ボンジュ〜ル。
朝のカフェでまったりしながら
今週の「パリこれ！」お届けしているよ。

パリといえば「カフェ」抜きには語れないほど
カフェ文化が根付いている場所。
仕事に行く前に一杯ひっかけるのもカフェ。
おじいちゃんが新聞読みながらくつろぐのもカフェ。
カップルが隣同士に座っておしゃべりを楽しむのもカフェ。
夕方アペロ（食前酒タイム）を楽しむのもカフェ。

カフェ１杯、ワイン１杯で、
永遠におしゃべり楽しんじゃうんだよね。
それで追い出されたりもしないんだ。
パリのカフェ。

さて、そんなパリのカフェですが
「カフェ」（＝コーヒー）といったら
基本は濃くて小さいエスプレッソタイプ。

いわゆる日本の「コーヒー」的なのは
「カフェ・アロンジェ」。
前述の「カフェ」をお湯で割ったもの。
日本人にはいちばん馴染みやすい
飲みやすいタイプなので「アロンジェ
（水、湯などで薄めた、割った、という意味）」という
言葉を覚えておくととっても便利なのです♪

「カフェ」に続いてどこかで聞いたことある
おなじみの言葉が「カフェ・クレーム」。
日本で言う「カフェ・オ・レ」ですが、
これは大きなカップで出てきます。

一方フランス版「カフェ」（エスプレッソ）に
ほんのちょっとだけミルクを入れたのが
「ノワゼット（ヘーゼルナッツ、という意味）」。
（誰かに説明するときは、
　「カフェにちょいミルクたらし」
　とそのままの言葉で私は説明しております。）

濃くて苦目な「エスプレッソ」があまり得意じゃなく
コーヒーにはミルクがほしい、
ちょっとお子様な私がいちばんよく注文する飲み物。
食事の後に「カフェ・オ・レ」じゃ
量が多すぎるんだよなあ‥‥というときに
ちょうどよいのです。
「ノワゼット」＝「カフェにちょいミルクたらし」
なので、この場合はエスプレッソと同じ
小さなカップででてきます。

ちなみにさ、この「ちょいミルクたらし」の
「ノワゼット」。
最初からミルクがちょいたらしされてきたり、
別の容器に入ってきたりと出方はお店によるんだけど、
ミルクが冷たいことがほとんどなんだよね‥‥。

ちゃんと温めたミルクを用意してくれると
「おおお〜この店いけてる」
って思ってしまうくらい冷たいのがほとんど。
ものすごい少量のカフェに冷たいミルクを投入したら
「ぬる冷たいカフェのちょいミルクたらし」に
なっちゃうわけで‥‥。
そのへんが玉に瑕、なんだよねえ。

フランス人って、熱々が苦手ってことは前も書いたけど
「カフェ」や「カフェ・オ・レ」も
飲めないほど熱々で出てくるってことは絶対にない。
だからさらに冷たいミルクを入れたらねえ‥‥。
なんだけど、そんなことは気にしない気にしない。
これ、おフランスのあるあるです♪

コーヒーの話から、
「だとしたら、全世界にあるマクドナルドとかは
　どうなってるの？！」
という質問がきたのですが、
マクドナルドももちろんフランスバージョン。

「温かい飲み物」リストには
まずは濃くて少量の「カフェ」（エスプレッソ）。
そしてお湯で割った
「カフェ・アロンジェ」（グランカフェ）。
ちょいミルクたらし「ノワゼット」。
…とフランスのカフェと同じラインナップが揃ってます。

コーヒーといえば必ず一緒についてくる砂糖。
この砂糖、フランスのカフェでは
２つついてくることが多いのです。
（＝日本でついてくる量の２倍という意味）
スティック砂糖だったら２本とか。
最初から甘い「ホットチョコレート」なんかを
注文しても、同じくお砂糖がついてきます。
そして全部入れる人をけっこう見かけます。
特におじいちゃんなど
ムッシュー（男性）ほど入れてるかも。
本当に甘いものが好きなのね‥‥。みんな。

カフェ文化ひとつとっても世界で色々違って面白いよね。
そういえば、フランスのカフェのカップの取っ手って、
ものすご〜く小さいんだ。
小さいというか、指が入らないほど穴が小さい。
もしくは最初から穴がないという取っ手もあったり。

つまり２本の指でつまむように持たないと持てないんだけどね。
これ、大きな取っ手をぎゅ〜って握りしめるように
持つよりも、ツンとすました感じで
つまんで持った方がかっこいいから、らしいんだ。
（フランス人はこういうんだけどほんとなのかな？！）
飲み姿まで想定してカップを作るなんて、
なんだかフランスっぽいな〜と思って
「つまみ持ち」しかできない取っ手。
ちょっと気に入っているボクなのです。

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