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バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


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「オリンピックの
キャラクターは、帽子?!」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
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「オリンピックのキャラクターは、帽子?!」

バブー

オリンピックまで10日となった
パリからボンジュ〜ル。
本当に間に合うの?! 間に合う?!
と2週間ごとに2回ほどお届けした
セーヌ川での開会式に向けての工事の様子。
前回から2週間たった今週も、
最新の様子を写真に撮ってきたので
このコラムの中で楽しんでみてね!

さて、パリ・オリンピック&パラリンピックの
マスコットとして目にすることが多い
この赤いキャラクター。
日本でもニュースとかに登場しているかな?!

このキャラクター、フランスの歴史上
とても重要なものがシンボルになっていたんだよ。


▲ボクの目が見えないよ‥‥。
パリ・オリンピックのマスコット「フリージュ」と一緒に涼しいパリからぼんじゅ〜る。

とのまりこ
赤い三角の形をしたキャラクター。
2024年のパリオリンピック&パラリンピックの
マスコットの名前は「Phryge」(フリージュ)。

これ、「bonnet phrygien」(ボネ・フリジアン)
と呼ばれる、赤い三角のとんがり帽子
「フリジア帽」をモチーフにして
できたキャラクターなのです。

バブー
フリジア帽はフランスの歴史の中で
自由の象徴とされてきたもの。
フランス共和国の象徴でもある
女神・マリアンヌ像がつけているよ。

ルーブル美術館にある有名なドラクロワの絵
「民衆を導く自由の女神」でも、
よ〜くみたら、確かにフリジア帽をかぶってる!
色のトーンが暗めなので気づかなかったけれど
帽子をかぶっていたんだね。


▲フランス共和国を象徴する女性像マリアンヌ。
ルーブル美術館にあるドラクロワの絵「民衆を導く自由の女神」も改めて見たら
ほんとだ! フリジア帽をかぶっている!

とのまりこ
オリンピックのマスコット「フリージュ」。
オリンピックバージョンとパラリンピックバージョン
それぞれ2つのキャラクターがいるのも、
今回のオリンピックの特徴のひとつ。


▲オリンピックマスコットの「フリージュ」。
パラリンピックバージョンがあるのも今回のオリンピックの特徴のひとつ。
2つのキャラクターグッズが一緒に売られています。
パラリンピックバージョンの目印の一つは、片足が義足なこと。

似ているようでちょっと違う2つの「フリージュ」。
すぐに気づくのはパラリンピックバージョンが
義足を履いていることですが、それ以外にも
胸についているオリンピックとパラリンピックのロゴ、
履いている靴の色(白い靴と赤い靴)
脚(タイツ?)の色(青と白)など、
細かい違いがいくつかあります。


▲オリンピックとパラリンピックのそれぞれの「フリージュ」。
よく見ると同じようで違うところが色々。
義足以外には脚(タイツ)の色、靴の色、まつ毛(?!)の位置など。
性格も全然違うのだそう♪

バブー
2つともね、性格も違うんだって!
オリンピックのフリージュは
論理的で思慮深くて戦略的。
何かをするときもきちんと考えて
比較検討してから行動にうつすタイプ。
一方パラリンピックのフリージュは
退屈が嫌いで常に新しいことをしたいタイプ。
どんなスポーツでもやりたくなっちゃう
エネルギーあふれる性格なんだって!

このキャラクターがスーパーなどに並び始めたころ、
「これってエッフェル塔の形なのかなあ‥‥」
とか話していたんだけど
(フランス人もエッフェル塔だと思っている人多いよ!)、
こんな意味があったんだね!


▲なんだかんだ我が家にも日々色々揃っていくフリージュグッズ。
フリジア帽からきているというわけで、
この帽子アイテムがいちばん元の意味とぴったり合っている雑貨かな?!

オリンピックにキャラクターが登場したのは
1968年の冬季グルノーブルオリンピック。
これも、フランスでのオリンピックだったんだね。
2人(2匹?!)のフリージュ。
みなさんもテレビでオリンピックを見ながら
注目してみてね!


▲2週間前、な〜んにもなかったセーヌがわにかかる橋の上にも、ついに観客席ができてきました!


▲セーヌ河岸への降り口は限られているセーヌ沿い。
一体どうやって観客を誘導するのかなと思っていたら、
こんな簡易的な階段も一定間隔でできていました。


▲ギリギリまでな〜んにもなかった開会式の座席カテゴリーの中ではお安い方だったエリアにも
座席ができてきました。
10日前になってようやく見えてきた感じ


▲ただし、オリンピックまで10日を切った今現在も何もできていないエリアも。
本当にギリギリまで間に合うのか間に合わないのかという
ドキドキが楽しめるオリンピックになりそうです(笑)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「シンプルシックで心地よい暮らし
パリの小さなアパルトマンで楽しむおうち時間」
出版社 : 世界文化社
発売日 : 2021/5/29

 

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
【地図】 【駅からの道順はこちら】

 

2024-07-16-TUE

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illustration:Jérôme Cointre