「子ども服の ズボンが便利?!」
このコラムをやっているとね、 「ねえねえ、◯◯はもう書いた?」 なんて小ネタ探しに協力してくれる、 フランスに住んでいるありがたい友人たちが たくさんいるんだけどね (みんないつもありがとう!)。
ボクの家に まだ弟分が生まれていなかった時、 「フランスの子ども服のズボンって便利よ〜。」 って教えてくれた、3人子どもがいる友人。
今では我が家もすっかりその便利さの 恩恵を受けているフランスのズボン事情。 それが、フランスの子ども服のズボンって、 基本必ず、ボタンの位置をずらすことで ウエストを調整できる仕様になっていることです。
ウエスト部分を裏返すと、 左右両側にボタン穴付きのゴムが入っていて、 ボタンを止める位置を調整することで ウェストの大きさを変えることができるんです。
▲子ども服のズボン。 ウエストの内側は左右両側がこんな感じでボタンホールのついたゴムが通っています。
ちゃんとした子ども服ブランドのだけじゃなく、 スーパーで売っているような お手頃価格の子ども服だって、 ちゃんとこうなっているんだよ!
▲ジーンズなど長ズボンだけじゃなく、こんな感じの楽ちんなパンツにも ちゃんとウエスト調整の機能がついてます。
色もデザインも おしゃれだなあと思うことが多い フランスの子ども服。
靴は、履かせるのが毎回面倒な 紐革靴とかを履いている子が多いし。 ズボンもゴムで絞ったデザインではなく、 赤ちゃんのものからスナップやホックでとめる、 大人のミニチュア版デザインのものが多い。
「早く着なさい!」 「早く履きなさい!」 って毎日時間との戦いでイライラしてしまう 面倒を見る大人側としての利便性としては かけ離れているものも多いけれど、 小さな頃から大人顔負けのオシャレをして きちんとしたものに慣れている(?)ことが フランスに感じる抜群のセンスに 繋がっていく秘密のひとつなのかなあ‥‥、 と思ったりもしています。
▲こんな風にサスペンダーで調整することももちろんできるけどね、 普段はウエストの内側のゴム調整で大きさを合わせるよ♪
というわけで、前はホックやボタンで 閉めるタイプがほとんどの、 フランスの子ども服ズボン。
内側で調整することで、 ずいぶん長く着ることができるんだよ! 作る側のことを考えたら 手間がかかっているような気がするけれど とてもありがたい機能だと思わない?!
▲男の子はすぐに膝がやぶれたりするのでワンシーズンで終わるものも多く、 あまり大きめを買う必要はないのですが、 こんな半ズボンタイプなどは大きめサイズを買って ウエストで調整すれば長く着れるのでとっても便利。
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※この連載を再編集し、 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)
2022-04-26-TUE