいけない」
(ってことにする)
「田舎の両親の看病をしなくちゃいけないから」
(ってことにする)
「子供をおじいちゃんのところに預けに行く」
(ってことにする)
という感じに
もうそりゃあみんな見事に理由をつけて
(いや、こじつけて)
どこかに行ってしまって
周りの友達ほとんどがいません‥‥。
パリもなんだかとてもすいています。
(特に高級住宅街の人がいない!)
でも公園などピクニックできるところは
かなり混んでいたり。
パリも人がいないんだか多いんだか‥‥。

バブー
もうどこか行ったもの勝ちって世界です。
毎日新規感染者が3万何千人、
という場所には見えません。
とても「のほほん」とした空気が流れている。
ボクたちもはっきり言って、
どこかに行きたーい!!

とのまりこ
さて、前置きが長くなりましたが、
というわけでこの3週間は
毎日息子と家で過ごし中。
1日中、
「またごはんの時間がきちゃったよ。
 何作ろう‥‥」
と悩む主婦ですが、
そんなママたちの強い味方がフランスの国民食
「Cordon Bleu」(コルドン・ブルー)!!!

肉の間にチーズとハムを挟んで
揚げたものなのですが、
国民食というか、とにかく子どもが大好き。
フランスの子どもの好きな食べ物代表選手
トップ3に入るだろうものの一つで、
「何食べたい?」
って聞いたら8割くらいの確率で
「コルドン・ブルー」って返ってきます。

これはもう日本でいうところの
ハンバーグか唐揚げなんだと思います。


▲今日も大好きなコルドン・ブルーで
テンション上がりまくりの息子。

バブー
フランスの学校の給食でも頻繁に登場するし、
スーパーでも、冷凍食品でも、肉屋でも。
どこに行っても手に入る「コルドン・ブルー」。

レシピ的には色々アレンジがあるそうで、
伝統的には仔牛肉、そして鶏肉や豚肉という
様々な肉が使われるそうだけど、
フランスで「コルドン・ブルー」って言ったら
もうほぼ、
鶏のムネ肉にハムとチーズを挟んだもの。


▲こちらは肉屋のコルドン・ブルー。例えば個のお店では1つ2.9ユーロ(約380円)。
肉屋さんで売ってるものなので結構本格的。

とのまりこ
ちなみに、
「コルドン・ブルー」と言えば
フランスのかの有名な料理学校のお名前かと
思っていた人もいらっしゃいませんか?!
私はそれしか知らなかったので、
コルドン・ブルーの初代校長が作り出した
料理なんじゃないか
なんて思い込んでいたのですが、
全然違いました。

「コルドン・ブルー」は直訳すると「青い紐」、
という意味なのですが、
「正真正銘の料理人」、
「腕のいい料理人」という意味で使われるそうで、
学校の名前はきっとこちらなのですね。


▲お肉屋さんに来ればコルドン・ブルーを買ってくれとせがむ息子。

バブー
とにかくあちこちで売っていて
簡単に手に入るから、
すぐ焼けばいいものをつい買ってしまうけど、
家で作るのも簡単だよ。

鶏のムネ肉を叩いて少し薄く伸ばして、
ハムとチーズを間に挟んで半分に折りたたむ。
そして小麦粉・卵・パン粉をまぶして揚げだけだよ。

肉にチーズにハムに揚げ物って、
子どもたちが嫌いなわけないでしょ?!
つまみにも最高でしょ?!
ぜひぜひフランスの子どもたちの大好きな国民食、
「コルドン・ブルー」を試してみてね♪

もちろんボクも大好きで、
プチモンスターが下に落っことさないか、
ウロウロしながら狙ってます。

 

 

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
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2021-04-20-TUE

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illustration:Jérôme Cointre