「トランプの 絵柄やAが違う?!」
2週間の秋バカンスが終わって、 5歳のプチモンスターくんは 毎日幼稚園に出かける、 いつもの日常が戻ってきた我が家。 静かな部屋でボクはのんびりしています。
バカンス中は、友達の子どもと集まって みんなでカードゲームをするなんて時間も 多かったんだけどね、 みなさんはフランスのトランプって 日本のとちょっと違うのを知っていますか?!
▲フランスのトランプ。 小さな頃から慣れ親しんだ日本のトランプと違うところがあって 最初はちょっと混乱‥‥。
フランスで「トランプ」は 「Cartes à jouer(カルト・ア・ジュエ)」 =「遊ぶ用のカード」、 呼び名から違います。 (英語でも「プレイング・カード」。 だからむしろ日本の呼び方が世界と違うのだそう。) トランプを買いに行ったり、遊ぼうと誘う時、 「トランプ」って言っても通じなくて 何度困ったことか‥‥苦笑。
そして最大の違いは、11から13を表す ジャック、クイーン、キングの呼び名が 全然違うこと。
11は「Valet」(ヴァレ=従者、召使) 12は「Dame」(ダム=婦人・トランプでは女王) 13は「Roi」(ロワ=王様)となるのです。
慣れ親しんできた「J、Q、K」が「V、D、R」。 頭の中がごちゃごちゃで、 慣れるまでけっこう大変です‥‥(汗)。
▲これがフランスのトランプのジャック、クイーン、キング。
この11から13までって 絵札になってるでしょ? この人物の絵柄、フランスのトランプでは 全部、あきらかに違う人が描かれているんだよ!
フランスのトランプは一般的に、 歴史上の人物とか伝説の人物を 当てはめているんだそうで、 全部、はっきり、絵が違うんだ。
▲11から13までの絵札のカードは、 すべてわかりやすく違う人が描かれているのがフランス流。
そして、もうひとつ大きく違うのが、 「A」(エース)はなくて ただの数字の「1」ということ。
ゲームによっては、 「A(エース)」がいちばん強いなどの ルールもあるものがありますが、 そういうのはフランスではどうなるんだろう‥‥? 「A(エース)」が関係ないゲームしか したことなかったのでわかりませんが、 また研究して調査しておきます。
▲エースもなく、スペードだけ大きいということもなく、普通の数字の1のカード。
ちなみに、もちろん 「スペード、ハート、ダイヤ、クラブ」 の名称もフランス語で、 「Pique」(ピック=スペード) 「Coeur」(クール=ハート) 「Carreau」(カロー=ダイヤ) 「Trèfle」(トレフル=クラブ) ってなるんだよ。 カード自体は見ればわかるけれど、 言葉で言われるとちんぷんかんぷん。 ちょっと混乱するフランスの 「トランプ」=「カルト・ア・ジュエ」 なのです。
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2022-11-08-TUE