「びよ〜んとのびる おいしいフランス料理?!」
「のびるじゃがいも」というべきか 「のびるチーズ」というべきか フランスのおいし〜い食べ物 「アリゴ」ってみなさん知っている?!
▲ご近所のチーズ屋さんの軒先に年に何回か出現する「アリゴ」職人さん。 本場、フランスの南西部、オーブラックエリアからやってきます。 めっちゃ重労働。
「Aligot」(アリゴ)は フランスの中南部、オーベルニュ地方の オーブラックと呼ばれるエリアの郷土料理。 フォアグラ、鴨肉、牛肉なども名産物で フランスらしいガッツリとした美食に いっぱい出会えるイメージの地方です。
▲店先で熱々が作られる「アリゴ」の匂いにつられて、 いつもよりたくさんの人が並んでいたチーズ屋さん。
近所のチーズ屋さんの店先に、 この地方から「アリゴ」専門店がやってきて その場で出来立てのアリゴを売るイベントが 年に何回か。(なんとなく冬が多いイメージ) 先週末もびよ〜んとのびる おいしい出来立てのアリゴを販売していたので ついつい匂いにひかれて買ってきてしまいました。
▲鴨や牛肉やフォアグラや。 たくさんのおいしい名物があるフランス南西部のとある村。 昔のままの姿が残る村や町などとても素敵なところが多い。
ホクホクのじゃがいもにね、 チーズ(本場ではトム・フレッシュを使う)、 そして少量のニンニク、生クリーム、 塩、胡椒、バター、牛乳などを合わせて (配合はお店やレストランによって色々) グルグルグルグルお餅のように伸びるまで かき混ぜて作る料理。 ものすご〜く根気と力のいる大仕事!
肉料理などの付け合わせで出てくる他、 クリスマスマルシェなど、 屋台料理としてもよく見かける食べ物です。
「のびるマッシュポテト」って感じでしょうか。 粘度が高いので、日本人的には お餅がのびているような時にも似ているなと感じます。
▲こちらは本場の地方の3つ星レストランで出てきた「アリゴ」。 どこで食べる時もこの「びよ〜ん」とのばすパフォーマンスも「アリゴ」の醍醐味。
「じゃがいも」に「チーズ」の組み合わせだから、 味はいうまでもなくおいしい! 子どもも大人も大好きな食べ物。 冷めると粘度がなくなりポソポソになるので、 食べる前に温めながらまたグルグルと回します。
▲付け合わせとして出てくることが多い「アリゴ」。 この3つ星レストランでは店の名物のひとつとして、メインのあと、 チーズの前に挟まれるというお腹いっぱいを加速させるメニューでしたが おいしいからもちろんペロリと完食♪
本場の地方で食べる「アリゴ」は トムフレッシュというチーズが使われるけどね、 他のチーズでも代用できるから ぜひみなさんも作ってみてね♪ ボクの家は「アリゴ」が好きすぎて、 マッシュポテトを作る時も 必ずチーズやバターを混ぜて、 なんちゃって「アリゴ・マッシュポテト」 みたいな状態にして食べているよ。
▲こちら1代目バブー。 フランス南西部の地方を10日間くらいかけてぐるりと回ったときの写真。 もちろん「アリゴ」いただきましたよ!
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2022-01-25-TUE