バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


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「餃子のお供も
バゲット?!」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
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「餃子のお供もバゲット?!」

バブー

フランスはね、この間の日曜日の夜中、
サマータイムに突入して、
日本との時差が7時間になったよ。

夜中の2時、突然時間がワープして
3時に進むという不思議なサマータイム。
寝る時間が1時間少なくなるってことだよ。


▲今日はバブーの代わりにボクがみなさんをご案内しようかな♪

とのまりこ
サマータイムに突入する時には
時間が1時間進んでしまうので、
人との待ち合わせや、演劇、電車などの
時間を間違えないようにとドキドキ。

スマートフォンやパソコンのおかげで、
今は寝ている間に勝手に時計が変更されていて、
とても便利になりましたが、
電気釜、電子レンジ、置き時計etc...
時間を変え忘れて「あれっ?」
っと思う瞬間がけっこうあったりします‥‥。

バブー
さて、そんなサマータイムに変わった週末、
ボクたちはフランス人の友人たちと
「餃子パーティー」をしたよ!


▲フランスでも大人気、餃子「ギオザー」をみんなで100個包んだ「ギオザーパーティー」。

日本食ブームは高まるばかり。
ラーメン屋もどんどん増えて
日本食街は常に大行列のパリ。
日本風の「Gyoza」もすっかりそのままで
通じる単語になりつつあるよ!
『ギョーザ』というよりはみんなの発音
『ギオザー』に近いかな♪


▲日本食の人気が高まるばかりのパリ。
「Gyoza」という単語はそのまま通じるようになってきた日本語のひとつ。
みんなラムネも大好きです♪

とのまりこ
家族で日本食レストランに行って
「ギオザー」を食べるたびに
写真を送ってくれる友人たち。
お返しに我が家の夕ご飯で
餃子の写真を送ったら、

「ギオザーを家で食べれるなんて
うらやましー!」
「ギオザーは
家で作れるのかーー?!?!」
「うちの子どもが
そっちに行きたいって言ってるー。」

などなど、
みんなの「ギオザー」熱がすごいので、
餃子パーティーをすることに。
餃子のタネは家で作っていって、
友人たち親子で皮に包んでもらう体験♪

みなさん普段は
焼き上がった餃子を食べているので、
どうやって調理しているかも知らず、
「オーブンあっためておくね♪
えっ、オーブンで焼くんじゃないの?!」
とか、蒸し焼きにすることだけでも
盛り上がりました。


▲餃子はパリのラーメン屋とか
中華惣菜屋で買えるものという認識の人が多いので、
家でも作れるというだけでみんな興味津々!子どもも大人も真剣♪

バブー
この日は合計100個の餃子と、
韓国風のチヂミを5枚も焼いたんだけどね、
みんなであっという間に平らげて、
最後は取り合いになったよ。
醤油と酢とラー油を混ぜたソースも
もうみんなソースの海に浸してますか‥‥、
ってくらいドボドボつけるほど大好きだし、
フランスではほとんど使われない
(=存在自体、知らない)という
「ごま油」の香りにも感動していたよ。


▲「餃子作り」は日本でも定番の子どもの大好きなお手伝い?!
形も大きさもバラバラで、半分は工作をしているかのような楽しさになるのは
日本もフランスも一緒。

とのまりこ
さて、そんな大好評だった
「ギオザー」パーティーなのですが、
キッチンに用意してあった
4本のバゲットを見て、
「まさかね、餃子のおとも用じゃないよね。
違うよね、明日の朝用??
それにしても数が多くないだろうか??」
と不安がよぎっていたのですが、
そのまさかが大当たり。

餃子とチヂミが大量にのったテーブルに、
バゲット様たちも並べられていました(笑)。
餃子のたれやチヂミのたれにつけながら
一緒に美味しそうに食べてました♪
やっぱりどんな料理にも
お供のバゲットは必須なようなのです。


▲みんなで取り合いながらあっという間になくなり、
散々食べ散らかした美しくない写真で申し訳ないのですが、
向こうのほうに置かれているバゲット、見えるでしょうか。

和食などアジアフードが頻繁に登場する
日仏家庭の「あるある」として、
「和食の時でも
バゲットは一緒に食べたがる。」
「どんな料理でも
食後のチーズは絶対に欠かせない。」
などをよく見聞きするのですが、
餃子とチヂミですら
バゲットがお供になるのかと、
ちょっぴり不釣り合いに見える光景を
おもしろいなあ‥‥と観察した1日なのでした。


▲バゲットを餃子のたれにつけながらいただく♪
そして餃子もチヂミもフォークとナイフでいただく♪
そして赤ワインをお供に♪何もかもがフランス式ですがみんな大好き、アジアフード。

バブー
前に、レストランでパスタを食べても
必ずバゲットが一緒についてくるよ
(ダブル炭水化物!!)、
なんてことを書いたと思うのだけど、
洋食どころか、アジアフードにも
バゲットをお供にしたいフランス人たち♪

さすがバゲットの国だよね!
いつもとはちょっと違う
醤油ベースのソースをつけながら食べるのも
彼らにとってはたまらない美味しさなのかも
しれないね♪

 

 

 

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「シンプルシックで心地よい暮らし
パリの小さなアパルトマンで楽しむおうち時間」
出版社 : 世界文化社
発売日 : 2021/5/29

 

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
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2023-03-28-TUE

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illustration:Jérôme Cointre