「フランス人は、 くったくたが好き?!」
ねえねえ、知ってる?! フランスの付け合わせの野菜たちって とにかくくったくた!
そうそう、 「シャキッと歯ごたえ 素材の風味と味を楽しむ」 的なことが多い我ら日本人には ありえない野菜のくたくた煮加減。
ふにゃ〜って柔らかくて なんだか色も薄くなって 口の中に入れると噛まなくても 食べれちゃう感じ。
「鍋の中の残り野菜が2日目を迎えました」、 って柔らかさと色といえばわかるかな?!
特に家庭料理の「ママンの味」とか、 最近多いオシャレ系のビストロではない、 昔ながらの「ザ・伝統フレンチ」がいただけるような 家庭的なビストロやカフェの 付け合わせで登場するお野菜が みんな「くたくた」スタイルです。
インゲンも、ブロッコリーも、 グリンピースもみんな緑色を失いかけて 茶色っぽくなっていたりするし、 ニンジンもお箸でつかんだら ちぎれてしまうほどの柔らかさ。
逆にフランス人からは、 日本風にかなり歯ごたえを残したまま、 さっと火を通しただけという調理の仕方をすると 「全然火が入ってないじゃない!」 と怒られたり。
ボクはどっちかといえば シャキシャキ感を楽しめる 固めジャポンスタイルが好みなんだけどね。
野菜の茹で方にもこんな違いが出るんだね。 「ザ・伝統フレンチ」の付け合わせに 注目してみるのもなかなか楽しいよ!
ちなみに、前も紹介したけど、 野菜と同じくスパゲッティもくったくた。 フランスに「アルデンテ」という言葉はなく、 「茹で時間」なんて見てないし、 茹でた後、他のものが準備できるまで お湯につけっぱなしだったりするからね〜!
まりこちゃん達パリ在住の日本人、 スパゲティが食べたい時には 「アルデンテスタイルでおいしい」 ってわかっているイタリアンにしか 絶対に行かないんだよ〜!
※この連載を再編集し、書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。 こちらをぜひご覧ください!
2015-09-29-TUE