ストの国、デモの国フランス。
最近も、年金制度の改革案に反対して
立て続けに大規模なデモや
ストが行われていること、
きっと日本のニュースでも
取り上げられているよね？

先生がデモに参加するため
学校がお休みになったり、
公共交通機関がストップしてしまったり、
パリ市民の生活にも
その都度影響が出ているよ。

この動きはまだまだ
しばらく続きそうなのだけど、
そんな最中、一風変わったデモがあったんだ。
まるでパレードイベントのような、
子どもたちが喜んでしまうような（？！）デモ。

今月はじめ、
パリに500台以上のトラクターと、
2,000人以上の農業従事者が大集結して、
農薬の使用制限をはじめとした
農家への様々な制約に抗議する
大規模なデモ行進が行われたのです。

過去にも何度か行われた
農業従事者とトラクターが大集合する
デモですが、
コロナもあったので
ちょっと久しぶりとなる数年ぶりの大集結。

パリへ向けてフランスの全国から
集まってくるトラクターたち。
あの大きなトラクターが、
ぶぶぶーとあちこちから集まってきたため、
デモスタート以前にすでにパリ郊外では
420km以上の渋滞を発生させていたのだそう。
そりゃそうだ！

▲はるか向こうまで、500台以上のトラクターの大行進。

朝7時にパリ南部の
ポルト・ドゥ・ベルサイユを出発して
大行進を続けたトラクターたち。

ボクたちはちょうど、
プチモンスターを幼稚園に送った後、
出発した直後のトラクターたちの
先頭に出くわして、
そのまましばらくトラクター行進を
観察していたよ。

▲郵便配達のマダムも、足を止めてトラクターの行進を応援。

500台以上が集結と
ニュースに書いてあったけど、
ノロノロ進むトラクターが数百台続くだけで
そりゃあもうすごい長いパレード。

しばらく観察を続けたボクたちだけど、
あまりの排気ガスで
苦しくなっちゃったため、
パレード途中で退散したよ（笑）。

▲マクロン大統領への訴えプラカードや人形を掲げるトラクターもいっぱい。

事前にデモ行進のルートなどは
発表されているものの、
何時にどのあたりを通るかなど
細かいことはわからないし、
普通の車やタクシーがたくさん
トラクター渋滞に巻き込まれていました。
大きな交差点では
ノロノロ走るトラクターと
普通車たちが交差して、
これまた大混乱。

でもさすが、デモに慣れた国？！
遭遇した車の運転手たちも怒ることなく
クラクションで応援したり、
道ゆく人たちも立ち止まって手を振ったり、
写真やビデオを撮ったり。
子どもたちなんてもちろん大喜び。
なんだかみんなが楽しそうなデモなのでした。

▲遭遇した人たちは大人も子どももみんな嬉しそう。
応援の意味を込めて手を振る人がすごく多かった。

さて、パリは先週末から
再び２週間のバカンスに突入しているよ。
今回の２月のバカンスは、
「スキーバカンス」。
フランス全国を３つのゾーンに分けて
１週間ずつずらしてバカンスを消化します。
今年のパリは一番最後のスタート組。

次の大きなスト＆デモは
このスキーバカンス明けに開催予定らしく、
しきりにニュースが流れているよ。
バカンス中はデモも一旦中断して、
みんなバカンスに出かけちゃうのかな？！
それではみなさん今日も良い1日を♪

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