バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


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「子供の耳の形が
話題になる?!」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
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「子供の耳の形が話題になる?!」

バブー

フランスでね、
「キャベツの葉」
って言われてちょっと嫌がれるもの。
なんだと思う??

フランス人が集まるパーティーで、
子供がいる親たちの会話で
驚いたこと。
それがこの「キャベツの葉」。

我が子の見た目を心配する
ママの話は、子供の耳のことだったんだ。

とのまりこ

見た目の問題で
「耳」が出てくることって
日本ではあまりないし、
この話を始めて聞いたのが
かれこれ10年以上前。

フランス語も大してできなくて、
フランス人がいる食事会では
全部訳してもらいながらじゃないと
いまいちわからない頃だったので、
何をそんなに耳が困ったことなのか
意味がわからなかったのですが、
なんと、耳の形がよろしくないから、
子供を整形させようかどうしようか
って、そういう話なのでした。

バブー
フランスではね、
立っている耳、
つまり頭に沿っていないような耳は
とても嫌がられるんだって。

どうやらこれはフランスだけではなく
ヨーロッパ全体で同じみたい。
立っている耳や、
尖った耳、
大きな耳は
悪魔の耳として忌み嫌われているから
小さいうちに治してしまう
というのが多いんだって。


▲「Otoplastie」と呼ばれる立ち耳の問題。
ネットで調べても、すぐにこんなにたくさん
ビフォー・アフターの写真が出てきます。
子供のうちに整形してしまうという場合も多いそう。

とのまりこ
芸能人を思い出しても、
サラサラの髪の毛の間から
横に広がった耳がちょっと見えている
というような立った耳の人が
たまにいますが、
個人的には素敵なチャームポイントに
見るような気がして、
ちょっぴり憧れたりしていたのですが、
ところ変われば良いものと悪いもの、
こんなに違うんだなと
驚いた話でした。

しかもこの手術、
保険がきくそう。
(かなりひどい場合とか、
その耳のせいで聞こえにくいとか、
精神的に辛いことに合っているなど
条件はあるようですが)

学校で、
「ダンボ!」とか
耳のことでからかわれる場合も
保険適用の条件の一つに入ると
話を聞いたときはさらにびっくり。

バブー
そのくらい、
耳の形はフランス人にとって
重要なんだって!

さて、ボクたちは
約半年ぶりに日本からフランスに戻り、
久しぶりのパリを満喫しているよ。

み〜んなバカンスに出ているので、
パリは静かでガラガラ。
8月も中旬を過ぎて、
そろそろみんなが戻ってくる頃かなあ…。

先週のこのコラムで紹介した、
屋外でもマスクが義務化された場所。
たった一週間で、
すでに範囲がググッと広がって。
パリのかなりの部分で
屋外でもマスク着用義務になってきたよ。

あちこちでバカンスを満喫した人たちが
帰ってくるパリ。
9月の新年度に向けて、
コロナがどうなっていくか
ちょっぴり心配しているボクたちです。

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
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2020-08-18-TUE

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illustration:Jérôme Cointre