「手前が新しくて 奥が古い?!」
日々お世話になっている 近所の肉屋も魚屋もパン屋も。 3週間から4週間の長いバカンスに突入して、 買い物難民になっているボクたちファミリーです。
食料品店などもガッツリ夏休みを取るフランス。 それぞれの商店はご近所の同業者同士で バカンスが重ならないように調整してくれている (つまりはライバル店同士だけど、 住民が困らないように、 今年はこっちの店が7月に夏休み取り、 そっちの店が8月に夏休みを取るという感じ) のだけど、やっぱりなんとなく肉も魚も野菜も 行きつけのお店って決まっていて、 そのお店が1ヶ月近く閉まる間は ちょっと買い物に困ったりするわけなんだよね。
そんなわけで、いつも以上に 普通の街のスーパーでの買い物が 増えたりしているただいま夏休み中です。
さて、スーパーでのお買い物。 できるだけ賞味期限が長いものが欲しいななんて、 ちょっと奥の方から取ってみたり することがありますよね??
お店側も、賞味期限切れが近いものから 売っていきたいので、 商品補充をするときに、棚の奥の方、 下の方に新しいものを補充し、 古いものはいちばん前に出すのが 普通ですよね?
▲フランスのスーパー。 賞味期限の日付間近な順に手前から並んでいるとは限らない?!
でもこの法則、フランスでは 必ずしも当てはまらなかったりするんだよ。
お店によってね、 商品補充の仕方をきっちり管理・指導している ところも最近増えてきたのは感じるけれど、 てきと〜にな〜んにも考えないで、 一番楽な方法で お仕事やっているところも少なくないから (つまりは今あるものをどんどん奥におしやって、 手前に新しく入荷したものを補充していく) 案外奥から取ったものの方が 賞味期限が近かったということが 非常に多いんだ。
▲例えばこちらの卵。 いちばん手前にあるのは8月3日までに食べてね、というもの (フランスは年月日の書き方が日本と逆です)。
▲奥のを取ってみると、7月30日。やっぱり‥‥汗。
▲このお店もちょっぴり適当な仕事の仕方で 入荷した商品をどんどん手前から置いて行ってしまっているな?! と思って一番奥の卵を取り出してみたら、7月22日。 やっぱり奥にいくほど古いものになっている‥‥。
いつかフランスのスーパーに行くことがあったら、 本当にぜひぜひ観察してみてください。 ありえないほど、 手前に新しい商品を補充してあるお店が多いです(笑)。 賞味期限間近なものが 後ろ・下の方に置いてあることが‥‥。
間近どころか、賞味期限切れのものだって、 平気で置かれていることも多いので、要注意です。 自己責任の国。 賞味期限切れのものを 売っているお店が悪いのではなく、 ちゃんと見ないで買った私の方が悪いんです(汗)。
最近は気になって、あちこちのお店にいくたびに 観察しているのですが、 「割と店員さんがキビキビ作業しているなあ」 (つまりは管理者がけっこう厳しい) と感じたり、 「レジに行列ができ始めたら すぐに補充スタッフの呼び出しをかける」 などして できるだけたくさんの客を さばく努力をしているような店舗は、 商品の並び方もしっかりしていることが多く、 全体にダラダラした雰囲気のお店は やっぱり手前の方に新しい商品が並んでます。
ちなみに、賞味期限がついていない 野菜や果物なんていうものとかも、 中をよく確認しないと、 普通にありえないものが売っていたりもするよ!
▲こちら、カビだらけのいちご‥‥。 こういうものが正々堂々と陳列されているので、買う人がちゃんと見なくてはいけない。 ちょっと油断するととんでもなく後悔するおフランスのスーパーです。
全ては自己責任の国。 自分でよく確認してから、納得いくものを 買いましょう〜の癖がつくフランスです♪
*とのまりこさんの新刊が出版されました*
「シンプルシックで心地よい暮らし パリの小さなアパルトマンで楽しむおうち時間」 出版社 : 世界文化社 発売日 : 2021/5/29
※この連載を再編集し、 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)
2022-07-19-TUE