「お弁当には ポテトチップス?!」
以前フランスのお弁当事情を話した時、 ボクたちの友人の子どもたちが通う学校 (フランスでは珍しく毎日お弁当持参の学校)では 「ポテトチップス」が禁止項目に書かれている って話をしたのを覚えているかな?!
「ポテトチップス」 (ちなみにフランスでは「chips」 =「シップス」と呼ばれるよ) をお弁当の規則禁止項目に入れる学校があるくらい つまりフランスではお弁当にすぐチップスを 入れちゃうってことなんだよね。
▲年度末になると増える遠足。息子のクラスも遠足で小さな遊園地公園へ。
そして私は、息子の幼稚園の 遠足の引率に行くことで、リアルに 『お弁当xチップス』 文化を目の当たりにすることになりました。
幼稚園の年中さん(4歳&5歳)のクラスで お弁当のサンドイッチのお供に バリバリ「チップス」を食べる子どもたちが 8割くらい‥‥笑。
本当にみんなチップス持ってきてる‥‥。 と、面倒を見ながら衝撃を受けました笑。
▲お弁当と共にチップスを食べる子どもたち。
ポ、ポ、ポテトチップスを お弁当のおかずにしちゃうなんて‥‥。 しかもこんな小さな子たちが‥‥。 ってけっこう衝撃なんだけどね、 おフランスでは当たり前だよ。
「だって、チップス、じゃがいもじゃん。」 「じゃがいもは野菜だよね。」 「じゃがいもはメインにそえるよね。」 「フライドポテトがいいなら チップスもおかずだよね。」 etc的な答えが返ってくるよ笑!
「チップス」は「おやつ」じゃないんです。 おかずなんです。 (この「チップスはおやつじゃない」の 話の続きは また今度詳しくしてみようと思ってるよ!) 大人も子どもも、 お弁当のお供はチップスなのだ♪
▲サンドイッチはアルミホイルで包むか、 サンドイッチが中でガサガサ動いてしまうくらい大きな大きなタッパーに入れてくるか‥‥ ワイルドです。
ちなみにお弁当はみんなサンドイッチ。 しかも超簡素なサンドイッチです。 食パンもしくはバゲットを切ったものに ハムとチーズのどちらか、 もしくは両方が挟んであるだけ。 それをアルミホイルで包むか 大きな大きなタッパーに 豪快に入れてあります。
プチトマトやニンジンなどの野菜を 持ってきている子もちらほらですが。 スティック状に切ったニンジンを ビニール袋にそのまま入れてあったり、 プチトマトはスーパーで売られている パックそのまま持ってきていたり。 とにかく豪快でワイルドです!
▲本当にほとんどの子どもがチップスを持参しているのを見て衝撃!
ボクの弟分、プチモンスターも、 さっそく遠足があったその日の夜から、 「どうしてボクのお弁当には チップスがなかったの? ボクもチップスを入れたいよ〜!」 って言い始めたよ。 予想はしていたけれど、 そっこうだった(笑)。
ま、しょうがないよね。 フランスにいるならフランス流に。
▲ちなみにこちらはちょうどこの原稿を書いていた時に友人がSNSにアップした 小学生の息子の遠足弁当の写真をお借りしました。 やっぱりお供にポテトチップ。 フランス流の超簡素なサンドイッチじゃなくて美味しそうなホットドッグというところが 日本風です♪
「日本の幼稚園(週1回通っている)の お弁当に、 チップス持ってくる人いる?」 って聞いたら 「いない‥‥。」 と落ち込んでいましたが‥‥。 フランス版と日本版ということで。 そこは棲み分けを♪
▲2回連続であった息子のクラスの遠足。 日本風の和食弁当と、日本風のサンドイッチ弁当を持って行ったら、 先生や引率の親たちからの質問攻め。 「それは何か」「これには何が入っているのか」「どうやって作るのか教えて」etc。 「クラスの友達たちが欲しがる分、サンドイッチや唐揚げや卵焼きを 大量に持って行きたいと子どもからリクエストがあって 業務用サイズで持って行っている」なんて 日本人の友人から話を聞くこともあるのですが、みんな日本のお弁当に興味津々です。
我が家も今度から フランス版のお弁当の日には 「お供のチップス」が 標準になりそうだよ。
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2022-07-05-TUE