日本からボンジュールのボクバブーです。
ボクたち、先週末からイースターバカンスで
日本に一時帰国中だよ。
ボクもいい子に大人しく飛行機に乗って
桜満開の日本に帰ってきたよ！
（以前もこのコラムで書いたけれど、
多くの航空会社が
小型犬・猫なら袋に入った状態で
一緒にキャビンに乗り込めるんだよ。）

さて、みなさんもご存知の通り、
この夏はパリでのオリンピック・パラリンピック。
パリではあちこちが工事中で
間に合うのか間に合わないのか？！
一体どうなることやらです。

▲ボクたち日本に一時帰国中！桜満開の日本を満喫しているよ♪

今回のパリオリンピック・パラリンピックでは、
普通にパリの人たちが生活する
街の中に出現する競技会場もあるということで
エッフェル塔があるシャンドマルス公園も
そのひとつ。
いつもはパリっ子たちがピクニックを楽しむ
この芝生公園が、ビーチバレーの会場に
なる予定なんだそうです。

この芝生公園には、以前このコラムでもご紹介した、
地元の子どもたちが愛する、
100年以上の歴史を持つ人形劇場をはじめ、
メリーゴーラウンド、ゴーカートなどの遊び、
そしてお腹がすいたらクレープやワッフルを食べられる
キオスクやミニレストランがあるのですが、
オリンピック会場になるという理由で、
３月31日までに一旦立ち退かなくてはいけない、
ということになっていたのだそう。

▲エッフェル塔の前に広がる大きな大きな芝生公園「シャンドマルス」。
ここはオリンピックでビーチバレーの会場になる予定。

子どもたちが大好きな公園の
子どもための遊び場。
ボクたちは、数ヶ月前に、
人形劇から定期的に届くメーリングリストで
立ち退きのことを知りました。

長い歴史を持ち、
地元の人たちに愛されている彼ら。
パリ市から一方的に、
３月31日で一度立ち退くこと、
オリンピックが終わって
年末の11月か12月くらいには
再会の予定ではあるけれど、
その間の補償のことなどは
何も詳しいことは知らされていなかったようで、
なんとか助けてほしいと声をあげ、
署名活動が行われていたんだよ。

この歴史的建造物を大切にするパリで、
100年以上の歴史を持つ人形劇小屋などを
そのままなくしてしまうことはないよねと信じつつ、
閉鎖して（おそらく解体？！）
オリンピックの後に
本当に元の姿に戻るのだろうか‥‥。
その間、彼らの生活はどうなってしまうのだろうか‥‥。
と、私たちも大好きな場所なので心配で心配で
もちろん署名に参加したのですが、
先日、３月31日に、ほんのちょっとだけ
嬉しいお知らせが届きました。

署名活動のおかげで、
彼らを愛するたくさんの地元パリっ子たちの声が集まり、
３月31日に撤退しなくてはいけなかったものが
いったん５月31日に延長されたということなのです。
よかった！

とはいえ、いずれにせよオリンピックのために
立ち退かなくてはいけないことは変わらないし、
詳細はオフィシャルには
何も決まっていないということで
心配はまだまだ尽きないようです。

▲100年以上の歴史をもつ人形劇小屋。
地元の子どもたちに愛されているのにオリンピックの競技会場になるというために
閉鎖を余儀なくされています。

▲メリーゴーラウンド、ポニー、ゴーカートetc。
子どもたちに愛される地元の公園のものがオリンピックの会場づくりのために
いったん全て撤退しなくてはいけないことに。本当に元に戻るのかな‥‥。

オリンピックの開会式が行われるセーヌ川沿いに、
棺桶のような四角い箱が並び、その箱を開けると
簡易商店になる「ブキニスト」と呼ばれている
古本やポスターなどを売るお店の人たち。
彼らも同じように、
立ち退かなくてはいけないという問題に声をあげている、
というニュースは、
日本でも何度も報道されていたので、
もしかして目にした方も多いのではないかな？？
（ブキニストに関しても、大きな反対運動のおかげで
一時撤退しなくていいことに。）

▲セーヌ川沿いに緑の箱のようなものが並ぶ「ブキニスト」。箱を開けるとお店になります。
セーヌ川でオリンピックの開会式が行われるので、
このブキニストたちも撤退しなくてはいけないということで
日本でも何度もニュースで報道されていましたが、
こちらも署名活動などの反対運動のおかげでこのままでもいいことに。

今回テーマにした人形劇小屋のこととか、
いちいち大きなニュースにはならないけれど、
きっとオリンピック・パラリンピック
を開催するという裏で影響を受けている人たちが
たくさんいるんだなあ‥‥。

と改めて色々考えるきっかけになった今回。
ボクたちはとにかく、エッフェル塔の芝生公園の
大好きな施設たちが
オリンピック・パラリンピックで
一度なくなるとしても、
また全く同じ姿で戻ってくることを
心から願っているところなんだ。

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