バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


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「赤ちゃんの
 長時間飛行セット?!」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
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「赤ちゃんの
 長時間飛行セット?!」

バブー

日本に一時帰国中のボクのファミリー。
初めての赤ちゃん連れで帰る日本。
会う人会う人に、
「飛行機大丈夫だった??」
と聞かれます。

とのまりこ

『寝ないモンスター』
であり、
『一泣き目からボリュームマックス』
である我が家のプチモンスター君。

(ちなみに、
どのくらいボリュームがすごいかというと、
あの、ナースコールを押しても15分や30分、
来てくれないのは普通なフランスの病院で、
真夜中、廊下のはるか彼方の
ナースセンターにまで響き渡る
泣き声を聞きかねて、
ナースが自ら「大丈夫?」と聞きに来てくれた
という記録をもつ我が家の息子くんです)

飛行機の中では12時間のフライト中
ずっと抱っこして歩き回る自分を
想像していたのですが、
なんだか拍子抜けするほど案外すんなりと。
泣きわめくこともなく、
ほぼほぼいい子にいてくれて、
そしてけっこう寝てくれたのでした。

バブー
結果オーライだけどね。
出発前はかなり心配してたボクたち。

出発前日の小児科検診で、
日本に帰国するから飛行機が心配だってことを
先生に相談したんだよね。

そうしたら、
バカンスに合わせて処方してくれた
『バカンスセット』ならぬ、
(バカンスセットのことは
以前のコラムを読んでね)
『長時間飛行機&帰国セット』を
処方してくれたよ。


▲小児科の待合室。フランスは基本全て予約制なので
 待合室が混み合うことはほとんどない。

とのまりこ
まずはホメオパシーの液体。


▲フランスでは一般的な療法である「ホメオパシー」。

フライトの半日前くらいから
ミルクに混ぜて飲ませるようにと言われました。
睡眠薬ではもちろんありませんが、
少しでも長く寝てくれるように
落ち着かせ眠くなる作用があるのかないのか?!

さらにおしゃぶり型の中に
ちょっと甘い液体を入れて
チューチュー吸わせるもの。
これはフランスでは予防接種の時などにも
よく使われる秘密道具。

ちょっと糖分を入れる事によって
痛みをやわらげたり
落ち着かせたりするものなのです。


▲おしゃぶりに甘い液体を入れる秘密道具。

これを
「離陸の時とかにしゃぶらせてもいいわよ。」
「そして何回か使ってもいいわよ。」
と処方してもらったのです。
「えっ、赤ちゃんに糖分的なもの、いいの?!」
と驚きつつも、まさに秘密道具。

よく乳児・幼児連れで日本に帰国する
友達から話は聞いていたけれど、
ほんとに処方されました。

私の先生はホメオパシーを処方してくれましたが、
酔い止め薬など薬でちょっと眠くさせる
というものを処方する先生も多いそうです。


▲小児科の待合室。フランスの病院は
 アパートの一室にあることが多いので普通のお部屋みたい。

バブー
ちなみに「おしゃぶり型糖分」、
結局この秘密道具は使わずに、
そしてホメオパシー効果は
あったのかなかったのか
よくわからないまま何事もなく
フライトを終えたのだけど。

「おしゃぶり型糖分」。
どんな味か気になるから、
ボクがちょっと味見してみようかな‥‥?!

とのまりこ
そのほか毎日与えるビタミンDとか
もしもの時のための「ドリプラン」
(フランスでは熱や風邪の時は
まずはともあれ「ドリプラン」というくらい
大人にも子供にもおなじみの薬)etcと、
旅先でもしかして
必要になりそうなものなど含め
帰国用に処方箋を書いてくれ、
これもバカンスの時同様お金はかかりません。
医療的なことに関しては、
いたれりつくせり感を感じる
おフランスなのです。


▲今回処方された、『長時間飛行機&帰国セット』。


▲ビタミンDは生まれてから幼稚園くらいまでの間
 毎日与えるように処方される。

バブー
さて、ボクは今、福岡・博多にいるよ!
今週23日(木)〜26日(日)まで
フランス雑貨&ブロカント(蚤の市グッズ)のお店
「ぼわっと」が博多に登場
します。

もちろん店長のボクも
毎日お店に立つ予定。
福岡そして福岡近郊に住む
ほぼ日読者のみなさん、
ぜひぜひボクに会いに遊びに来てね。

福岡の次は京都へ。
下のイベントのチラシをクリックすると、
詳しいことがわかるよ。

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
【地図】 【駅からの道順はこちら】

 

2017-11-21-TUE


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illustration:Jérôme Cointre