「『わたしは木に触る』 って、どんな迷信?」
パリは街中どこを歩いていても クリスマスツリー用のもみの木だらけ。 学校帰りに子供と一緒に 大人の背よりも高いもみの木を抱えて 帰るお父さんの姿をよく見かける季節です♪
さて、今日は「もみの木」の「木」つながりで フランスの「木」にまつわる迷信を。
何かいいことが続きますように。 悪いことが起こらないように。 うまくいきますように。。。
そんな時、フランス人は 「Je touche du bois.」 (ジュ・トゥッシュ・デュ・ボワ)
直訳すると 「私は木に触る」。
例えば 「最近仕事が絶好調なんだ。」 と言ったあと、 このままず~っと続きますように。 という意味で 「Je touche du bois.」。
自分が持っている、 もしくは自分の身の回りにある 木や木製のものを触って縁起をかつぎます。
何かいいことを口にした後に、 逆の悪いことがやってきませんように というおまじないみたいなもの。
辞書には「厄除け」なんて 意味が載ってたよ。
これって由来は 古代ペルシャやエジプトで信じられていた ことにまでさかのぼるんだって。
キリストが木の十字架にかけられたことからも 木に触ることが不幸から身を守ること といういわれもあるみたいだよ。
もうひとつ、ほとんど同じような感じで 「Croiser les doigts」 (クロワゼ・レ・ドワ) 「指を交差させる」 というのもよく使います。
どういう感じかというと、 小さい頃によくやった 「エンピ~」「エンガチョ~」 と同じポーズ。
人差し指と中指を交差させるあれです。 仕事とか試験がうまくいきますように。 なんて時に自分のため、相手のために 言いながらジェスチャーします。
ちなみにボクの飼い主まりこちゃん。 「エンピ」指をしながら、 「木触り。木触り。」 っておまじないをブツブツ言いながら 木のものを触ったりするんだけど。
2つの合わせ技?! これって効き目あるのか?!
※この連載を再編集し、 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。 こちらをぜひご覧ください!
2016-12-13-TUE